はしがき

 平成12年9月に発刊された「研究最前線2000−文献分析から−」は、企業、教育・研究機関の情報担当者をはじめ、科学技術について普段は接する機会の少ない経営者や企画・営業担当者の方々にご好評いただきましたが、このたび最新の研究開発動向を中心に、引き続き「研究最前線2001−文献分析から−」を刊行することとなりました。
 本書の基礎となる科学技術動向調査は、科学技術振興事業団(JST)が提供する収録件数1,800万件を超える科学技術文献情報データベースに搭載された記事を分析・調査する前回の基本的な手法に加え、専門家で構成される科学技術動向調査委員会を設置し、調査段階よりその評価を受けるなど調査内容の向上を図っています。
 今回のテーマは、最先端の科学技術に関する情報の発信と交流のための総合的な拠点として、本年7月に開設される「日本科学未来館」の展示分野である「地球環境とフロンティア」「生命の科学と人間」「技術革新と未来」「情報科学技術と社会」という4つの最先端科学技術の領域からの選定を原則とし、新年度版として最新の研究開発動向を盛り込むことにより調査の範囲が網羅的になるよう努めています。また、今回より調査内容をご理解いただくための一助としてテーマごとに用語解説を付与いたしました。
 本書を、日進月歩の科学技術動向を手軽に概観できる資料として内容を充実させるためにも、ご購入いただきました皆様より忌憚のないご意見・ご要望を賜りますよう、お願い申しあげます。
平成13年3月  科学技術振興事業団 情報事業本部 営業部長 川口 義博
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