第1編 序 論―応力発光体の誕生と将来への期待―

 (徐 超男)
1はじめに―「応力発光」という名前の由来
2微弱な作用力を加えると発光する「応力発光体」の誕生
 
3応力発光微粒子の発光から構造体の診断へ
4将来発展への期待
 
第2編 応力発光の基礎

 応力発光材料
第1節応力発光材料の開発
1.1応力発光材料の開発動向
(山田 浩志)
 1はじめに
 2応力発光色の多色化
 3応力発光強度の制御
 4環境調和を目指した材料開発
 5おわりに
1.2応力発光材料のナノ粒子化プロセスの開発
(李 承周)
 1はじめに
 2応力発光ナノ粒子の合成
 3SAOEナノ粒子の応力発光
 4おわりに
第2節応力発光の機構
2.1欠陥制御型応力発光の機構
(山田 浩志)
 1はじめに
 2応力発光モデル
 3SAOE系応力発光体の特徴
 4定量的理解に向けての課題
2.2SrAl2O4の微細組織と擬弾性変形
(松尾 孟)
 1はじめに
 2実験方法
 3結果と考察
 4おわりに
2.3摩擦発光の発光機構
(松井 裕章)
 1はじめに
 2ZnAl2O4:Mnにおける摩擦発光現象
 3摩擦発光と電荷キャリアトラップ
 
 4還元熱処理と電荷トラップの生成
 5摩擦帯電と発光
 6摩擦発光の物理的過程
 7おわりに
2.4強誘電体材料Bi0.5Na0.5TiO3-BaTiO3の局所構造(組織)により影響されるひずみ挙動
(Yun Liu/Andrew J. Studer/Raymond L. Withers/Yiping Guo/Jian Wang/Yongxiang Li)
 1はじめに
 2実 験
 3実験結果および解析
 4おわりに
第3節塗料化・成膜化技術
3.1応力発光塗料,そして応力発光センサへ
(張 琳/寺崎 正/藤尾 侑輝)
 1はじめに
 2応力発光塗料の開発,そして応力発光センサへ
 3現在の応力発光センサ
 4おわりに
3.2応力発光セラミックス膜
(山田 浩志)
 1はじめに
 2応力発光体成膜技術に関する開発ポイント
 3各界面制御技術によるセラミックス膜の評価
 4おわりに
第4節応力発光に関する海外の動向
―中国における応力発光とその関連研究―
(王 旭升)
 1はじめに
 2応力発光
 3圧電体における蛍光とアップコンバージョン発光
 

 応力発光センサ
 (徐 超男)
1はじめに
2応力発光センサの概況
3ブロック体センサの特性
4応力発光単一粒子の特性
 
5応力発光塗料を用いた塗膜センサの特性
6定量化データベース
7損傷とその危険レベルの同時可視化センサ
8おわりに
 

 応力発光計測システム
第1節リアルタイム応力発光計測システムの開発
(坂田 義太朗)
1はじめに
2リアルタイム応力発光計測システム
3異常診断システムデータベース
4リアルタイム応力発光計測システムの実証例
5おわりに
第2節応力履歴記録システムの開発
(寺崎 正)
1はじめに
2応力履歴記録システムの原理・試作
3応力履歴記録システムの高度化
4応力履歴記録システムの現場実装
5おわりに
第3節安全管理ネットワークシステムの構築に向けて
(上野 直広)
1はじめに
2応力発光体による安全管理ネットワークシステムの要素技術
3画像伝送系の規格
4遠隔モニタリングシステム
5フィルタリング手法の一例
6おわりに
 
第4節安全管理ネットワークの通信システム構築
(辻 卓則)
1はじめに
2無線光検出ノードの役割
3有線か無線か
4通信システムの全体構成
5無線通信方式
6開発した通信機器
7実証実験
8ノイズ対策
9今後期待される効果
第5節異常診断ソフトウェアの開発1
(坂田 義太朗)
1はじめに
2応力発光成分の抽出
3実証事例
4異常検出
5おわりに
第6節異常診断ソフトウェアの開発2
(上野 直広)
1はじめに
2応力発光画像の成分モデル
3パターン分離の基本的な考え方
4実験結果
5おわりに
 
第3編 応力発光診断技術の応用

 応力発光診断技術を取り巻く背景
第1節既設土木構造物の維持管理における非破壊検査技術の重要性
(魚本 健人/木村 嘉富/村越 潤/高橋 実/花井 拓)
1はじめに
2道路橋の維持管理の現状
3(独)土木研究所における既設橋への非破壊検査技術の適用に関する調査研究事例
4おわりに
第2節橋梁モニタリングに対する取組み
(保田 敬一)
1モニタリングの目的
2モニタリングの種類
3診断と治療
4ヘルスモニタリング
5点検の手法
6長期計測と短期計測
7非破壊検査と破壊検査
8劣化損傷種類とその点検手法
 
9最新の計測技術
10おわりに
第3節独立行政法人産業技術総合研究所における
構造物高度メンテナンス技術への取組み
(秋宗 淑雄)
1はじめに
2開発技術の紹介
3おわりに
第4節インフラ分野計測の現状と将来
(立野 恵一)
1はじめに
2応力測定とひずみゲージ
3土木計測の歴史
4計測内容の変化
5将来の土木計測
 

 応力発光診断技術の特徴と強み―応力・ひずみセンシング・可視化―
第1節応力集中の可視化
(李 晨/藤尾 侑輝)
1はじめに
2実験方法
3結果と考察
4おわりに
第2節き裂進展に関する破壊予知
(汪 文学/李 晨/今井 佑介/徐 超男)
1はじめに
2き裂先端付近における弾性変形および応力分布
3応力発光センサによる,き裂先端付近の応力分布および応力拡大係数の計測
4おわりに
第3節動的塑性変形の可視化
(李 晨/坂田 義太朗/藤尾 侑輝)
1はじめに
2応力発光技術
3SAOE応力発光センシングフィルム
4実験セットアップと実験方法
5結果および考察
6おわりに
第4節応力発光膜センサによる超音波出力エネルギー分布の可視化
 天卓)
1はじめに
2可視化実験
3結果と考察
4おわりに
 
第5節応力発光体を用いた熱応力分布の可視化
(劉 維/徐 超男)
1はじめに
2実 験
3実験結果
4おわりに
第6節応力発光材料を用いたSHPB衝撃による材料のひずみ変化の測定
(川合 將義/二川 正敏)
1はじめに
2SHPB法
3核破砕水銀ターゲットの衝撃特性に関する研究
4SHPB法による液/固体界面の衝撃壊食の発見と材料
5最近のSHPB法研究
6応力発光材によるひずみ分布の測定
7おわりに
第7節応力発光材料による接着接合部の応力可視化
(佐藤 千明)
1はじめに
2接着接合部内の応力分布
3応力発光材料
4応力発光材料混入樹脂の発光特性
5単純重ね合せ継手およびスカーフ継手の応力分布可視化
6おわりに
 

 実構造物への適応事例
第1節序文―応力発光センサの現場適応に際して―
(寺崎 正)
1はじめに
2追記1:応力発光センサの現場長期安定性・耐久性
3追記2:応力発光計測条件―暗幕・暗室に関して―
4追記3:応力発光の現場視認性に関して
第2節応力発光センサの配管への適用事例
(小野 大輔)
1はじめに
2切欠き入り直管への適用事例
3溶接配管への適用事例
4今後の課題と展望
第3節鋼製容器の疲労き裂診断事例
(渡邊 正五/郭 樹強/小野 大輔/李 晨/徐 超男)
1はじめに
2背 景
3実験内容
4結果と考察
5おわりに
第4節応力発光センサのボルト締付け管理への適用事例
(李 晨/徐 超男)
1はじめに
2実験方法
3結果および考察
4おわりに
第5節応力発光センサを用いたモニタリング技術の実橋梁への適用と課題
(篠川 俊夫)
1はじめに
 
2応力発光体モニタリング技術の可能性
3実橋梁への適用実験
4応力発光体モニタリング技術の適用性と課題
5おわりに
第6節応力発光センサによる鋼橋部材の変状検出の応用事例
(Luiza H. Ichinose/保田 敬一)
1はじめに
2対象橋梁の概要
3動的載荷試験
4実験結果
5おわりに
第7節港湾構造物の維持管理の高度化に向けた
応力発光センサの適用可能性
(川端 雄一郎)
1はじめに
2港湾構造物の劣化損傷
3ライフサイクルマネジメントに基づく港湾構造物の維持管理
4港湾コンクリート構造物の点検診断の現状と課題
5応力発光センサによるコンクリートのひび割れ検出とその機構
6応力発光センサの点検ツールへの展開に向けた課題
第8節応力発光センサの建物への適応事例
(寺崎 正)
1はじめに
2応力発光センサ(Mechanoluminescent(ML) sensor)の特筆すべき特性
3応力発光センサ技術の構造物への適応事例
4おわりに
 

 バイオ系への適応事例
第1節光学的な全視野応力イメージング
―バイオメカニクスへの応用―
(兵藤 行志)
1光学的な全視野応力イメージング
2バイオメカニクスへの応用―方法
3バイオメカニクスへの応用―結果
4検討とまとめ
第2節応力発光ユビキタスナノ光源の創製
(寺崎 正)
1はじめに
 
2応力発光による太陽電池の駆動
3バイオイメージング用プローブ色素の光源として
4単一応力発光粒子の発光特性
5超音波を用いた応力発光
6超音波応力発光(USML)をユビキタス光源とする光触媒駆動
7おわりに
 

 付録 応力発光関連のWebサイト
 
応力発光による構造体診断技術
 Mechanoluminescence and Novel Structural Health Diagnosis
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