■第1部 教育社会学の理論
第1章 教育社会学の学問的性格 【 編集担当:加野芳正・古賀正義 】
概説:教育社会学の学問的性格/実証科学としての教育社会学/実践知と教育社会学/
反省知としての教育社会学/政策科学としての教育社会学/教育改革と教育社会学/
社会変動と教育社会学/ライフステージの変化とライフコース/リスク社会と教育社会学/
教員養成と教育社会学/教育社会学と知のパラダイム/教育社会学と隣接諸科学の広がり/
教育研究におけるミクロレベルとマクロレベル/アカデミーとジャーナリズム/教育臨床の
社会学/教育の歴史社会学

第2章 教育社会学の歴史 【 編集担当:伊藤彰浩・橋本鉱市 】
概説:教育社会学における組織と知識の制度化/近代化・産業化と教育社会学/戦前〜戦後
改革期〜50年代の教育社会学/「教育学」との連携・差別化/社会学との境界問題/戦後
社会の変動と教育社会学/アメリカ教育社会学とその影響/イギリス新教育社会学とその
影響/教職課程・実験講座と教育社会学/教育社会学と研究者集団/教育社会学の研究対象・
方法の変化/パラダイムの拡散

第3章 理論 【 編集担当:広田照幸・倉石一郎 】
概説:教育社会学の理論/機能主義理論/社会化/属性原理と業績原理/選抜と配分/官僚制/
新制度主義/福祉国家/教育システム/再生産論/階級と階層/ネオ・マルクス主義/
ペダゴジー論/文化資本/ポストモダン論と生政治論/後期近代社会/批判的教育学/脱学校論
/社会的排除/グローバリゼーション/教育社会学における研究方法論/教育言説/相互作用論
/構築主義

第4章 海外の教育社会学 【 編集担当:岩永雅也・岩崎久美子 】
概説:海外の教育社会学/アメリカの教育社会学/イギリスの教育社会学/フランスの教育
社会学/ドイツの教育社会学/中国の教育社会学/韓国の教育社会学/台湾の教育社会学/
オセアニアの教育社会学

■第2部 教育社会学の方法
第1章 計量分析 【 編集担当:中澤 渉・三輪 哲 】
概説:教育社会学における計量分析の発展とその背景/学校における量的調査/教育調査の
標本と設計/マクロデータの利用と分析/データアーカイブの活用と二次分析/教育の国際
比較分析/発達を見るデータ/政策評価と計量分析/因果と相関/回帰分析/クロス表分析と
その発展/時間的概念を含む縦断データ分析/多水準のデータ分析/構造方程式モデリング/
変数間の類似性や関連性の布置/教育の数理・計量モデル

第2章 質的分析 【 編集担当:北澤 毅・白松 賢 】概説:質的調査/エスノグラフィー/
インタビュー/エスノメソドロジー/会話分析/言説分析/歴史社会学的アプローチ/ライフ
ヒストリー/ナラティブ・アプローチ/テクスト分析/ライフストーリー/事例研究法/映像
データ分析/アクションリサーチ/混合研究法/テキストマイニング

■第3部 教育社会学の研究領域
第1章 社会化と人間形成 【 編集担当:亀山佳明・秋葉昌樹 】
概説:現代社会と人間形成の諸相/遊び/居場所/しつけ/親密性/感情労働/身体と作法/
道徳的社会化/言語と社会化/応用演劇/アートセラピー/アイデンティティと危機/自己
啓発/子どもの発見/ピアグループ(子ども集団)/子どもと悪/矯正教育/世代と教育/
死生観の教育

第2章 家族 【 編集担当:天童睦子・小玉亮子 】
概説:現代家族と教育の諸相/子育てと家庭教育の社会史/家父長制とジェンダー秩序/近代
家族からポスト近代家族へ/未婚化社会/学校と家族問題/結婚と学歴/ひとり親家族と育児
政策/家族と社会化/家族の教育戦略/ペアレントクラシー/少子化と子育て支援/社会化
エージェントの孤立化と育児不安/父親の育児/家族の孤立・解体・貧困/消費社会と育児・
教育/国際結婚と子育て

第3章 ジェンダーと教育 【 編集担当:木村涼子・多賀 太 】
概説:ジェンダーと教育研究の展開/教育における男性研究の視点/ジェンダーとインター
セクショナリティ/ジェンダーと文化的再生産/乳幼児期のジェンダー形成/男女別カリキュ
ラムの変遷/しつけや教育と身体のジェンダー化/学校体育・スポーツとジェンダー/若者
文化とジェンダー/学力・教育達成とジェンダー/進路・ライフコースとジェンダー/教育
実践と隠れたカリキュラム/教師のキャリアとジェンダー/性教育/暴力・ハラスメントと
ジェンダー/メディアとジェンダー

第4章 初等・中等教育 【 編集担当:酒井 朗・岡本智周 】
概説:学校教育の社会学 ―  その視座と領野の広がり/学校という社会的装置/組織としての
学校/社会統制と学校/多文化共生と教育/学校段階間のアーティキュレーション/初等中等
教育の国際比較/カリキュラムの社会学/教科外活動の社会学/学校知と権力/教授‐学習
過程の社会学/学校教育が生み出す共同性/学校教育と身体/変容する就学前教育/家庭から
学校への移行/学校文化と生徒文化/高校教育の量的拡大と質的変容/高校教育の現代的諸相
 ― 多様化と生涯学習体系化/高校からのトランジション

第5章 教師 【 編集担当:油布佐和子・山田浩之 】
概説:改革の時代の教師と教師研究の現在/教員政策/教員養成と大学の改革/教員評価と成果
主義/教育実習の長期化と教員養成/教師の勤務環境と労働/教員組合/教員需給/チーム学校
/職員室の機能と変化/教育専門性論の変容/不適格教師とは何か/高校における生徒指導/
モンスターペアレントと教師/ゆらぐ教師像/教師のパースペクティブ/ライフヒストリーと
キャリア形成/女性教師/教員文化とその変化/教員研究の動向 ― 不平等の再生産における
教師期待の役割/教室のなかの教師と教育課題/戦前の教員養成

第6章 高等教育 【 編集担当:吉田 文・濱中淳子 】
概説:高等教育研究の諸相/大学とは何か/日本の高等教育システム/大衆化論/日本における
高等教育政策/大学をめぐる力学/学生の教育機会と進路選択/高大接続問題/学生論/アカデ
ミック・プロフェッション/大学教育のカリキュラム/大学教育の大道具・小道具/高等教育と
職業人養成/質保証の変化/研究と知の生産/プロフェッショナル・スクール/大学財務/
大学経営/企業が求める学生像/グローバル化のなかの大学

第7章 生涯学習と地域社会 【 編集担当:田中雅文・太田美幸 】
概説:生涯学習と地域社会/学習社会/成人教育/成人学習論/社会教育/地域づくりと学習/
高齢者の学習/大学と地域/地域と学校の関係/子どもの生活空間/フリースクール/在日外国人
の学習/民間教育事業/成人のコンピテンシー/職業能力開発/ノンフォーマル教育/社会運動と
成人学習

第8章 教育問題 【 編集担当:北澤 毅・山田哲也 】
概説:教育問題への社会学的アプローチ/逸脱/非行・少年犯罪/少年矯正/医療化と発達障害/
子どもの自殺/学力問題/いじめ/不登校/ひきこもり/中途退学/ライフコースの脱標準化/
体罰/人権問題/学級崩壊/ニューカマー/セクシュアリティと教育/学校安全/教師の燃え尽き
/早期教育熱/子どもの虐待/貧困と子育て・教育/少子化問題

第9章 階層と教育 【 編集担当:近藤博之・平沢和司 】
概説:階層と教育/メリトクラシー/機会の平等・結果の平等/階層と教育/非正規雇用/世代間
移動と世代内移動/所得と世代間移動/学歴社会の展開/学歴社会における選抜/教育機会格差の
趨勢/教育機会の男女間・地域間格差/教育機会格差の文化的説明/教育機会格差の経済的説明と
合理的選択理論による説明/学校効果/アファーマティブ・アクション/困難を伴う家庭と教育

第10章 教育と経済 【 編集担当:小林雅之・島 一則 】
概説:教育と経済/知識基盤社会の教育/人的資本論/シグナリング理論/教育投資と収益率/
教育の生産関数/教育と経済成長/市場と教育/教育産業/高学歴化/学卒労働市場/インターン
シップ/フリーター,ニート/教育財政/教育費の負担/奨学金

第11章 教育政策 【 編集担当:志水宏吉・菊地栄治 】
概説:教育政策/教育の公共性/公正と卓越性/新自由主義/新保守主義/教育における政策決定
過程/教育基本法/教育委員会制度/教育の地方分権/カリキュラム政策/学力政策/教育の
民営化/学校選択制/小中一貫教育/中高一貫教育/学校統廃合/シティズンシップ教育/イン
クルーシブ教育

第12章 メディアと教育 【 編集担当:岩永雅也・大多和直樹 】
概説:教育とメディア研究の諸相/メディアの発展と子どもの生育環境/ネット社会/通信教育/
メディア・リテラシー/遠隔教育/教育活動とICT・メディア/子どもの遊びとニューメディア/
ニューメディアと若者文化・コミュニケーション/メディアと子どもの健康・病理/電子メディアと
暴力・犯罪/ネットいじめ/教育世論/教養メディア/メディアのなかの教育文化

第13章 グローバリゼーションと教育 【 編集担当:山内乾史・西村幹子 】
概説:グローバリゼーションと教育研究の動向/留学生の国際移動/留学生政策の進展/移民・
難民に対する教育政策/移民・難民のアイデンティティの形成/国際協力のアクター/国際機関と
国際教育協力/日本の国際教育協力/市民社会と国際教育協力/ESD(持続可能な開発のための
教育)/国際バカロレア/高等教育の多国間協力の進展/教育基準のグローバリゼーションと
質保証/国際学力調査と教育へのインパクト/グローバル化と言語教育/国際共通語としての
英語教育

 
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