刊行にあたって

 2011年3月に発生した東日本大震災の影響による電力不足により、建築用途向け市場が1・5倍と急伸し、今後も成長を見込む窓用・ウィンドウフィルム。
 本書は【遮熱・断熱フィルム、ガラス・コーティング】をキーワードとし、フィルムをはじめとするガラス・コーティング材料、製造、プロセス技術、建材等としての評価、規格動向や機能性向上、応用展開、将来市場まで含めた類例のない書籍であり、特に建築資材製品として必要なの技術課題をポイントを絞って網羅している。また、次世代環境である、EV・電気自動車などにおいても、エアコン等の冷暖房効果の向上が急務とされ、特に影響が大きいとされる開口部での遮熱・断熱に効果的な塗料・ガラス材料も掲載している。
 本分野において第一人者である研究者の方々によって執筆された最先端の技術書と言える。次世代遮熱・断熱フィルムの開発を検討されている読者に、新製品を生み出す指南書となれば幸いである。
透明断熱・遮熱ウィンドウフィルム・素材の最新技術開発動向・機能性向上と将来展望 Copyright (C) 2012 NTS Inc. All right reserved.