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第1部 将来モビリティおよびその構成材料に対応した接着・接合技術、将来展望
【講演主旨】
自動車は、CASEや2050年ゼロエミッションをキーワードに100年来の変革の時期とも言われて
いる。車の姿も大きく変化し、陸だけではなく空、海・川と多様化したモビリティがスマート
シティ内外を行き来している光景が浮かんで来る。その構成材料も大きく変化しているに違い
ない。まず、走行時のCO2排出量規制に対応するため、軽量金属や高分子系の複合材料といった
軽量材料の採用が進むであろう。ただ、軽量材料は素材製造時のCO2排出量やコストといった課
題もあり、適材適所を基調とするマルチマテリアル化が積極展開されるであろう。今は、機械
締結やスポット溶接が中心であるが、今度は将来モビリティやその構成材料に合わせた接着・
接合技術が必須になるはずである。ここでは、変わりゆくモビリティの接着・接合技術を様々な
角度から展望してみたい。
【キーワード】
1.モビリティ
2.CASE
3.2050年ゼロエミッション
4.LCA
5.マルチマテリアル
6.異材接合技術
【プログラム】
1.自動車を取り巻く環境の変化と自動車(2030年)
1-1 自動運転の地域社会に適合したモビリティ
1-2 モビリティだけではなく、将来のビジネスモデルに挑戦
2.自動車構成材料の動向
2-1 鉄はいまだに主要材料
2-2 軽量材料(AL, 樹脂、高分子複合材料)に注目
3.自動車構成材料の今後(〜2030)
3-1 緊急課題と軽量化
4.自動車構成材料の今後(2030〜)
4-1 本格的LCA(CO2排出量低減)の追求
4-2 マルチマテリアルの必要性
4-3 マルチマテリアルの課題
5.接着・接合技術の将来展望
【質疑応答】
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第2部 異種材料向け構造用接着剤の開発と応用例、今後の展望
【講演趣旨】
自動車業界では今100年に一度と言われる材料革命が起こっている。排ガス規制や車の
電動化で車体の軽量化を余儀なくされ、長年続いてきた軟鋼を中心とした車づくりが限界に
きている。軟鋼に替わる軽量材料を併用した際には接合方法を溶接一本から接着剤を複合的に
使用する方法に変えざるを得なくなってくる。ここで使用される接着剤は異種材接着に対応
する必要があるために従来から使用されてきた接着剤では対応できない。本講義ではマルチ
マテリアルに対応した接着剤の設計と評価についてエポキシ樹脂を例として説明するがその
ほかの系についてもアプローチは同じであるので参考になるはずである。
【キーワード】
1.マルチマテリアル
2.異種材接合
3.車体軽量化
【プログラム】
1.マルチマテリアルの現状
1-1 排ガス規制への対応の現状
1-2 車体軽量化へ取り組み
1-3 マルチマテリアル化の現状
1-4 異種材接合への取り組み
2.自動車用構造接着剤の実際の適用例
2-1 ヘミング接着
2-2 マスチック接着
2-3 ダイレクトグレージング
2-4 ウエルドボンディング
3.自動車構造接着剤の要求特性
3-1 自動車の製造プロセス
3-2 作業性への要求
3-3 接着性への要求
3-4 機械特性への要求
3-5 耐環境性への要求
4.マルチマテリアル対応構造接着剤の開発動向
4-1 エポキシ樹脂以外(SGA,ウレタン、変性シリコーンなど)
4-2 エポキシ構造接着剤の設計
4-2-1 エポキシ樹脂の種類
4-2-2 硬化剤の種類
4-2-3 必要な添加剤
5.自動車用構造接着剤の評価
5-1 油面接着性
5-2 インパクトウェッジピール(IWP)
5-3 ハット試験
5-4 シャワー性(Washout)
5-5 塩水噴霧
5-6 歪測定
6.まとめ
【質疑応答】
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第3部 マルチマテリアルに対応した自動車用構造接着剤の設計と評価(仮)
【プログラム】
現在作成中でございます。
【質疑応答】
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