■日時:2024年09月30日(月) 13:00〜17:15
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:49,500円(税込、テキスト費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります
■主催:(株)AndTech
■講師:
第1部 納谷ラボ 代表 納谷 昌之 氏
第2部 三菱ケミカル株式会社 SMBG, アドバンストソリューションズ統括本部,
技術戦略本部, 情電技術部, 機能性エレクトロニクスグループ 駒村 貴裕 氏
第3部 株式会社村田製作所 技術・事業開発本部 マテリアル技術センター
新規材料・プロセス開発部 西田 正弥 氏
■プログラム:
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第1部 メタマテリアル・メタサーフェスの基礎 ー光から音へー
【講演主旨】
透明マントや完全レンズという華々しいターゲットを掲げて研究が推進されてきた光メタマテリアル・
メタサーフェスは、今や、6G通信のためのメタサーフェス反射板や、スマホのフラットレンズなど、
実生活で必要な実用技術へと進歩しつつあります。一方で、音に関しては、車やさまざまな機器シス
テムの静音化技術として、音響メタマテリアルが注目されています。
光メタマテリアルも、音響メタマテリアルも、「光や音の波長よりも小さな構造を用いて、自然物で
はあり得ない特性を得る」という点で共通しています。本講では、光・音響メタマテリアル両者に共
通する基本原理を解説し、それをもとに今後の可能性について議論します。
【プログラム】
1. メタマテリアル・メタサーフェスとは
1.1 メタマテリアル・メタサーフェスとは
1.2 メタマテリアル・メタサーフェスの原理
1.3 メタマテリアル・メタサーフェスの可能性 ー 光メタマテリアルの実例 ―
2.光から音へ
2.1 光メタマテリアルと音響メタマテリアルの類似性
2.2 雑音を遮断し、風を通す音響メタマテリアル
2.3 音響メタマテリアルの可能性
【キーワード】
音響メタマテリアル、通風防音、静音化、音響クローキング、透明マント、ポスト5G, 6G
【講演の最大のPRポイント】
光メタマテリアルを実現・実用化し、さらにその原理を音響メタマテリアルに展開、実用化した講演
者の経験をもとに、メタマテリアル・メタサーフェスの、より原理的な考え方の重要性や、実用化技
術への活かし方などについてお話しします。
【習得できる知識】
@メタマテリアル・メタサーフェスの原理
Aメタマテリアル・メタサーフェスの可能性、限界と課題
B光メタマテリアルの原理から音響メタマテリアルへの展開の仕方。- 近接場の重要性 -
Cメタマテリアル・メタサーフェスデバイスの実例(遮熱透明光メタサーフェス、音響メタマテリアル)
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第2部 音響メタマテリアル遮音・制振シート Reso-Core™(レゾコア)の特長について
【講演主旨】
近年、質量則を凌駕し、軽量で高い遮音性能を示す材料として音響メタマテリアルが注目されています。
しかし、音響メタマテリアルは多くの場合、共鳴・共振を生じる構造体が多数集積した複雑な構造を有
するため、量産、実装、コストの面で実用化が困難とされてきました。我々は、弊社で保有する材料加
工およびシミュレーションの知見を活かして、実用性の高い2種類の音響メタマテリアルシートReso-
Core™(レゾコア)Type-AおよびType-Bを開発しました。本講演では、Reso-Core™の特長
と実用化に向けた開発事例について、シミュレーションと実験の結果を交えながら紹介します。
【プログラム】
1.音響メタマテリアルシートReso-Core™の紹介
2.音響メタマテリアルシートReso-Core™の特長、機能、実装方法
3.音響メタマテリアルシートReso-Core™の応用
3-1 金属錘のあるシート(Reso-Core™ Type-A)の遮音・制振材への応用
3-2 樹脂のみからなるシート(Reso-Core™ Type-B)の遮音材への応用
【キーワード】
音響メタマテリアル、防音材料、遮音材料、制振材料、軽量化、低周波騒音低減
【講演の最大のPRポイント】
本講演では、音響メタマテリアルの実用化に向けた開発事例を紹介し、音響メタマテリアル技術を利用
した遮音・制振材の具体的な実装方法や機能、並びに開発過程で必要な評価・解析方法等について解説
します。音響メタマテリアルの特性を理解することで、騒音課題に対して効果的に音響メタマテリアル
を適用できるようになるきっかけとしていただければ幸いです。
【習得できる知識】
音響メタマテリアルの開発や実用化に際して必要となる技術や解析についての知識
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第3部 超音波透過メタマテリアル:多様な応用のための音響波伝搬の革命
"Ultrasound Transmission Metamaterial: Revolutionizing Acoustic Wave Propagation for
Diverse Applications"
【講演主旨】
本講義の目的は、音響メタマテリアル、音響インピーダンス、およびそれらが音波の透過に及ぼす影響
について、参加者の理解を深めることである。音波の透過、吸収、反射の概念を探求することにより、
参加者はインピーダンス整合の原理と超音波透過への影響についての洞察を得ることができる。また、
(株) 村田製作所が開発した、「質量とバネ」の共振器構造を利用して様々な材料に超音波を効率的に
透過させる革新的な超音波透過メタマテリアル技術を紹介する。この講演を通じて、参加者は、先進的
な音響メタマテリアル技術が、異なる業界にわたる多様なアプリケーションにおいて、どのようにして
革命をもたらすかを包括的に理解することができる。
The purpose of this lecture is to deepen participants' understanding of acoustic metamaterials,
acoustic impedance, and their influence on the transmission of sound waves. By exploring the
concepts of transmission, absorption, and reflection of sound waves, participants will gain
insights into the principles behind impedance matching and its effect on ultrasound
transmission. Additionally, the seminar aims to introduce participants to the innovative
ultrasound transmission metamaterial technology developed by Murata Manufacturing Co., Ltd.,
which utilizes a resonating "mass and spring" mechanism to efficiently transmit ultrasound
through various materials. Through this exploration, participants will gain a comprehensive
understanding of how advanced acoustic metamaterial technology can revolutionize ultrasound
transmission in diverse applications across different industries.
【プログラム】
? 会社と講師の紹介
? 音響メタマテリアル技術の概要
? 音波の性質(透過、吸収、反射)
? 音響インピーダンスと不整合
? 超音波透過メタマテリアル技術の原理
? 超音波透過メタマテリアル技術の実評価結果
? 超音波透過メタマテリアル技術の応用
【キーワード】
超音波、メタマテリアル、透過、音響整合、インピーダンス整合
【講演の最大のPRポイント】
村田製作所が開発した超音波透過メタマテリアル技術には、以下の3つの特長がある。
1.60%以上の高い超音波透過率を実現できる
2.片側に形成するだけ両側からの超音波透過が可能である
3.空気媒体など大きな音響インピーダンス差にも適用可能である
これらの技術的な特長により、様々な用途に展開できる技術である。
【習得できる知識】
参加者は音の基本的な性質、特に音響インピーダンスが音響透過に与える影響を理解するとともに、
超音波の透過を向上させる超音波透過メタマテリアル技術の詳細および様々な産業への潜在的な応
用について包括的に理解することができる。
Participants will gain an understanding of the fundamental properties of sound, in
particular the impact of acoustic impedance on acoustic transmission, as well as a
comprehensive understanding of the details of ultrasound transmission metamaterial
technology to enhance ultrasound transmission and its potential applications in various
industries.
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