■日時:2022年08月26日(金) 12:30〜16:45
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:44,000円(税込、テキスト費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに¥11,000加算となります
■主催:(株)AndTech
■講師:
第1部 機能性カーボンフィラー研究会 副会長 技術士(化学部門) 前野 聖二 氏
第2部 (株)ADEKA 研究開発本部 環境・エネルギー材料研究所
環境・エネルギー材料研究室 課長(テーマリーダー) 博士(工学) 撹上 健二 氏
第3部 日本ケミコン(株) 技術本部 基礎研究センター
ナノハイブリッドグループ長 武田 積洋 氏
■プログラム:
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第1部 導電助剤としての導電性カーボンブラックの特徴と応用
【講演のポイント】
一貫して導電性炭素材料やそれらの塗料・樹脂複合材料の技術開発に従事。導電性カーボン
ブラック製造メーカーに勤務した経験もある。
ナノカーボンをはじめとする炭素材料全般の知識と人脈があり、具体的な課題・展望についての
紹介が可能。
【習得できる知識】
・導電性カーボンブラックの特徴と種類、メリット・デメリット
・導電性炭素複合材料の高導電化
・昨今の技術・市場トレンド
【講演趣旨】
導電性カーボンブラックとはなにか?導電性カーボンブラックの特性を十分理解し、目的とする
用途に応じた配合設計をすることが特徴ある製品を生み出すポイントとなります。本講演では、
導電性カーボンブラックの構造や特徴といった基礎編から、分散性、導電性を決定する因子は
どのようなことかなどの応用編について説明します。また、導電性カーボンブラックの用途や
需要動向など昨今のトピックスについても紹介します。
【講演プログラム】
1.導電性フィラー、導電性炭素材料の種類と特徴
1-1 導電性フィラーの種類特徴用途
・金属系フィラー ・白色導電フィラー ・金属被覆導電フィラー
1-2 導電性炭素材料の種類と特徴
・カーボンブラック ・カーボンナノチューブ ・VGCF ・グラフェンプレートレット
・炭素繊維、グラファイト
2.導電性カーボンブラックとは? 〜製法、構造、種類と特性〜
2-1 製造方法
2-2 構造、物理・化学的性質
・一次粒子、アグリゲート、アグロメレート、表面官能基、結晶性、DBP吸収量、凝集体径
2-3 導電性発現機構
・各種導電性カーボンブラックの特徴と特性値(粒子数、アグロメレート径)
・DBP吸収量と導電性付与効果
2-4 各種導電性カーボンブラックの種類と特性
・ケッチェンブラック、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、カラー用カーボン
ブラック
3.高導電化・最適分散化技術
3-1 分散状態(凝集塊量)と導電性
3-2 樹脂の影響(単一樹脂系、二成分樹脂系)
3-3 充填材の影響
3-4 成形条件の影響
4.導電性複合製品の用途事例
4-1 用途分類
4-2 ニューパワーソース分野
・二次電池、キャパシタ、燃料電池
4-3 エレクトロニクス、樹脂複合製品分野
・半導体包装材料、自動車分野
【質疑応答】
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第2部 リチウムイオン二次電池用グラフェン分散液の開発
【習得できる知識】
リチウムイオン二次電池、導電助剤、グラフェン、低抵抗化に関する知識
【講演のポイント】
グラフェンの適用によるリチウムイオン二次電池高性能化のソリューションを提示する。最先端
材料であるハイニッケル正極、硫黄系正極、Si負極への適用効果についても解説する。
【講座主旨】
リチウムイオン二次電池の高性能化は、GSC推進とSDGs達成に向けて必要不可欠であり、
長寿命化、使用温度域の拡大、充電・放電の高速化、高電圧化などが要求されている。
本講座では、グラフェンのリチウムイオン二次電池用導電助剤としての機能について解説する。
そして、当社が開発している産業型グラフェン「Thick-Graphene」と他カーボン材料との違いに
ついて説明し、当社グラフェン分散液の正極および負極への適用による上記性能の改善例を示す
ことで、リチウムイオン二次電池の高性能化指針を提示する。
【講演プログラム】
1.株式会社ADEKAの紹介
2.リチウムイオン二次電池と導電助剤
3.導電助剤としてのグラフェン
3-1 グラフェンとその合成法
3-2 市販グラフェン
3-3 導電助剤としての代表的な機能
4.ADEKAのグラフェン 〜Thick-Graphene〜
4-1 基本物性
4-2 グラフェン分散液(NMP分散液,水分散液)
4-3 正極への適用効果
4-4 負極への適用効果
4-5 集電箔コーティング材としての適用効果
【質疑応答】
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第3部 リチウムイオン電池用カーボン導電助剤の開発と量産化
【習得できる知識】
導電助剤に必要な特性、「NHカーボン?」の詳細情報、導電助剤の発展可能性のヒントなど
【講演のポイント】
機能性導電性カーボン「NHカーボン?」の魅力について、その開発背景や量産に向けたカーボン
メーカーとのアライアンスの話題などを交えながら紹介する。
【講座主旨】
リチウムイオン電池(LIB)において導電助剤(導電性カーボン)は、電極内部の導電パス形成や
それにともなう電極の低抵抗化、ひいては電池の高出力化に欠かせない鼻薬である。革新的な
キャパシタ電極製造技術「ナノハイブリッド技術」から派生し誕生した導電性カーボン「NH
カーボン?」はかつてないユニークな機能を持ち、LIBの電極に少量添加することで種々の電池
性能を向上させることから、多くのお客様に好評を頂いている。本講座ではNHカーボン?の材料と
しての特長や電極に使用した場合の代表的な効果に加え、全固体電池等の先進LIB向けに開発した
第二世代品についても解説する。最後に量産に向けたカーボンメーカーとのアライアンスについて
紹介する。
【講演プログラム】
1.日本ケミコンにおける導電助剤開発の背景
2.機能性導電性カーボン「NHカーボン?」について
2-1 NHカーボン?とは
2-2 リチウムイオン電池(LIB)正極への適用
2-3 シリコン系(SiO)負極への適用
2-4 より高性能化するための手法
2-5 先進LIB向け第二世代NHカーボン?
2-6 量産に向けて
【質疑応答】
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