セルロースナノファイバー最新業界レポート 冊子+CDセット
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 2020年12月、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が公表された。2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする“カーボンニュートラル”にする方針である。

 カーボンニュートラルを環境目標とする動きが世界的に広がるなか、非石油由来の「セルロースナノファイバー」が脱炭素社会の実現に貢献する素材として関心が高まっている。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2020年8月、セルロースナノファイバー関連技術の研究開発に着手した。セルロースナノファイバー複合樹脂の製造コストを大幅に低減させるため、抜本的な見直しを行った新しい製造プロセス技術の開発を目指す。

 セルロースナノファイバーは軽量、高強度、熱膨張に優れること等で様々な用途展開が可能である。なかでも、樹脂やゴム等に配合されたセルロースナノファイバー複合材料は軽量、高強度の特性を有し、自動車の軽量化が図られている。また、増粘安定性や透明性、抗菌・消臭などの特性を活かして、住宅・建設やエレクトロニクス、塗料、化粧品、医療などに応用展開し、市場機会の獲得のため各社は様々な戦略を進めている。

 世界ではセルロースナノファイバーを利用した製品の社会実装・市場拡大を早期に実現することで、CO2の排出量を削減し、脱炭素化社会を目指すようになった。本レポートでは、セルロースナノファイバー応用に焦点を合わせ、市場、及び業界を分析した。新たな市場をつくるうえでの次世代ビジネスにつながるレポートになっている。
CMCリサーチ調査部
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