■日時:2024年04月18日(木) 13:00〜16:00
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:38,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
■主催:(株)AndTech
■講師:山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター 産学連携教授 小林 豊 氏
■講演主旨:
ポリプロピレンは、私たちの身の回りで大量に使われている高分子材料です。したがって、仕事で
取り扱っている人も多い。短時間で基礎的な技術を解説することを本講座の目的としています。技術
の羅列ではなく、昨今話題の、海洋に浮遊するプラスチック、主に、包装材料 漁具を事例とします。
ポリプロピレンのフィルムと繊維がどのように形成されて、そして、どのように分解するのかという
ストーリーに沿って、技術の全体像が分かるようにします。
■習得できる知識:
様々な樹脂材料とポリプロピレンとの違い、そしてその違いに基づく用途フィルム、繊維、射出成形
といった代表的な成形加工、その加工品の特徴
■プログラム:
1.ポリプロピレンの全体像
1.1 基礎知識
(1)自己紹介 ポリプロピレンと海洋生分解性高分子
(2)身の周りの高分子材料と製品
1.2 特性
(1)硬さ、柔軟性
(2)耐衝撃性
(3)耐熱性
(4)寸法精度
1.3 成形性
(1)代表的な成形方法
(2)成形加工性が良いとは
(3)成形加工と関連する材料特性
(4)コンパウンドとは何か
2.製品の構造形成と物性
2.1 溶融紡糸の事例
(1)溶融延伸による結晶化と造核剤の作用との違い
(2)現実の成形加工におけるPP の結晶化挙動
(3)結晶化モデルを構築に向けたPP の基礎情報
@PPの結晶基礎
A急冷について
(4)流動結晶化モデル
@成形加工シミュレーションにおける結晶化挙動の予測
APPの高速結晶化挙動の予測
2.2 フィルム成形の事例
2.2.1 固相延伸とは
(1)キャパシターフィルム アンチブロツキング性の付与
(2)セパレーターフィルム 多孔構造の形成
2.2.2 固定端、自由端の延伸挙動
(1)延伸過程
(2)延伸フィルムの構造と物性
2.2.3 二軸延伸
3.ポリプロピレンの分解
3.1 高分子材料に求められる耐久性
3.2 環境で分解するということ
(1)光による劣化
(2)成形品の内部構造と崩壊との関係
4.まとめと質疑応答
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