食品
 健康ブームを背景に、特定保健用食品表示(トクホ)を許可された食品が市場に多く出回るようになった。プロバイオティクス効果を期待できる微生物の株名を表示した商品も例外ではない。最近の乳酸菌科学の発展はめざましく、従来の整腸作用のほか、アレルギー予防、発ガン予防、炎症性腸疾患治療、感染症予防、血圧抑制、コレステロール代謝の改善など多くの働きが明らかになってきた。しかし、どのようなメカニズム、どの成分で保健効果を示すのか多くの疑問も残されている。本書では、プロバイオティクス、バイオジェニクスの有効性のメカニズムを物質レベル、遺伝子レベルで解明し、新たな展開・開発を行なうための参考書となっている。
2005年5月9日
本体36,800円+税
482頁
B5
ISBN4-86043-069-7
 
編著代表
 伊藤 喜久治 東京大学大学院農学生命科学研究科助教授
 
編著
 五十君 信 国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部第一室室長
 佐々木 隆 明治乳業株式会社研究本部食機能科学研究所乳酸菌研究部部長研究員
 高野 俊明 カルピス株式会社基礎研究フロンティアラボラトリー長
 服部 正平 北里大学北里生命科学研究所教授
 森田 英利 麻布大学獣医学部動物応用科学科助教授
 
 1 腸内フローラとは、プロバイオティクスとバイオジェニクスとは
 
 2 プロバイオティクスとバイオジェニクスとしての微生物
 
 3 プロバイオティクスとバイオジェニクスの保健効果
 
ヒトへの効果
   
動物への効果
 
 4 プロバイオティクスとバイオジェニクスを理解するための先端科学
 
ゲノム解析
   
腸内菌相互の関係
 
 
遺伝子組換え技術とその応用
   
ニュートリゲノミクス
 
 
宿主と腸内フローラのクロストーク
   
プロバイオティクスの安全性
 
 5 プロバイオティクスとバイオジェニクスの開発事例
 
Helicobacter pylori 抑制作用に優れたプロバイオティクスヨーグルトの開発
   
食物繊維飲料「ファイブミニ」の開発
 
 
カルピス酸乳アミールS
   
ビオフェルミン
 
 
ビヒダスプレーンヨーグルト
   
フラクトオリゴ糖
 
 
ビフィズス菌カプセルとその特性
   
動物用ビオスリー
 
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