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バイオプラスチックの初歩から応用、最新技術・将来展望
‐ 環境対策での役割・価値、生分解のメカニズムと制御、利用動向、リサイクルへの対応など ‐

■開催日時:2024年6月4日(火) 13:30〜16:30 


■会場:本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申込み前に《こちらのご案内》をご確認下さい。


■受講料:44,000円(税込)  * 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および
 学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録を
 していただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により
 出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

■主催:(株)シーエムシー・リサーチ

■講師:位地 正年 氏  環境・バイオ・プラスチックリサーチ 代表
(元 日本電気 主席研究員, 筑波大学 連携大学院 教授)

【講師経歴】
・ 1981年 東京工業大学大学院 修士課程 化学環境学専攻修了(2002年、同大学から博士(工学)を
  取得)
・ 1981年〜1990年 デンカ鰍ノ勤務し、エポキシ樹脂複合材などの開発・実用化に従事
・ 1990年〜2017年 日本電気梶iNEC)、中央研究所に勤務し、研究部長、主席研究員を歴任。
 電子機器用プラスチックの環境技術の研究チームを立ち上げ、リサイクル技術、脱ハロゲン難燃性
 プラスチック、
 高機能バイオプラスチック(ポリ乳酸複合材、セルロース樹脂系)の開発・実用化を推進。
 (兼務:2014年〜2017年 筑波大学大学院 数理物質系連携大学院 教授)
・ 2018年〜2020年 筑波大学 藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センターに勤務し
 (主幹研究員)、藻類を利用したバイオプラスチックの研究に従事
・ 2020年、環境・バイオ・プラスチックリサーチを設立し現在に至る
 (技術コンサルテイングとセミナーや大学等での講演活動を実施中)。
 (兼務:神奈川大学 非常勤講師、難燃材料研究会 副会長など)

【研 究】
 プラスチックスの環境対策、特に、脱ハロゲンの難燃性プラスチックや耐久製品用の
 高機能バイオプラスチックの研究開発と実用化に従事

【所 属】
 難燃材料研究会 理事、エコマテリアルフォーラム 運営委員

【受 賞】
 文部科学大臣賞 研究功績者 表彰、環境賞、日経BP 技術賞など 10件

【書 籍】
 著書(共著): 41冊、技術論文:110報、学会発表・招待講演:164回

■セミナーの趣旨:
 プラスチックスは、海洋汚染に加え、資源枯渇、温暖化などの環境問題が顕在化しており、この対
策として、再生可能でCO2を固定化できる植物を原料にしたバイオプラスチックが重要となっています。
 本講演では、まず、プラスチックスの環境問題の現状について述べ、そして、バイオプラスチック
の基礎から応用まで解説します。すなわち、バイオプラスチックの開発・利用の歴史、生分解性のメ
カニズムや分解性の制御、世界や日本での利用と技術開発の動向、今後の生産予想、さらに、代表的
な種類の構造と物性や利用上の課題について説明します。その後、本講師が取り組んだ、高機能なバ
イオプラスチックの開発と製品適用の実例を紹介し、開発と製品適用のポイントを説明します。最後
に、バイオプラスチックの今後の予想と目指すべき方向、さらに、リサイクルシステムへの対応につ
いて述べます。

■セミナー対象者:
 プラスチック関係のメーカーや商社に勤務する技術系

■セミナーで得られる知識:
 ・ プラスチックの環境対策の現状とバイオプラスチックの役割・可能性
 ・ バイオプラスチックの基礎(分類、価値、生分解のメカニズム)から最新の利用・技術動向、
   リサイクルまでの広範な情報


■プログラム:
※ 適宜休憩が入ります。

1.プラスチックの概論(基礎、環境対策などの概況)
 1-1 定義、生産規模、課題
 1-2 プラスチックの重要ポイント
  ・ 高分子の構造・形態による分類
  ・ 分子構造と重要物性(力学特性、耐熱性、溶融粘度)の関係
  ・ 製造方法や添加剤の利用
 1-3 環境問題と対策
  ・ プラスチックの環境問題(海洋汚染など)の状況
  ・ リサイクルや代替え材の利用などの対策や規制の動向 
  
2.バイオプラスチックの最新知識
 2-1 バイオプラスチックの基礎、重要ポイント
  ・ 定義と分類、利用価値・植物資源(バイオマス)として利用可能な種類と生産量
  ・ 生分解性(海洋分解性)のメカニズム、分解制御、評価方法
 2-2 市場動向と課題
  ・ 世界と日本での生産の現状、利用の違いと成長見通し 
  ・ 規制動向
 2-3 主要なバイオプラスチックの解説(構造・製法、現状の生産規模、課題)
  ・ ポリ乳酸・バイオポリエステル(PET、PBS)
  ・ バイオポリオレフィン(PET、PP)
  ・ バイオポリアミド・ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)
  ・ セルロース系樹脂・デンプン変性樹脂・ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)
 2-4 研究開発事例
  ・ 高機能なポリ乳酸複合材の開発
   (高耐熱、難燃、高伝熱などの機能性の実現、電子機器への利用)
  ・ 新セルロース系バイオマスプラスチックの開発
   (新構造での物性向上、低CO2排出量の製造技術、生分解性、漆ブラック調の高装飾性・耐傷
   性の実現)
  ・ 藻類系バイオマスプラスチックの開発
   (CO2排出量ゼロを目指した藻類培養―有価物回収−合成までの一環生産プロセス)
  
3.まとめと今後の課題と展望
 ・ プラスチックの総合的環境対策の中でのバイオプラスチックスの役割・方向性
 ・ バイオプラスチックのリサイクルシステムへの適用課題と対応

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