■日時:2024年11月06日(水) 10:30〜15:45
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:49,500円(税込、資料作成費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
■主催:(株)AndTech
■講師:
第1部 関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授 田中 俊輔 氏
第2部 東京大学 工学系研究科 応用化学専攻 准教授 細野 暢彦 氏
第3部 日本製鉄株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 環境基盤研究部
CCUヒロシ研究室 研究第二課 上席主幹研究員 上代 洋 氏
■プログラム:
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第1部 MOF分離膜の開発・製膜技術と応用・実用化への課題
【講演主旨】
次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)に
ついて、合成・評価方法の基礎から、ガス分離の応用までを解説します。また、MOFの形態制御の
一つとして薄膜化技術を取り上げ、膜分離法によるCO2分離回収への応用に関する国内外の開発
状況を概観します。
【プログラム】
1.MOF概要
1.1 MOFの特徴(長所と短所)
1.2 MOFと既存多孔質材料との違い
1.3 MOFのコスト
1.4 MOFの安定性
2.MOFの合成方法と吸着特性
2.1 基本的な設計指針と合成方法の課題
2.2 様々な合成方法
2.3 MOFの構造柔軟性と吸着性能
3.MOFベース分離膜
3.1 膜分離に関する定義と測定手法
3.2 膜透過機構
3.3 MOF製膜の留意点と様々な製膜方法
3.4 MOFベース膜のCO2分離性能と課題
4.まとめ(実用化への課題と展望)
【質疑応答】
【講演キーワード】
MOF;ゲート吸着;構造柔軟性;薄膜化;膜分離;賦形化;mixed matrix membrane
【講演のポイント】
MOFの概要を知りたい、現在の開発動向を知りたい人に向けた講座です。
@MOFの構造から合成プロセス、市場動向について学べます。
AMOFの用途と特性について解説し、メリット・デメリットについて議論します。
B講師の経験と考えを提示し、受講者の今後の指針になることを目指します。
【習得できる知識】
・MOFの合成と基本物性の把握
・MOFの形態制御技術の習得
・MOFの評価方法の習得
・応用例(吸着、膜分離)の把握
・国内外の研究開発状況の把握
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第2部 金属有機構造体(MOF)の合成と同定、およびガス分離・貯蔵特性と評価法の基礎
【講演主旨】
近年、新しい多孔性素材として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF、
多孔性金属錯体または多孔性配位高分子とも呼ばれる)について、その背景や特徴、合成法・評価法
といった基礎から最新の研究動向も含めて解説します。具体的には、ガス分離・貯蔵技術への利用、
高分子化合物の分離材料としての利用、さらにはMOFを使った新しいナノ材料合成や高分子合成への
利用に至るまで、幅広い応用例を取り上げます。レゴブロックのように自在に組み上げることができる
MOF合成の実際や、利用に関するエッセンス・ノウハウを知りたいとう方、何から始めたらよいか考えて
いる方にわかりやすくご説明します。
【プログラム】
1. 金属有機構造体(MOF)とは
・Metal-Organic Framework (MOF)
・MOFの構造および特徴
・MOFの一般的な合成法
・MOFのキャラクタリゼーション法
・MOFの一般的な物理特性・化学特性
・製造時の留意事項およびコスト等について
2. MOFを使ったガス貯蔵・分離
・MOFのガス吸着特性
・MOFによるガス貯蔵
・MOFによるガス分離
・MOFを使ったガス分離の操作の実際
・ガス分離膜への応用
3. 様々なMOFの利用例に学ぶ構造設計
・分子センシング
・触媒
・導電性
・イオン・プロトン伝導性
・バイオ関連化学
・鋳型合成
・高分子との複合
・高分子の分離
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第3部 新しいCO2分離材として注目を集める 多孔性配位高分子PCP/MOFを活用したC2高効率分離
システム
【講演主旨】
「大規模酸素分離は深冷分離法一択」とは異なり、CO2分離は、排出源(CO2濃度、温度、排出量)、
分離CO2の質(純度他)により、様々な分離法が想定され、何が優れているかが非常にわかりにくい。
さらに新規固体分離剤であるMOF/PCPは、いまだに認知度が高くないことに加え、既存固体分離剤とは
全く異なる原理でCO2を分離する物もあり、CO2分離材としての評価は非常に難しい。本講座では、MOF
/PCPを利用したCO2分離の基礎から、最新のトピックスまでを網羅し、MOF/PCPの優位性を紹介する。
【プログラム】
1.MOF/PCPによる吸着、分離の基礎
1.1 MOF/PCPによる吸着、分離
1.2. 多量吸着の設計
1.3. 選択性の設計
2.実用的なCO2分離の課題
2.1 不純物の影響
2.2 CO2回収のコスト
2.3 MOF/PCPのコスト
3.MOF/PCPによるCO2分離の具体例
3.1 Direct Air Captureへの応用
3.2 「耐水型」MOF/PCPの利用
3.3 アミノ基修飾MOF/PCPの利用
3.4「ゲート型」MOF/PCPの利用
3.5 MOF/PCPによるCO2分離の企業、プロジェクト
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