第1編 細胞分化の多能性・全能性とリプログラミング
1幹細胞とは
2細胞分化の多能性・全能性、 リプログラミングの分子機構
 
3おわりに
 
第2編 幹細胞の特性と制御機構および作製技術

 ES 細胞(ヒト胚性幹細胞)
 
1はじめに
2ES 細胞の万能性と有用性
3ES 細胞の未分化性維持機構
 
4ES 細胞の再プログラム化能
5iPS 細胞の誘導
6おわりに:iPS 細胞と ES 細胞の今後
 

 iPS 細胞(人工多能性幹細胞)
 
1はじめに
2多能性幹細胞
3マウス iPS 細胞の作製
4マウス iPS 細胞の改良
5ヒト iPS 細胞の樹立
 
6iPS 細胞の起源
7安全性への課題
8iPS 細胞誘導の分子機構
9おわりに
 

 mGS 細胞(多能性精子幹細胞)
 
1はじめに
2精子幹細胞の可能性
3精子幹細胞の長期培養系の確立とその応用
4mGS 細胞の樹立
5mGS 細胞に続くマウス精巣からの多能性幹細胞の樹立
 
6mGS 細胞の起源
7mGS 細胞の樹立メカニズム
8mGS 細胞の臨床応用の可能性
9おわりに
 

 体性幹細胞
 
1 歯髄幹細胞
1はじめに
2多分化能を有する歯髄幹細胞
 
3遺伝子発現、クラスタリング解析
4おわりに
 
2 間葉系幹細胞
1はじめに
2間葉系幹細胞の定義
3間葉系幹細胞の多分化能
 
4長期培養後の分化能
5間葉系幹細胞の増殖能
6間葉系幹細胞の調整方法の改良の必要性
 
3 造血幹細胞
1はじめに
2造血幹細胞
3幹細胞ニッチ
 
4造血幹細胞のニッチ制御機構
5幹細胞制御へのニッチ分子の応用
6造血幹細胞の増幅、作製
 
4 血管幹細胞
1はじめに
2内皮前駆細胞(EPC:Endtothelial Progenitor Cell)
3胚性幹細胞(ES Cell:Embryonic Stem Cell)由来血管前駆細胞(VPC:Vascular Progenitor Cell)
 
4誘導多能性幹細胞(iPS Cell:Induced Pluripotent Stem Cell)
5おわりに
 
第3編 幹細胞の高度培養技術

 人工ゲルを用いた幹細胞の培養技術
 
1はじめに
2ヒト ES 細胞、ヒト iPS 細胞培養の問題点
3人工ゲルによるマウス ES 細胞、カニクイザル ES 細胞の未分化性維持
4ヒト ES 細胞、iPS 細胞への応用
5ヒアルロン酸ハイドロゲルによるヒト ES 細胞培養
 
6人工ゲルによる幹細胞の3次元培養とモルフォゲン濃度勾配形成
7ヒト骨髄由来間葉系幹細胞と TGP
8人工ゲルと足場
9おわりに
 

 幹細胞の化学固定化培養システム
 
1はじめに
2化学固定化保育細胞による臍帯血造血幹細胞培養システムの開発
 
3化学固定化保育細胞によるES 細胞培養
4課題および今後の展望
 

 幹細胞シートの作製・積層化と培養技術
 
1はじめに
2温度応答性培養表面
3細胞シート工学による再生医療
 
4細胞シート工学を用いた分厚い組織の再生
5おわりに
 

 安全な iPS 細胞作製に向けた新型センダイウイルスベクターの開発
 
1はじめに
2iPS 細胞の実用化に向けた課題
3研究用素材としての センダイウイルスの特徴
 
4センダイウイルスを使った遺伝子導入ベクターの開発
5iPS 細胞作製に適したセンダイウイルスベクターの開発
6残された課題と将来の展望
 

 ES 細胞を用いて消化器系幹細胞を 効率的に作製、培養する技術
 
1はじめに
2ES 細胞からの内胚葉分化誘導
 
3支持細胞を用いた分化誘導
4おわりに
 

 タンパク質を用いた ES 細胞からの高効率心筋細胞分化誘導技術
 
1はじめに:心筋再生治療と心筋分化誘導法
2Dpp/BMP
3Wg/Wnt
 
4Wnt inhibitor
5FGF
6おわりに
 

 幹細胞研究とバイオプリンティング技術
 
1はじめに:組織工学・再生医療の背景
2組織工学・再生医療の2通りのアプローチ
3細胞から組織や臓器を作る技術
4バイオプリンティングによる3次元積層造形技術
 
5バイオプリンティング技術と幹細胞
6バイオプリンティングと幹細胞研究のシナリオ
7まとめ
 

 幹細胞バンクの活用
 
1はじめに
2細胞バンクの歴史
3細胞バンクで提供している幹細胞の種類
4幹細胞の移管先としての細胞バンク
 
5細胞の品質管理
6細胞培養研究の標準化
7臨床応用を視野に入れた幹細胞バンク
8おわりに
 
第4編 幹細胞の分化誘導と移植技術

 ES 細胞・iPS 細胞
 
1 ES 細胞・iPS 細胞からの血液細胞の分化誘導−献血に頼らない血小板輸血の実現−
1はじめに
2血小板輸血製剤の特異性
3ヒト ES 細胞の多様性:樹立される iPS 細胞株の多様性
4造血前駆細胞集団を濃縮できる ES−sac
 
5造血前駆細胞集団からの培養皿上での血小板産生
6メタロプロテアーゼ活性制御と血小板
7iPS 細胞の登場と血小板輸血
8おわりに
 
2 多能性幹細胞と神経再生
1はじめに
2ES 細胞由来神経幹細胞を用いた試験管内神経発生モデルシステムの開発
3神経幹細胞発生における時系列特異的な分化能の変化を調節する因子の発見
 
4多能性幹細胞を用いた脊髄損傷治療の試み
5おわりに
 
3 ES 細胞からの神経幹細胞・神経細胞の分化誘導−自給型分化誘導法によるヒト細胞の安定供給−
1はじめに
2多能性幹細胞から神経細胞の分化誘導法(胚様体形成法、SDIA 法)
3Neural Stem Sphere 法
4ES 細胞由来神経幹細胞から神経細胞、アストロサイトの選択的分化誘導
 
5NSS 法による ES 細胞から神経幹細胞、神経細胞の分化誘導の特徴
6自給型分化誘導法である NSS 法
7Astrocyte−derived Factors について
8おわりに
 

 体性幹細胞
 
1 神経幹細胞の分化誘導と移植治療への応用
1はじめに
2神経幹細胞の各細胞系譜への分化誘導
 
3脳神経疾患・神経損傷に対する神経幹細胞移植
4おわりに
 
2 間葉系幹細胞の分化誘導と移植技術
1はじめに
2間葉系幹細胞の分化誘導
3間葉系幹細胞の移植技術
4MSC の免疫抑制作用とGVHD 制御への応用
 
5MSC のガン治療への応用
6幹細胞のゲノム操作−染色体部位特異的遺伝子組み込み法の開発
7おわりに
 
3 造血幹細胞の分化誘導と移植技術
1はじめに
2造血幹細胞の体外増幅
 
3血球細胞の分化誘導
4おわりに
 
4 血管前駆細胞の分化誘導と移植技術
1はじめに
2発生過程の血管前駆細胞への分化
3成体における血管前駆細胞の起源と分化
 
4細胞移植技術
5おわりに
 

 再生医療技術
 
1 iPS 細胞を利用した心臓再生医療と新薬の安全性検査
1はじめに
2胚性幹細胞から心筋細胞への分化誘導
3マウス iPS 細胞から心筋細胞への分化誘導
4胚性幹細胞由来心筋細胞より心筋組織の構築
 
5刺激伝導系と胚性幹細胞
6Noggin による胚性幹細胞からの心筋分化
7iPS 細胞を利用した新薬の安全性検査
8おわりに
 
2 iPS 細胞が心筋再生治療に与えるインパクト
1はじめに
2心臓幹細胞
3自己細胞による心筋再生治療
 
4重症拡張型心筋症患者に対する自己筋芽細胞シート移植
5iPS 細胞への期待
6まとめ
 
3 iPS 細胞を利用した網膜疾患の再生医療技術
1網膜疾患に対する細胞移植治療の標的
2iPS 細胞から網膜細胞への分化誘導
 
3細胞移植技術
 
4 ES 細胞、iPS 細胞を用いた血管再生医療技術
1はじめに
2ES 細胞からの血管細胞の分化多様化
3ES 細胞による血管再生
 
4ヒト ES 細胞からの血管分化再生
5iPS 細胞からの血管・リンパ管分化
6おわりに
 
5 間葉系幹細胞を利用した大腿骨頭無腐性壊死の再生医療技術
1はじめに
2大腿骨頭壊死症について
3大腿骨頭無腐性壊死に対する治療法
4骨髄間葉系幹細胞について
 
5骨髄間葉系幹細胞を用いた骨壊死治療
6血管柄付き腸骨移植+骨髄間葉系幹細胞+人工骨移植
7間葉系幹細胞移植治療の今後の課題
 
6 乳歯幹細胞を利用した歯の再生医療技術
1はじめに
2乳歯幹細胞の特徴と再生医療技術
 
3おわりに
 
7 間葉系幹細胞の骨・軟骨疾患への臨床応用
1はじめに
2患者由来間葉系幹細胞の特徴と培養方法
3間葉系幹細胞の人工関節への応用
 
4間葉系幹細胞の骨欠損への応用
5間葉系幹細胞の軟骨損傷への応用
6間葉系幹細胞治療の将来展望
 
8 幹細胞を利用した糖尿病治療への応用
1はじめに
2糖尿病の発症と膵β細胞量
3内在性の膵(幹)細胞による膵再生
 
4幹細胞による膵再生と実用化への戦略
5おわりに
 
9 iPS 細胞による角膜再生への応用
1はじめに
2角膜上皮再生
3角膜内皮の再生
 
4iPS 細胞を用いた角膜再生
5おわりに
 
10 幹細胞システムによる毛髪再生
1はじめに
2毛包の構造と毛周期
3幹細胞の定義
 
4毛包上皮幹細胞の同定
5毛包上皮幹細胞の制御機構とニッチ
6おわりに
 
11 ES 細胞、iPS 細胞によるパーキンソン病治療への応用
1はじめに
2パーキンソン病
3パーキンソン病の治療法
 
4パーキンソン病の細胞治療
5細胞移植の今後
6おわりに
 
12 高性能・多機能肝臓モデルの作製を目指して
1はじめに
2肝臓の構造
3肝臓の器官形成
 
4胚性幹細胞から肝様組織への分化誘導
5おわりに
 
13 iPS 細胞の創薬および再生医療への応用
1創薬研究への応用
 
2再生医療への応用
 

 細胞移植法の材料源としての幹細胞の可能性
 
1はじめに
2移植医療における再生医学(医療)
3Rat early ES 細胞の樹立
4Rat early ES 細胞株という万能細胞から各種機能的細胞の樹立
 
5羊膜を利用した細胞移植療法
6今後の問題点
7おわりに:細胞移植療法における材料源の条件
 
第5編 幹細胞の応用展開

 組織幹細胞と ES 細胞・iPS 細胞−性質の比較と使用目的−
 
1はじめに
2ES 細胞(胚性幹細胞)
3iPS 細胞(人工多能性幹細胞)
 
4組織幹細胞(成体幹細胞)
5幹細胞研究をとりまく課題
 

 創薬および新薬の安全性評価技術
 
1 新規バイオマテリアルを中心とした幹細胞の培養・分化誘導技術と誘導された肝細胞による薬物毒性評価用チップの可能性
1はじめに
2細胞を用いた薬物評価システムの実情
3幹細胞の単細胞化培養と分化誘導
4ES 細胞から誘導した肝細胞の 機能評価
 
5ES 細胞を用いた In Vitro 肝臓様組織の誘導
6細胞による薬物評価の本質
7細胞チップによる評価の問題点
8おわりに
 
2 創薬プロセスの加速化に向けたヒト幹細胞の産業利用
1はじめに
2肝臓における組織幹細胞の分離
3ヒト肝幹細胞の分離・同定
 
4ヒト小腸上皮幹細胞の分離・同定
5ヒト組織幹細胞の産業利用
6おわりに
 
3 多能性幹細胞を用いた新しい創薬スクリーニング系の開発
1はじめに:なぜ創薬研究ツールとして ES 細胞や iPS 細胞が注目されるのか
2薬剤誘発性 QT 延長スクリーニング系への応用
3心筋と心電図 QT 延長
 
4ES 細胞、測定機器および測定プレート
5測定および解析
6おわりに
 
4 iPS 細胞を利用した創薬開発の展望
1はじめに
2創薬開発のプロセス
3標準 iPS 細胞を用いた創薬開発
 
4疾患特異的 iPS 細胞を用いた創薬開発
5iPS 細胞を用いた再生誘導薬の研究
6iPS 細胞の課題と今後の展望
 

 病態解明
 
1 ES 細胞の病態解明への応用
1はじめに
2病態解明に向けた新たな疾患モデル解析系の必要性
3ゲノム操作によるヒト ES 細胞疾患モデル
 
4ゲノム操作によらないヒト ES 細胞疾患モデル
5疾患モデルの課題
6今後の可能性
 
2 幹細胞による心不全の再生医療
1はじめに
2再生医療
3骨格筋芽細胞移植
4成体における心筋増殖
 
5心臓外からの幹細胞による心筋再生機転
6心臓由来組織幹細胞
7胚性幹細胞(ES 細胞)による心筋再生
8おわりに
 

 幹細胞の産業利用
 
1 幹細胞を利用したビジネスモデル構築のポイント
1はじめに
2幹細胞、特に万能幹細胞への期待
3万能幹細胞が必要な背景
 
4幹細胞を利用したビジネスモデル
5おわりに
 
2 幹細胞の美容分野への応用
1はじめに
2皮膚の老化とアンチエイジング
3幹細胞による皮膚のアンチエイジング
 
4幹細胞の美容分野への応用
5おわりに
 
第6編 幹細胞の安全性および有効性評価と生命倫理政策

 iPS 細胞利用の有効性と安全性の評価
 
1はじめに
2安全性の評価
3有効性の評価
 
4他の動物の利用
5おわりに
 

 コモンマーモセットを使った幹細胞利用の有効性と安全性の評価
 
1はじめに
2実験動物としてのマーモセットの有用性
 
3マーモセットを用いたヒト疾患モデル
4疾患モデルの今後の展開
 

 ES 細胞と生命倫理政策
 
1はじめに
2キリスト教的価値と胚の道徳的地位
3米国におけるヒト胚研究規制と ES 細胞政策
4欧州における生殖技術規制法の成立と ES 細胞研究
 
5日本の ES 細胞研究規制
6国際幹細胞研究学会指針:統合化された枠組み案の提唱
7おわりに
 

 細胞組織医療機器の品質・安全性−ヒト間葉系幹細胞の遺伝子発現を指標とした特性解析−
 
1はじめに
2ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC)の in vitro 培養中の変化について
 
3ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(hMSC)の in vitro 培養中における遺伝子発現の変化についての網羅的解析
4おわりに
 
第7編 iPS 細胞等幹細胞研究に対する支援と規制
1はじめに
2iPS 細胞研究に対する支援
3産業応用と知的財産権
 
4幹細胞研究に対する規制
5おわりに:今後の展望
 
第8編 幹細胞をめぐる特許・知的財産の管理と活用
1はじめに:基礎研究と特許・知的財産
2特許出願段階
3特許の管理・活用段階
 
4日本における医療特許の今後の展望
5おわりに
 
第9編 幹細胞の研究および応用技術の展望

 体細胞クローンの安全性から見た幹細胞研究および応用技術の展望
 
1はじめに
2体細胞クローン牛の生産過程とその効率
3体細胞クローン胚におけるエピジェネティックなエラー
4体細胞クローン牛の安全性
 
5アニマルウエルフェアと倫理
6体細胞クローンに係る幹細胞応用の展望
7おわりに
 

 脳科学から見た幹細胞研究とその応用の可能性
 
1はじめに
2神経幹細胞の特色
3神経系幹細胞(Multipotent Neural Stem Cell)研究の歴史的背景
4中枢神経系細胞発生に関するマトリックス細胞説
 
5神経幹細胞分化の分子機構
6神経系幹細胞の特性とそれを踏まえた治療応用への展望
7おわりに
 

 植物における幹細胞の研究および応用技術の展望
 
1植物における幹細胞の位置付け
2幹細胞維持と分化誘導の分子機構
 
3今後の展望
 

 幹細胞を用いた再生医療の可能性
 
1はじめに
2臓器移植から再生医療へ
3再生医療と幹細胞
4老化と新たな再生医療
 
5再生医療への評価と期待
6再生医療の臨床例と最新の再生医療研究
7おわりに:再生医療の可能性を現実にするために
 

 卵細胞抽出液を用いた体細胞のリプログラミング誘導
 
1はじめに
2核移植を用いたリプログラミングの解析
3卵細胞質内のリプログラミング因子と Xenopus 卵細胞抽出系
 
4Xenopus 卵細胞抽出系による哺乳類細胞核リプログラミング
5哺乳類卵細胞抽出系によるリプログラミング
6哺乳類卵細胞抽出系の今後の展開
 

 幹細胞創薬と再生医療へのヒト多能性幹細胞技術の応用
 
1現代社会の医療ニーズと再生医療
2小児難治性疾患と高齢者疾患の発症原因
3組織幹細胞システムの破綻による組織機能障害
4分化した体細胞の破綻による組織機能障害
 
5幹細胞創薬と再生医療の治療戦略
6リプログラミング技術の現状と課題
7ヒト多能性幹細胞技術の応用
8結語
 
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