■日時:2022年08月02日(火) 13:00〜17:00
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:39,600円(税込、資料作成費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに¥11,000加算となります
■主催:(株)AndTech
■講師:住本技術士事務所 所長 技術士(経営工学)・包装管理士 住本 充弘 氏
■講演主旨:
軟包装は、今まで軽量化、バイオ由来の樹脂使用、紙代替など行ってきたが、今後は活動の中心が
使用済みの包材を回収し原料として再生再利用する方向に進む。Circular Economy実施の中で包装
材料もCircular Packaging対応が必要となっている。プラスチックの多層包材は再生再利用の面で
どのようにするか模索が続いているが、メカニカルリサイクル、ケミカルリサイクルの2つの方法が
主流となりつつであるが、超臨界利用もプラント建設が始まっている。再生再利用の方法及び
プラントはまだ技術開発途あるいはプラント建設途上であるが、欧米では、再生材料30%以上使用の
動きもあり、英国では2022年4月より実施されている。現在の技術の延長線上での可能性を国内外の
事例で検証し、長短を理解して今後の対応に活かせるよう説明する。
■講演のポイント:
1.Co-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用について、模索が続いているが、自社の包装材料に
とって、どの方法が適用できそうかを理解し、再生再利用しやすい包装設計に変更する判断が可能と
なる。
2.包装製品を欧州に輸出している場合であれば、再生樹脂30%配合の包装仕様をどのように早急に
準備するかの対応の仕方が分かる。
3.国内向けの包装食品であれば、どのように再生樹脂を組み込んでいくか、検討出来る。
4.再生材料30%以上使用するときの再生樹脂の安全衛生性、FDA,EFSAの方針
■【習得できる知識:
1.プラスチック包材の再生再利用の動向が理解できる。
2.ケミカルリサイクルとは何かの理解が出来る。
3.マスバランス方式とは何かが理解できる。
4.再生再利用できる包装設計の重要性が理解できる。
5.再生再利用実施の回収及び分別の課題が理解できる。
■プログラム:
1.世界の包装の動き
1-1 大きな流れ:一部では包装仕様を制限あるいは決める案も登場しているが、
果たしてどうか?
1-2 EUの規制の動き:生産者拡大責任(EPR)の動き、
再生樹脂義務化30%以上と日本からの輸出 包装製品への影響
1-3 FachPack 2021に見る注目すべき包装:
相変わらず素晴らしいアイデアを提案する海外企業
2.ケミカルリサイクルの主な動き
2-1 熱分解方式
2-2 超臨界技術方式
2-3 ガス化方式
2-4 電磁波方式
2-5 醗酵技術方式
3.ケミカルリサイクルの海外事例
3-1 Tescoの対応
3-2 熱分解方式の事例
3-3 超臨界技術方式の事例
3-4 電磁波方式の事例
3-5 醗酵方式の事例
4.国内でのCo-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用の模索
4-1 熱分解方式の場合
4-2 超臨界方式の場合
4-3 ガス化方式の場合
5. Co-Ex及び多層ラミネートフィルムの再生再利用の課題
5-1 分別排出及び回収方法:sortingに依存で良いのか
5-2 再生再利用の施設の整備
5-3 包装食品の輸出の障壁:再生樹脂30%使用のcertified resinsの入手は出来るか
6.メカニカルリサイクルも活発な動き
6-1 欧米のメカニカルリサイクルの事例
6-2 メカニカルリサイクルでの食品グレードへの挑戦
7.マスバランス方式及び認証の取り方
7-1 マスバランスの事例
7-2 認証取得 certified resinsが必要
7-3 リサイクルの手法は何が好ましいのか、連立するのか
7-4 地球温暖化防止、地球資源節約:どのような方法が好ましいか、
bio-based polymersの位置づけ
8.リサイクル素材の安全性:FDA及びEFSAの対応方針と申請樹脂の事例
9.まとめ
【質疑応答】
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