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フィルムの乾燥プロセス技術と設備設計およびトラブル対策【LIVE配信】

■開催日時:2024年10月21日(月) 10:30〜16:30

■会場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます 

■定員:30名

■受講料:55,000円(税込、資料付き/1人)
※最新のセミナー情報を「配信可」にすると割引適用(登録無料)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

■備考:
資料付き
【LIVE配信セミナーとは?】

■主催:(株)R&D支援センター

■講師:
第1講: Andan TEC  代表  浜本 伸夫 氏
第2講: 熱技術開発(株) 開発課 課長 工藤 裕二郎 氏
第3講: Andan TEC  代表  浜本 伸夫 氏
 
<浜本氏 講師紹介>
塗工〜乾燥を中心としたRoll To Roll工程開発が専門、
2021年から加工技術研究会コンバーテック誌の連載記事や展示会レポ、ウェブセミナー講師などで活躍中。
1968年 札幌生まれ。
1992年 北大 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
 同 年 富士写真フィルム 塗工を中心としたフィルム生産工程業務に従事
2007年 同 社 フラットパネル生産部 主任技師(管理職)
2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センター 主席研究員 新素材開発に従事
2019年 栗村化学 工程開発チーム長 粘着フィルム・離型フィルム等の工程開発
2021年 米国 Zymergen社 シニアマネージャー バイオ由来ポリイミド開発
2022年 ミドリ安全 商品開発部 ジェネラルマネージャー ニトリルゴム手袋開発
2023年 AndanTECとして執筆・講演・コンサル業を開始
 (ウェブサイト https://www.andantecodawara.com)

<工藤氏 講師紹介>
【略歴・専門など】  乾燥設備の設計・開発が専門
1984年 山口県生まれ
2008年 九州大学大学院 工学府 機械科学専攻 修士課程修了
同 年 千代田化工建設(株)にて、プラント用熱設備のエンジニアリング業務に従事
2021年 熱技術開発(株)にて乾燥設備の設計・開発業務に従事

エネルギー管理士(熱)
エネルギー診断プロフェッショナル

■習得できる知識:
Roll To Roll製造における乾燥現象の考え方
乾燥工程の設計方法
乾燥炉長の見積り方
乾燥設備の違いと特徴
実験室から量産にスケールアップする際の留意点など

■趣旨:
 機能性フィルムをRoll To Rollのウェット工程で製造する際、塗って乾かす工程が必ず
必要になる。この中で、乾燥工程は膜質に大きく影響し、新製品開発をスケールアップして
量産機で試作しても、少量品の品質性能を再現しにくい一因である。更に乾燥速度は生産
能力速度に直結するので、品質を損なわずに生産性を保つ乾燥方法と条件を見つめなければ
ならない。このように乾燥工程はフィルム
製品を作る上で重要な要因であるにもかかわらず、多くの研究者や工程技術者は「乾燥は難解」
という印象を持っているであろう。何故ならば、乾燥を解説した書物や論文は特殊な現象を
取り扱っていたり、厳密さを突き詰めるがあまり、数式が羅列して難し過ぎるからである。
また、塗工液には水系と有機溶媒系があり、乾燥現象を共通して取り扱う書物が少ない。
しかし、乾燥現象は洗濯や風呂あがりのドライヤーなど、日常生活で経験する現象であり、
乾き方や乾燥時間について誰もがイメージを持っているし、水系・有機溶媒系に関わらず
移動現象として共通した説明が可能なはずである。そこで、「程ほどにイメージを持てる
丁度良い解説」を目指して、このセミナーでは「乾燥プロセスのイメージ作り」ができるよう、
乾燥現象のツボを難し過ぎず解りやすく解説する。基礎理論を紹介した上で、演習ツールを
活用して、実際の乾燥条件の計算方法を紹介する。更に風ムラやベナールセルなど塗工品で
発生する面状トラブルの原因と対策についても解説する。
 また、本講演はRoll To Roll工程のスペシャリストである浜本氏と、乾燥機メーカー開発
課長の工藤氏との共催で、なかなか知ることの無い、乾燥設備設計における留意点等、
実務に近い知識も習得できる内容となっている。

■プログラム:
第1部 フィルム乾燥の基礎 (浜本氏)
1.はじめに
 1-1.はじめに
 1-2.「減率乾燥」と「限界含水率」
 1-3.塗工と乾燥(開発とパイロットと量産)
 1-4.フィルムが利用されている製品は?
 1-5.製品に占めるフィルム要素
 1-6.フィルムの構成要素〜厚みと層数〜
 1-7.塗る〜溶かした液を塗る(Dry厚÷濃度=Wet膜厚)
 1-8.開発のステップ
 1-9.実験室とRollToRollの違い
 1-10.乾かし方も色々
 1-11.日常生活で関わる乾燥
 1-12.家庭の乾燥機器
 1-13.乾燥の支配因子
 1-14.このセミナーの進め方
2.【基礎編】乾燥設備と溶媒の寄与
 2-1.乾燥風の供給方法(並列と直列)
 2-2.乾燥風の供給方法(並行流)
 2-3.乾燥風の吹き出し方式(二次元ノズル)
 2-4.乾燥風の吹き出し方式(多孔板)
 2-5.乾燥風の吹き出し方式(浮上系)
 2-6.溶媒の寄与(水と他の溶媒の違い)
 2-7.乾燥に関わる物性値
 2-8.水系の乾燥速度
 2-9.塗膜の表面温度は湿球温度(空気線図)
 2-10.比エンタルピー(=潜熱+顕熱)
 2-11.水と他の溶媒との違い(1)蒸発潜熱
 2-12.他の溶媒との違い(2)飽和蒸気圧
 2-13.他の溶媒との違い(3)飽和蒸気圧と温度
 2-14.各溶媒の空気線図
 2-15.等湿球温度線(1)水はLewis近似式
 2-16.等湿球温度線(2)Colburn-Chiltonの相関
 2-17.物質と熱の拡散(ルイス数)
3.定率期間と減率期間
 3-1.限界含水率と固形分濃度
 3-2.乾燥中の膜内の溶媒移動
 3-3.減率乾燥の実測(水〜PVA)
4,【演習】乾燥計算の練習(第1ラウンド)
 4-1.風量の影響
 4-2.湿度の影響
 4-3.風温の影響
 4-4.溶媒の影響

第2部 乾燥設備編 (工藤氏)
1.乾燥設計と熱伝達率
 1-1.熱伝達率とは
 1-2.熱伝達率と物質伝達率の関係
 1-3.物質伝達率と蒸気量の関係
 1-4.有機溶剤の飽和蒸気圧の見積り方
 1-5.ノズルピッチと熱伝達率の関係
 1-6.ノズル高さと熱伝達率の関係
 1-7.スリット幅と熱伝達率の関係
 1-8.ノズル風速と熱伝達率の関係
 1-9.乾燥に最適な炉長はどう決める?
 1-10.ノズルの条件を変えて、乾燥炉長を推定してみよう
2.ノズル設計における留意点
 2-1.ノズル圧とノズル風速の関係
 2-2.ノズル内速度分布はなぜ起きる?
 2-3.ノズル速度分布解消方法
 2-4.ノズルの笛吹き現象
 2-5.笛吹き現象の対処方法
3.乾燥システムの設計
 3-1.乾燥熱源の種類と特徴
 3-2.水性溶剤の乾燥と除湿空気の関係
 3-3.除湿空気の作り方
 3-4.水性塗工の生産性を高めるには
 3-5.VOCの測定方法・検知方法
 3-6.VOC濃度コントロールシステム
 3-7.VOC濃度と乾燥効率の関係
 3-8.VOC濃度に関する法規要求
4.VOC処理技術
 4-1.VOCの処理方法と特徴
 4-1.RTOでの圧力変動はなぜ起きる?
 4-1.圧力変動対策

第3部フィルム乾燥の応用編 (浜本氏)
1.減率乾燥速度
 1-1.簡易計算法(乾燥係数N=1/2〜2/3)
 1-2.乾燥係数をN=1にすると?(収束しない)
 1-3.減率乾燥を実測で見積もるために
 1-4.減率乾燥を実測で見積もる手順
 1-5.水系の限界点・仮想点・乾燥点(PVA水溶液)
 1-6.単溶剤系の乾燥速度(親水/疎水性と湿度)
 1-7.2成分系の減率乾燥(MEK+トルエン)
 1-8.2成分系の室温乾燥(MEK+シクロヘキサノン)
 1-9.2成分系の溶媒比率(MEK+EB)
 1-10.2成分系の乾燥挙動
 1-11.2成分系の乾燥見積もり
 1-12.粒子〜高分子の混合系(SiO2+PVA)
 1-13.共沸混合物の乾燥
 1-14.熱風の風速による風紋対策
2.乾燥設備
 2-1.一般的な構成(予熱・加熱・絶乾・冷却)
 2-2.乾燥方式と伝熱係数
 2-3.各方式の能力比較
 2-4.乾燥効率の支配因子(噴流)
 2-5.噴流の距離と減衰
 2-6.多孔板と二次元ノズル(軸対象とスリット)
 2-7.多孔板と二次元ノズルの乾燥計算
 2-8.多孔板の孔形状
 2-9.幅要因(どこで排気するか?)
 2-10.風の分配と風向(傾斜ノズル)
 2-11.フローティング(浮上系)
 2-12.風の取り回し(直列と並列)
 2-13.風の取り回し(品質と省エネと投資)
 2-14.揮発溶媒の処理(RTO)
 2-15.揮発溶媒の処理(溶剤回収)
3.【演習】乾燥方式と必要な炉長(第2ラウンド)
 3-1.並行流
 3-2.二次元ノズル
 3-3.多孔板
 3-4.複合ゾーン

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