第1編 ごみ焼却炉におけるダイオキシン類の人体影響と排出抑制・除去技術

 ごみ焼却炉からのダイオキシン類の排出と今後の対策
1.廃棄物焼却処理の意義・役割とその問題点
1.1.都市ごみに対する基本的アプローチ
1.2.ごみ処理の流れ
2.ごみ焼却におけるダイオキシン類汚染の実態
2.1.ダイオキシン問題の歴史的背景
2.2.ダイオキシンとは
2.3.ごみ焼却炉におけるダイオキシン類の発生状況
3.ごみ焼却におけるダイオキシン類の発生とその対応
 
3.1.ダイオキシン問題の発生と対応の考え方
3.2.ダイオキシン発生防止等ガイドラインの見直しについて
3.3.緊急対策と恒久対策
3.4.ダイオキシン摂取の上限値
4.まとめ
 

 ダイオキシンの毒性と人体影響
1.ダイオキシンについて
1.1.ダイオキシン類について
1.2.ダイオキシン類の毒性
1.3.ダイオキシン類の構造
1.4.動物に対する毒性
2.ダイオキシン類の発生源
2.1.発生源
2.1.1.化合物の不純物として発生
2.1.2.事故
2.1.3.高温による発生
2.1.4.製紙工場
2.2.ダイオキシン類の生成
2.3.ダイオキシン類の年間発生量
2.4.PCBの用途と汚染状態
2.4.1.PCBの特徴と汚染経路
 
3.ダイオキシンの汚染
3.1.ダイオキシン類とPCBの環境汚染
3.2.ダイオキシン類の人体汚染経路
3.3.ダイオキシン類の人体汚染状況
4.ダイオキシン類の人体影響
4.1.ダイオキシン類の毒性メカニズム
4.2.ダイオキシン類の人体影響
4.3.人体の影響と油症の症状
4.3.1.油症の汚染状況
4.3.2.油症の人体影響
4.3.3.台湾油症の影響
4.4.ダイオキシン類とPCBの血液中濃度
4.5.ダイオキシン類とPCBの許容摂取量
5.まとめ
 

 ダイオキシン対策の最近の技術動向とその評価
1.ダイオキシン問題の経緯
2.ダイオキシン類の排出状況
2.1.発生源別状況
2.2.施設規模による発生量の違い
2.3.ダイオキシンの生成状況
2.3.1.メモリーエフェクトの要因
2.3.2.焼却炉運転過程の要因
2.3.3.施設規模の違いによる要因
3.ダイオキシン対策のポイント
3.1.燃焼改善によるダイオキシン生成の抑制
3.1.1.不完全燃焼を防ぐ方法
3.1.2.焼却炉の改善
3.1.3.燃焼性の改善例
3.2.排ガス処理システム改善によるダイオキシン生成の抑制
 
3.2.1.集塵装置の効率化と低温下
3.2.2.粉末活性炭の噴霧
3.2.3.活性炭系の吸着層
3.2.4.触媒によるダイオキシン類の分解
3.2.5.飛灰中のダイオキシン類の処理
3.2.6.粉末活性炭噴霧による高効率除去のポイント
3.3.メモリーエフェクトによるダイオキシンの生成抑制
3.3.1.メモリーエフェクトが起きる条件
3.3.2.メモリーエフェクトによるダイオキシン生成抑制の実験
3.3.3.今後の課題
4.今後の対策の動向
 

 流動床焼却炉におけるダイオキシン類の抑制技術
1.旋回流型流動床焼却施設の実績とダイオキシン類低減への対応
1.1.具体的排出例と対応策について
1.1.1.B市の例(第1世代の施設の改善例)
1.1.2.C社の例
1.1.3.A市の例(第2世代)
2.流動床焼却炉におけるダイオキシン低減技術
2.1.燃焼技術の高度化
2.2.排ガス処理技術の高度化
 
2.2.1.分解触媒
2.2.2.活性炭吸着塔
2.3.第3世代(ガイドライン通知後の施設)
3.飛灰中のダイオキシン処理技術
3.1.DBA式ダイオキシン分解装置
3.2.灰溶融
3.3.エコナイトセメント製造
4.今後の課題と方向
 

 中・小型ごみ焼却炉におけるダイオキシン類の抑制策
1.はじめに
2.全体の概要
2.1.全連続炉・ボイラー付き
2.2.全連続炉・准連続炉・機械化バッチ式炉/水噴射式
3.運営の改善
3.1.改善策
3.1.1.適正負荷
3.1.2.連続運転
3.1.3.埋火処理
3.1.4.起動および停止の対策
4.燃焼の改善
4.1.完全燃焼
4.1.1.改造内容
4.1.2.CO濃度
 
4.1.3.改造結果
4.2.窒素酸化物(NOx)対策
4.2.1.触媒
4.2.2.天然ガスリバーニング
4.2.3.リバーニングの効果
5.冷却設備
6.排ガス処理
6.1.排ガス処理温度
6.2.活性炭吹き込み
7.新設ごみ焼却炉におけるダイオキシン対策
7.1.燃焼方式
7.2.次世代型の焼却
7.3.活性コークスフィルタ
8.おわりに
 

 機械化バッチ炉・准連続炉におけるダイオキシン類低減化の実際
1.はじめに
2.間欠運転炉研究の背景
2.1.間欠運転炉と連続炉
2.2.新設炉と既設炉
2.3.世界からみた日本のごみ排出量と焼却率
2.4.世界からみた日本のダイオキシンの排出
2.5.研究の背景と動機
 
3.機械化バッチ炉におけるダイオキシン低減化
3.1.立ち上げ
3.2.定常時・メモリエフェクト
3.3.立ち下げ
3.4.夜間
4.准連続炉からのダイオキシンの低減化
4.1.既設炉の最適な改良方法
 
 
第2編 ごみ焼却炉における新ダイオキシン類発生防止等ガイドラインへの対応

 新ダイオキシン類発生防止等ガイドラインとリスク評価
1.はじめに
2.ダイオキシン類汚染の実態とリスク評価
2.1.ダイオキシン類の発生と排出状況
2.2.ダイオキシン類の毒性および有害性
 
2.3.ダイオキシン類の環境動態、環境汚染および人体汚染
2.4.ダイオキシン類のリスク評価
3.新ダイオキシン類発生防止等ガイドラインについて
4.今後の村策
 

 ごみ焼却炉におけるダイオキシン類排出と新ガイドラインに対応する分析技術
1.はじめに
2.日本におけるダイオキシン問題
2.1.ダイオキシン類の発生源
2.2.日本におけるダイオキシン類排出量の推定
3.ごみ焼却によるダイオキシンの生成メカニズム
3.1.ごみ焼却場などでの有機物からのダイオキシンの生成機構
3.2.木材およびリグニンなどの燃焼によるPCDDsやPCDFsの生成
3.3.ダイオキシン類生成に及ぼす塩素源の影響
3.4.燃焼管理における排出濃度の変化
3.5.ダイオキシンの排出パターン
3.5.1.電気集塵機入口・出口排ガス中のPCDDs濃度:ストーカ炉と流動炉
4.新ガイドラインについての概要
4.1.恒久対策の基準
4.2.ごみ焼却施設排ガス中のダイオキシン類濃度
4.3.拡散倍率について
4.4.我が国における大気中ダイオキシン類濃度
5.分析技術について
 
5.1.測定・分析方法の概要
5.2.フィルタ捕集部より以降の排ガス採取装置の一例
5.3.排ガス試料の分析フローの例
5.4.灰試料の分析フローの例
5.5.排水試料の分析フローの例
5.6.多層シリカゲルカラムクロマトグラフィーの例
5.7.分析カラム例
5.8.2,3,7,8-T4CDDおよび2,3,7,8-T4CDFのピークの分離例
5.9.ダイオキシン類2,3,7,8異性体の種類
5.10.ダイオキシン分析に使用する内標準物質の例
5.11.ダイオキシン類の毒性等価換算係数
5.12.ダイオキシン類濃度定量計算式
5.13.ダイオキシン類各異性体の定量下限値
5.14.ダイオキシン類測定・分析における精度管理の概要(1)
5.15.ダイオキシン類測定・分析における精度管理の概要(2)
5.16.ダイオキシン類測定分析機関に要求される各種指針
 

 自治体側としてのダイオキシン類対策
1.はじめに
2.自治体側としてのダイオキシン類対策
2.1.ダイオキシンの発生状況
2.1.1.諸外国と日本の大気中ダイオキシン濃度
2.1.2.ダイオキシンの発生源
2.1.3.ごみ処理施設のダイオキシン類濃度
2.1.4.各国の排出基準
2.2.対策技術の現状と問題点
 
2.2.1.既設のごみ処理施設に係る対策
2.2.2.新設のごみ処理施設に係る対策
2.3.灰溶融・RDF・ガス化燃焼
2.3.1.灰溶融
2.2.3.RDF
2.3.3.ガス化燃焼
3.新ガイドラインへの対応
 
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