■開催日時:2024年05月21日(火) 12:30〜16:30
■会場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます
■定員:30名
■受講料:49,500円(税込、資料付き/1人)
※最新のセミナー情報を「配信可」にすると割引適用(登録無料)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
■備考:
資料付き
【LIVE配信セミナーとは?】
■主催:(株)R&D支援センター
■講師:
(社)日本幹細胞国際研究会 理事 RA・QAアドバイザー 鈴木 聡 氏
【専門】
バイオロジクス、再生医療等製品、希少疾患薬の薬事・品質(RA・QA)および信頼性保証業務
【略歴】
1987.4- 持田製薬株式会社
バイオサイエンス研究所、ライフサイエンス企画室、経営企画室・新規事業グループ、臨床開発
(GCP)、安全管理(GVP)・市販後調査(GPSP)、薬事・信頼性保証
・体外診断薬(モノクローナル抗体、遺伝子組み換え技術)、尿由来製剤、遺伝子組み換え製剤
(産学連携、知財)、希少疾患薬(新規DDS製剤)、機能性食品&化粧品原料
2015.12-YLバイオロジクス株式会社(陽進堂/LupinのJV)
事業開発部長、開発薬事部長(GCP)
・バイオシミラーの開発、薬事申請
2017.7- OrphanPacific株式会社(CMIC/MEDISEOのJV)
信頼性保証本部長・総括製造販売責任者(品質GQP、安全管理GVP)
・希少疾患薬、血液由来製品の製造販売後業務、特定生物医薬品・再生医療等製品(細胞・組織医
薬品、遺伝子治療)の調査・開発支援
薬事・品質(RA/QA)サポート
・エクソソーム製剤、再生医療等製品(細胞加工医薬品、遺伝子治療)など。
2019.11- サンバイオ株式会社
信頼性保証部長、総括製造販売責任者(製造GCTP、品質GQP、安全管理GVP)
・再生医療等製品(細胞医薬品)の品質保証、製造販売後体制構築
2021.7- Boyd & Moore
・外資製薬会社の日本法人スタートアップ支援
・日本発バイオベンチャーの薬事・品質保証(RA&QA)アドバイザー
2021.11- IPSEN株式会社
代表取締役、薬事・信頼性保証担当、総括製造販売責任者/ 起業、薬事・品質
・希少疾患薬の承認申請、製造(GMP)、製造販売後体制(品質GQP、安全管理GVP)
【所属団体】
日本再生医療学会、厚生労働省(MEDISO)非常勤アドバイザー、日本CFO協会
→LinkedIn:
https://www.linkedin.com/in/satoru-suzuki-ph-d-mba-pharmacist-b2132383/
■習得できる知識:
〇 Input:最近の創薬モダリティ動向
〇 Output: 医薬品の要件、品質=有効性と安全性
〇 Risk Management規制要因とレギュレーションチェック
〇 Action Plan: 事業計画作成とマイルストーン、Exit戦略
■趣旨:
近頃、創薬モダリティという言葉をよく目にする。これは低分子化合物、抗体医薬、核酸医薬、細胞
医薬、遺伝子治療、ワクチンのような治療手段を与える創薬技術のデザイン・様式を指す言葉である。
これらは新たな創薬技法を見出して知財化し、従来の医薬品では治療満足度が低い疾患に対して有効
な治療法を提供するものであるが、医薬品としての承認を得ることがゴールだとすれば、医薬品たる要
件は何かを理解したうえで事業計画を立てる必要がある。
本講義では、これらを踏まえた事業性の評価や不確実性要素の同定に注意すべき方法について説明し
たい。
■プログラム:
1. はじめに
1.1 モダリティとは何か、どのようなものがあるか?
1.2 持論:モダリティ開発の自転車運転理論
- 自転車の後輪(新規技術・原動力)、前輪(規制・方向性)、ハンドル(経営・進むべき道)
- Input(モダリティの選択)〜規制調査〜研究〜CMC〜POC〜Exitの流れ図を描く
2. 後輪: 各モダリティの特徴と開発意義
2.1 低分子化合物
- AI創薬、スクリーニング学、標的蛋白質、GPCR創薬
- 抗がん剤: 分子標的薬とコンパニオン診断薬
2.2 バイオロジクス・生物由来製剤・血液製剤等
- ペプチド医薬品
- 抗体医薬品
・ 免疫チェックポイント薬
・ 抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate: ADC)
2.3 核酸医薬品(アンチセンス医薬、siRNA医薬等)
2.4 ワクチン
- 新型コロナワクチン
- 癌ワクチン
2.5 DDS・基材
- リポソーム製剤
- スキャホールド(足場)治療
2.6 再生医療等製品
- 細胞加工製品(自家、他家)
・ 間葉系幹細胞(MSC)、IPS細胞、ES細胞、脂肪幹細胞
・ 細胞加工技術: 細胞シート、オルガノイド、細胞ファイバー
・ 遺伝子改変細胞: CAR-T、TCR-T(siTCR)、デザイナー細胞
- 遺伝子治療(in vivo, ex vivo)
・ 腫瘍溶解性ウイルス
- エクソソーム製剤
2.7 医療機器とクラス分類
- デジタルヘルス、デジタルセラビューティクス
- プログラム・AI医療機器、ウェアラブル医療機器
- 簡易迅速検査 (POCT: Point of Care Testing)
2.8 そのほか
- マイクロバイオーム製剤
- 細胞農業
3. 前輪: 各モダリティと規制・不確実性要因
3.1 医薬品医療機器等法(薬機法)
- 承認区分: 医薬品、再生医療等製品、医療機器
- 食薬区分
- 医薬品の定義と分類
- 医薬品の承認申請制度と製造販売後制度
- 広告規制・情報提供ガイドライン
3.2研究開発・知財・支援制度
- 先駆的医薬品指定制度
- 希少疾病用医薬品指定制度
- ワクチンと国家検定
- 遺伝子組み換え医薬品とカルタヘナ法対応
- バイオ後続品と知財係争
- 再生医療:再生医療等安全法と薬機法・GCTP
- 医療機器とクラス分類、DICOM・HL7・IHE
3.3 CMC(Chemistry, Manufacturing and Control)の構築
- 原薬(API)および製剤に求められる考え方
・ 患者学、剤型、用法・用量
- 製造所(国内・外国)の認定・登録制度、治験薬GMP、輸出入
- 高薬理活性医薬品と製造要件: OEB(職業暴露バンド)
- 生物学的製剤基準・生物由来原料基準
- 特定生物由来製剤と製造管理者要件
- 遺伝子組み換え医薬品・再生医療等製品とカルタヘナ法対応
3.4 POC (Proof of Concept)と試験計画
- 実証方法と規模
- 自由診療と保険診療
- 先進医療
- 臨床試験
・ 医師主導型
・ 企業主導型
- 医薬品の添付文書にある効能・効果の考え方
3.5 承認申請制度
- 業態(製造販売業、製造業、販売業等)
- 承認申請
- 薬価制度(原価計算方式と類似薬効比較方式)
- 製造販売後体制(製造管理・変更届、製造販売後調査等)
- 再審査制度、ライフサイクルマネジメント
4. ハンドル: 事業性評価手法・事業計画
4.1 スタートアップ
- 会社法対応、起業と会社区分、関連法規
- 事業の範囲と組織構築
- ビジネスモデル・Exit選択
4.2 事業性評価手法と不確実性要素の注意点
- 事業計画の策定
- 市場性調査・競合品調査・GAP分析
- マーケティング上のパラダイムシフト
・ 事例1:C型肝炎治療薬
・ 事例2:新型コロナ感染症(抗原検査薬区分、ワクチン)
・ 事例3:薬価改定
- マイルストーンと規制調査・レギュレーションチェック
- プロジェクトマネジメント
- 資金・利益計画
- IPOの仕組みと準備
- Exit戦略
【質疑応答】
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