第1章抗体医薬の歴史 <浜窪 隆雄>
第2章抗体の構造 <津本 浩平>
 
1抗体の構造と特徴
2抗原抗体相互作用の特徴
 

 抗体開発技術-基礎
第1章ポリクローナル抗体 <浜窪 隆雄>
1ポリクローナル抗体とは
2ポリクローナル抗体作製法
3免疫グロブリン分子アイソタイプの機能
4抗体カクテル
5IVIG 療法
6今後の展望
第2章モノクローナル抗体
1節開発の歴史 <西  義介>
2節免疫 <浜窪 隆雄>
1抗体の使用目的と抗原の調整法
2免疫を目的とした膜タンパク質の調整法
3節細胞融合 <岩成 宏子>
1抗体産生ハイブリドーマとは?
2抗体産生細胞とミエローマ細胞株
3細胞融合と選択培地
4コロニー形成率と陽性率
5コロニーピッキング法
4節大量調製─動植物利用 <石田  功>
1はじめに
2トランスジェニックヤギ
3トランスジェニックニワトリ
4トランスジェニックカイコ
5トランスジェニック浮草
6おわりに
5節大量調製─細胞培養<大政 健史>
1はじめに
2モノクローナル抗体生産ハイブリドーマ細胞培養の技術的変遷
3最後に─高密度培養による抗体生産からCHO 細胞を用いた物質生産へ
6節大量調製─微生物 <浅野竜太郎/熊谷  泉>
1はじめに
2大腸菌の利用
3酵母の利用
4その他の微生物の利用
5おわりに
7節抗体酵素─テーラーメード人工酵素の創出<藤井 郁雄/円谷 健>
1はじめに
2抗体酵素の原理
3抗体酵素によるプロドラッグ医薬品の活性化
4抗体酵素の触媒機構
5おわりに
第3章低分子抗体
1節パパイン処理による抗体のFab の調製<藤井 郁雄/円谷 健>
1はじめに
2抗体分子の基本構造
3IgG のタンパク質分解酵素による分解
4パパインによるFab 調製の実際
5おわりに
2節ファージ抗体<中島 敏博/鳥飼 正治>
1はじめに
2ファージ抗体法
3ファージ抗体ライブラリー/抗体ライブラリー構築とその課題
4抗体ライブラリーからの特異抗体の分離と評価
5ファージ抗体法の医薬への応用
6おわりに
3節ペプチド抗体 <畠中 孝彰/伊東 祐二>
1はじめに
2実用化されつつあるペプチド抗体
3ペプチド抗体の開発手法
4高親和性ペプチド抗体
 
5ミニプロテインによるペプチド抗体
6新しいペプチド抗体開発手法
7おわりに
第4章抗原─ 抗体反応の評価
1節X線とNMR による抗体解析<加藤 晃一/矢木 宏和>
1はじめに
2X 線結晶構造解析
3NMR 解析
4おわりに
2節アフィニティの測定 <津本 浩平>
1抗原抗体相互作用のアフィニティ(親和性)
2ELISA(enzyme-linked immuno-sorbentassay)
3抗原抗体相互作用の熱力学的解析
4抗原抗体相互作用の速度論的な解析/
5KinExA(kinetic exclusion assay)
6FACS(fluorescence-activated cell sorting)
3節表面プラズモン共鳴分析法─原理 <津本 浩平>
1はじめに
2測定原理
3結合の反応速度と平衡状態
4フロー系における速度論の取り扱い
5SPR から求められる熱力学的パラメーター:vanVt Hoff エンタルピー
6活性錯体理論に基づく活性化パラメータの算出
4節カロリメトリー─原理を中心に<津本 浩平>
1はじめに
2抗原抗体相互作用の熱力学:概論
3等温滴定型熱量測定
4示差走査型熱量測定
5節免疫沈降法<太期 健二>
1はじめに
2抗体,ビーズ,結合方法の選択について
3抗原を含むタンパク質混合溶液の調整,抗原抗体複合体の形成について
4洗浄について
5免疫沈降操作以降の留意点およびその他留意点
6おわりに
6節拡散法 <渡邉 眞一>
1はじめに
2オクテロニー(Ouchterlony)法
3SRID(single radial immunodiffusion)法
4免疫電気泳動法(immunoelectrophoresis)
5沈降反応に用いる抗体
7節フローサイトメトリー <野 邦彦>
1フローサイトメトリーの概念
2フローサイトメーターの原理
3フローサイトメトリーの応用
8節In vivo アッセイ(イメージングと組織分布,薬効試験)による抗体評価 <松浦  正>
1はじめに
2イメージング
3biodistribution 解析
4薬効試験
5その他の評価手法
9節ELISA(Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay)<遠藤 典子/芝ア 太>
1ELISA とは
2ELISA の種類
3ELISA 結果の評価
4ELISA を応用した極微量タンパク質の同時多項目検出法
 

 抗体開発技術-実践
第1章作製技術開発
1節抗原探索の方向性と探索ツール<井原 茂男>
1疾患の原因遺伝子の解明と新規創薬探索
2次世代シークエンスデータからのデータ解析
3ネットワーク解析のための既知データ
4ネットワーク解析におけるグラフ理論からのアプローチ
5応用例と今後の展望
2節バイオインフォマティクス<井原 茂男>
1データベース,データの整備,検索,分類,事象との関連性の抽出
2既知データからの知識抽出とネットワーク表現
3生命のシステム的理解のための数理モデル解析
3節末梢性免疫寛容機構の操作による抗体作製技術 <先浜 俊子/岩成 宏子/浜窪 隆雄>
1はじめに
2正常マウス脾臓細胞からのCD4 陽性CD25 陽性細胞の除去とヌードマウスへの移入
3マウスサイログロブリンに対する抗体産生
4マウスGα12 タンパク質に対する抗体産生
5CD25 陰性細胞移入ヌードマウスからのハイブリドーマの樹立
6おわりに
4節ライブラリー開発─ヒト抗体ファージディスプレイ系 <黒澤  仁/鵜飼 由範>
1はじめに
2創薬の対象となる抗体について
3VL (軽鎖可変領域)ならびにVH(重鎖可変領域)遺伝子ライブラリーの作成
4Fab 抗体遺伝子ライブラリーの作成とそのライブラリーの多様性
5ファージ抗体ライブラリーの作成
6がん特異的表面膜タンパクに対する抗体の取得法
7がん特異的に存在する細胞膜表面膜タンパクの同定と抗体の取得法への応用
8有効な抗体をin vitro スクリーニング系(ファージディスプレイ)によって得るために
9結語
5節DNA 免疫法によるG タンパク質共役型受容体(GPCR)に対する抗体の作製 <千葉  丈/高塚 翔吾/藤本  陽>
1はじめに
2DNA 免疫法の特徴と期待される利点
3GPCR に対する抗体の作製/4 まとめ
6節ヒト型化<西  義介>
1はじめに
2ヒト化抗体(HumAb)の開発史
7節トランスジェニックマウス(Application of transgenic mouse) <阪口 薫雄/前田 和彦/桑原 一彦>
1はじめに
2germinal center-associated nuclear protein(GANP)
3GANP の機能と免疫応答
4GANPTg マウスの高親和性B 細胞産生
5GANPTg マウスの対象となる 抗原系/
6今後の展望
8節アフィニティマチュレーション(Affinity maturation)<阪口 薫雄/前田 和彦/桑原 一彦>
1はじめに
2抗体の抗原結合部位
3結合親和性の基盤
4V 領域の多様性の起源/5 抗原特異的なB 細胞活性化と親和性亢進
6胚中心における高親和性B 細胞の選別/7 単クローン抗体を得るうえでアフィニティマチュレーションを高める試み
9節リボソームディスプレイ <金森  崇/上田 卓也>
1はじめに
2リボソームディスプレイとは
3リボソームディスプレイの特長/4 DNA ライブラリーの構造
5無細胞タンパク質合成系
6選別方法
7おわりに
10節新規非免疫法によるモノクローナル抗体作製 <瀬尾 秀宗/橋本 修一>
1はじめに
2ADLib® システムの原理
3ADLib® システムによる可溶性抗原を用いた抗体作製
4親和性向上技術
5ADLib® システムによる抗膜タンパク質抗体作製
6まとめ
11節免疫法を活用した組換えニワトリ抗体作製 <松田 治男>
1はじめに
2ニワトリ抗体遺伝子の遺伝子変換
3ニワトリ組換え抗体(基本的事項)/4 ニワトリ組換え抗体(さまざまな組換え改変抗体)
5おわりに
12節Naive ライブラリー <鵜飼 由範/黒澤 仁>
1はじめに
2ヒト抗体ライブラリーの種類と特徴
3問題提起
4結語
第2章人工抗体
1節ディスプレイ技術 <金森  崇/上田 卓也>
1はじめに
2ディスプレイ法の概略
 
3遺伝子ライブラリー
4ファージディスプレイ
5細胞表層ディスプレイ
6リボソームディスプレイ
7mRNA ディスプレイ/8 おわりに
2節タンデムFc 型改変抗体 <増保 安彦/金子 要>
1抗体の改変と目的
2タンデムFc 型改変抗体
3タンデムFc 型改変受容体
4おわりに
3節アプタマー(核酸抗体) <石黒  亮/中村 義一>
1はじめに
2アプタマーの生い立ち
3アプタマーの標的分子認識
4分子標的医薬としてのアプタマー
5今後の展望
4節二重特異性抗体 <浅野竜太郎/熊谷 泉>
1はじめに
2二重特異性抗体の作製
3組換え型二重特異性抗体の作製
4Fc 融合組換え型二重特異性抗体の作製
5二重特異性抗体の医用への展開
6おわりに
5節Flexible 抗体(ヒンジ部の改変) <金子 直樹/吉森 孝行/嶋田 崇史/Daniel J. Capon /田中 耕一/佐藤 孝明>
6節非抗体スキャフォールド─プロテインバインダー<若井 純子/伊東 祐二>
1はじめに
2アフィボディ(affibody)
3 モノボディ/アドネクチン(monobody/adnectin)
4アンチカリン(anticalin)
5アンキリン反復タンパク質(designed ankyrinrepeat proteins ; DARPins)
6アビマー(avimer)
7可変リンパ球受容体(variablelymphocyte receptor ; VLR)
8おわりに
7節天然起源の単ドメイン抗体─ラクダ科動物由来VHH 抗体 <萩原 義久/宮ア 誠生/川口 博明/小島 敏之>
1はじめに
2ラクダ科動物とVHH 抗体
3VHH 抗体の特長
4VHH 抗体の活用/5 おわりに
第3章抗体の標識/修飾
1節アイソトープ標識 <荒野  泰>
1はじめに
2放射性ヨウ素標識
3放射性金属標識
4標識抗体のin vivo 利用における注意点
2節抗体化学標識法─Activatable 蛍光プローブの精密設計によるin vivo 微小がんイメージング <浦野 泰照>
1はじめに
2抗体化学修飾法
3ラベル化抗体を用いたin vivo がんイメージング/4 蛍光イメージングプローブの精密設計に基づくがん選択的光イメージング
3節酵素標識‥ <奥田 徹哉/近江谷克裕>
1標識する酵素の種類と特長
2標識酵素と抗体の結合法
3酵素標識抗体を用いたウエスタンブロッティング法の実際
4節発光タンパク質標識<近江谷克裕>
1標識酵素としての発光タンパク質
2発光タンパク質標識抗体によるイムノアッセイ法/3 発光タンパク質標識抗体による生体イメージング
第4章製造技術
1節培養技術の進歩 <大政 健史>
1はじめに
2細胞培養における酸素供給の重要性とその発展
3スケールアップ技術の進歩:酸素供給と溶存炭酸ガス脱離
4おわりに
2節精製技術の進歩 <広田 潔憲/巌倉 正寛>
1はじめに
2抗体の精製プロセスを構築する技術要素
3物質分離(クロマト分離)モデル
43 ステップ精製
5少量(微量)精製
6大量精製─連続クロマト
7アフィニティ精製:担体の進歩
8シングルユーステクノロジー
9おわりに
3節製造プロセスの進歩<稲川 淳一>
1はじめに
2抗体医薬製造技術
3プラットフォームアプローチの利用
4抗体精製ステップ削減による効率化の試み
5ディスポーサブル機器の使用
6おわりに
4節品質管理技術 <岡村 元義>
1抗体医薬の品質保証とは
2工程管理と規格試験
3試験法の開発
4パラメトリックリリースとプロセス・アナリティカル・テクノロジー(Process Analytical Technology ; PAT)/5 多様性の評価法
5節製剤 <山ア 忠男>
1基本製剤設計
2特徴的な物理化学的性質
 

 抗体応用技術T-疾患概論
第1章自己免疫疾患
1節関節リウマチ <亀田 秀人/竹内  勤>
1関節リウマチと従来の低分子抗リウマチ薬
2初期の抗体療法の明暗
3TNF 阻害製剤によるパラダイムシフト
4新規標的に対する生物学的製剤の展望
2節全身性エリテマトーデス(SLE) <田中 良哉>
1はじめに
2SLE の疫学
3SLE の病態
4SLE の臨床所見
5診断と疾患活動性の評価
6SLE の治療方針
7おわりに
3節若年性特発性関節炎 <武井 修治>
1はじめに
2JIA とは
3抗体製剤の適応と選択
4関節型JIA に対する抗体療法の実際
5全身型JIA に対する抗体療法の実際
4節炎症性腸疾患 <三好  潤/松岡 克善/日比 紀文>
1はじめに
2本邦における炎症性腸疾患
3炎症性腸疾患の病因と病態
4潰瘍性大腸炎の臨床
5クローン病の臨床
6炎症性腸疾患における抗体療法
7炎症性腸疾患における抗体療法の課題
 
8おわりに
第2章アレルギー疾患
1節気管支喘息 <大田 健>
1はじめに
2喘息の病態に関連する分子
3生物製剤による抗体療法の現状と展望/4 おわりに
2節アレルギー性鼻炎<後藤  穣/大久保公裕>
1はじめに
2アレルギー性鼻炎の病態
3治療法
4抗IgE 抗体療法の可能性/5 今後の展望
3節アトピー性皮膚炎 <濱口 儒人>
1はじめに
2アトピー性皮膚炎の症状
3アトピー性皮膚炎の病因・病態
4これまでに開発された,あるいは試みられた抗体療法
5生物学的製剤の課題
4節食物アレルギー<柘植 郁哉>
1定義
2臨床型分類・症状
3疫学
4病因
5診断
6治療
7食物アレルギーに対する抗体療法の現状と可能性
 

 抗体応用技術U-医薬品開発
第1章抗体医薬品開発の現状と展望─ 総論 <角田 浩行/岡部 尚文>
1はじめに
2抗体医薬品開発の歴史〜マウス抗体からヒト抗体への変遷〜
3抗体医薬品の市場動向
4抗体医薬品の承認状況と薬効メカニズム
5抗体医薬品の製造技術/6 高機能抗体創製のための技術開発
7おわりに
第2章がん疾患治療用の次世代抗体医薬品 <石田 高司/伊藤  旭>
1節血液腫瘍の開発と現状 <石田 高司/伊藤 旭>
1はじめに
2抗体療法の歴史
3本邦における造血器腫瘍に対する抗体療法の現状/4 造血器腫瘍に対する新規抗体薬剤
5おわりに
2節Antibody Drug Conjugate <齋藤 幹良>
1はじめに
2標的抗原の選択
3薬剤
4リンカー技術
5コンジュゲート技術/6 ADC の臨床開発動向
7結語
3節ADCC 活性増強抗体<石黒 敬弘>
1はじめに
2がんに対する抗体医薬の作用機序としてのADCC
3ADCC 活性増強技術の概要
4ADCC 活性増強効果を外挿する動物モデル
5臨床応用に向けて
6ADCC活性増強技術を適用した抗体医薬の臨床開発状況
4節T 細胞リクルート抗体 <根津 淳一>
1T 細胞リクルート抗体(TR 抗体)のメカニズム
2初期のTR 抗体
3Triomab の成功/4 Triomab の問題点
5BiTE の出現と成功
6低分子型TR 抗体の可能性
7今後の展望
第3章自己免疫疾患治療用の次世代抗体医薬品
1節Cimzia® ─PEG 化修飾Fab′断片 <酒巻 善春>
1PEG 化について
2セルトリズマブ ペゴル
3おわりに
2節ゴリムマブ(シンポニー®)─次世代抗TNFα 抗体 <村上 善紀/藤井 秀二>
1はじめに
2ヒト型抗体ゴリムマブの特徴
3ゴリムマブの用法・用量
4抗薬物抗体
5既存のTNF 阻害薬と同様の安全性プロファイル
6長期治療にも適した薬剤
3節SA237─次世代抗IL─6 受容体抗体 <井川 智之>
1抗IL─ 6 受容体抗体による関節リウマチの治療効果と次世代抗体の必要性
2抗体リサイクル技術のコンセプトと次世代トシリズマブへの応用
3pH 依存的にIL─ 6 受容体に結合するpH 依存的結合トシリズマブの作製
 
4TCZ およびPH─TCZ のノーマルマウスにおける血漿中抗体濃度推移/5 TCZ およびPH─TCZ のヒト膜型IL─ 6 受容体発現マウスにおける血漿中抗体濃度推移
6TCZ およびPH─TCZ のヒト可溶型IL─ 6 受容体持続注入マウスモデル投与時におけるヒト可溶型IL─ 6 受容体漿中濃度推移
7カニクイザルを用いたpH 依存的結合抗IL─ 6 受容体抗体のPK/PD 評価
8SA237:抗体リサイクル技術を適用した次世代抗IL─6 受容体抗体
第4章ラジオアイソトープ標識抗体
1節治療用RI 標識抗体の開発 <須藤 幸夫>
1はじめに
2抗体医薬開発の歴史
3RI 標識抗体の開発技術
4プレターゲティング法
5結語
2節PET 装置による分子イメージングと放射免疫療法の開発 <百瀬 敏光>
1はじめに
2PET によるがん分子イメージングの展開
3RI 標識高分子化合物による分子標的イメージングのストラテジー
4Robo1 を標的とした分子イメージング
5イムノPET からRIT へ
6おわりに
3節ラジオアイソトープによるモノクローナル抗体の標識 <荒井 拓也/百瀬 敏光>
1モノクローナル抗体の標識に用いられるラジオアイソトープ
2ラジオアイソトープ標識モノクローナル抗体の合成
4節PET/SPECT を用いたin vivo イメージング技術 <北田 孝幸/百瀬 敏光>
第5章コンピュテーショナルアプローチを用いた抗体設計
1節分子動力学を用いたシミュレーション <藤谷 秀章>
1タンパク質のたたみ込みとコンピュータ
2分子力場
3抗体の分子動力学
4結合自由エネルギー計算
2節抗体を用いた膜タンパク質の結晶構造解析 <日野 智也/岩田 想/村田 武士>
1はじめに
2抗体を利用した膜タンパク質の結晶化法
3ヒト由来アデノシンA2a 受容体と抗体の共結晶構造解析
4おわりに
第6章抗体医薬の現状と個別化医療
がん領域抗体医薬の現状と個別化医療 <大内 香>
1はじめに
2抗体医薬の臨床応用の現状
3血液がんに対する抗体医薬
4固形がんに対する抗体医薬
5抗体医薬と個別化医療
6抗体医薬と個別化医療の今後の展望/7 おわりに
第7章眼科領域における抗VEGF(血管内皮増殖因子)療法
アプタマー創薬,抗体医薬品から次世代タンパク製剤まで <石田 晋>
1眼科疾患と抗VEGF 療法〜オーバービュー〜
2抗VEGF 療法の基礎知識
3抗VEGF療法の臨床試験
 

 抗体応用技術V-検査・診断
第1章抗体検査の現況─ 総論
1節イムノアッセイ法の変遷と最新技術 <前川 真人>
1はじめに
2イムノアッセイ法の変遷
3ラテックス免疫比濁法の進歩
4高感度なホモジニアスアッセイ法
5マイクロチップ電気泳動を用いたイムノアッセイ─全自動蛍光免疫測定装置ミュータスワコーi30
6多項目同時測定
7おわりに
2節イムノクロマトグラフィによるPOCT <桑  克彦>
1はじめに
2イムノクロマトグラフィ
3POCT
3節イムノアッセイにおけるピットフォール <藤田 清貴/亀子 文子>
1はじめに
2ピットフォールはどのようなものに起因するのか
3最後に
4節フローサイトメトリー─原理と臨床応用 <東  克巳>
1はじめに
2測定原理
3フローサイトメトリーの臨床応用
4おわりに
5節アレイを用いた自己抗体解析 <五島 直樹>
1自己抗体のモニタリングの重要性
2ヒトタンパク質発現リソース(HUPEX)の構築/3 インビトロプロテオームの発現
4プロテインアクティブアレイの開発
5がん患者血清中の自己抗体プロファイリング
6自己抗体プロファイリングの応用
第2章抗体検査の現況─ 各論
1節膠原病における自己抗体検査 <倉沢 和宏>
1はじめに
2膠原病における自己抗体の特徴
3膠原病における自己抗体の分類/4 膠原病診療における自己抗体検査の意義
5膠原病診療で測定される自己抗体
6自己抗体検査の課題
7おわりに
2節関節リウマチにおける自己抗体検査 <崎 芳成>
1はじめに
2RA の診断に有用な自己抗体
3抗CCP 抗体およびRF と治療反応性/4 除外診断と自己抗体
5おわりに
3節神経・筋疾患における自己抗体検査 <澤井 摂/桑原 聡/野村 文夫>
1はじめに
2抗ガングリオシド抗体(IgG 抗GM1 抗体,IgG 抗GQ1b 抗体)
3抗アセチルコリンレセプター抗体(抗AChR 抗体)
4抗aquaporin 4(AQP4)抗体
4節内分泌・代謝疾患における自己抗体検査 <奈良 誠人/村上 正巳>
1TSH 受容体抗体(TRAb)
2抗サイログロブリン抗体(TgAb)
3抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)
4抗インスリン受容体抗体
5抗GAD(glutamic acid decarboxylase)抗体
6抗IA─ 2(insulinoma associated antigen─ 2)抗体
7抗インスリン抗体
8抗膵島細胞質抗体
9抗副腎皮質抗体
5節血液疾患における自己抗体検査 <野村 昌作/藤田 真也>
1はじめに
2抗赤血球自己抗体
3抗白血球抗体
4抗血小板抗体
5おわりに
6節消化器・肝胆膵疾患における自己抗体検査 <銭谷 幹男>
1はじめに
2自己免疫性胃炎─悪性貧血(pernicious anemia)─
3潰瘍性大腸炎(UC)/4 自己免疫性肝炎(AIH)
5原発性胆汁性肝硬変(PBC)
 
6原発性硬化性胆管炎(PSC)/7 自己免疫性膵炎(AIP)
8おわりに
7節悪性腫瘍における血清中自己p53 抗体検査<島田 英昭/谷島 聡/大嶋 陽幸/小池 淳一/名波 竜規>
1緒言
2検査の目的
3測定方法
4試料の採取方法・保存条件
5基準値
6生理的変動(測定に影響を及ぼす因子)
7臨床的意義
8結語
8節輸血における不規則抗体検査 <石丸  健/佐藤進一郎/池田 久實>
1はじめに
2不規則抗体の臨床的意義
3不規則抗体検査の方法と検査の進め方/4 不規則抗体検査の自動化
9節アレルゲン検索のための抗体検査 <伊藤 浩明>
1はじめに
2アレルゲン特異的IgE 抗体検査
3特異的IgE 抗体検査の応用技術/4 機能的なアレルゲン検査
5特異的IgE 抗体以外のアレルギー関連検査
6まとめ10 節 感染症の抗原・抗体検査
@ウイルス感染症 <佐藤 武幸>
1はじめに
2ヘルペスウイルス
3レトロウイルス
4ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus ; HPV)
5インフルエンザ
6アデノウイルス
7主に消化器に感染するウイルス
8その他のウイルス
Aウイルス性肝炎<野村 文夫>
1はじめに
2肝炎ウイルスとは
3肝炎ウイルスマーカー
Bクラミジア感染症,マイコプラズマ感染症 <松本 哲哉>
1クラミジア感染症
2マイコプラズマ感染症
C細菌感染症<石和田稔彦>
1はじめに
2A 群レンサ球菌感染症
3B 群レンサ球菌感染症
4肺炎球菌感染症/5 インフルエンザ菌感染症
6百日咳
7エルシニア症
8ヘリコバクター・ピロリ感染症
9髄膜炎菌感染症
10バルトネラ症
11おわりに
D真菌感染症 <亀井 克彦/渡辺  哲>
1真菌症とその診断法の現状
2アスペルギルス症
3カンジダ症
4クリプトコッカス症
5その他:輸入真菌症など
6おわりに
E寄生虫感染症 <春木 宏介>
1はじめに
2蠕虫における抗原・抗体検査
3原虫における抗原・抗体検査
4各原虫疾患におけるイムノクロマト検査
5まとめ
第3章抗体検査─ 動物(現況)
1節総論 <竹原 一明>
1はじめに
2自然感染個体とワクチン接種個体との識別
3産業用動物(ウシ,ブタ,ニワトリ,ウマ,魚)と愛玩動物(イヌ,ネコ,ミンク,鳥)のワクチンおよび診断薬
4まとめ
第4章コンパニオン診断 <神原 由季>
1はじめに
2個別化医療におけるコンパニオン診断の重要性
3乳がんにおける分子標的治療とコンパニオン診断
4その他のがんにおけるコンパニオン診断
5コンパニオン診断の現状と展望
6おわりに
 

 抗体医薬品の承認申請
第1章抗体医薬品のCTD,CMC の申請 <岸  圭介>
1はじめに
2医薬品開発段階におけるCTD のCMC パートの準備
3CMC の承認申請資料の作成
4おわりに
第2章抗体医薬品における品質評価の視点 <川崎 ナナ>
1はじめに
2特性
3製造
4原薬の管理
5おわりに
第3章バイオ医薬品の薬事申請とレギュラトリーサイエンス<川上 浩司>
1バイオ医薬品の薬事申請の枠組み
2IND 申請の実際
3医薬品分野におけるレギュラトリーサイエンスの振興の重要性
4米国における医薬品行政の歴史
5研究開発におけるレギュラトリーサイエンス
 
6レギュラトリーサイエンスに関わる米国FDA の最近の動向
第4章バイオ医薬品の薬事申請と国内情勢 < 戸 照世>
1はじめに
2モノクローナル抗体医薬品の承認状況について
3モノクローナル抗体分子の種類
4モノクローナル抗体医薬品の効能・効果
5投与したモノクローナル抗体に対する抗体の発現
6国際共同治験
7国内外における差異
8抗原が過剰発現/陽性であること
9製造販売後について
10バイオ後続品
第5章バイオ後続品の今後の動向 <山口 照英>
1はじめに
2バイオ後続品の動向
3モノクローナル抗体バイオ後続品
4最後に
 

 ニワトリ卵黄免疫グロブリン(Immunoglobulin Yolk : IgY)の産業への利用
第1章概論<児玉 義勝>
1はじめに
2製品開発のコンセプト
3産業利用におけるIgY の優位性
4IgY とウシIgG の抗原結合力の比較
5IgY の消化管における安定性
第2章IgY のエアフィルターへの応用 <並木 秀男/小澤  智/児玉 義勝>
1はじめに
2バイオフィルターのメカニズム
 
3IgY を空気質フィルターに応用する問題点と解決策
4バイオフィルターの性能評価
第3章機能性食品への応用と可能性 <児玉 義勝>
1はじめに
2抗ウレアーゼIgY の開発
3抗グルコシルトランスフェラーゼIgY の開発/4 抗ジンジパインIgY の開発
第4章今後の展望 <児玉 義勝/並木 秀男/小澤  智>

●索引

●デジふろ※web動画
1.疾患・抗体マップ
2.モノクローナル抗体細胞融合法
A.脾臓細胞の調整
B.ミエローマ細胞の調整
C.脾臓細胞とミエローマ細胞の融合


※「デジふろ」=デジタル付録
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新機能抗体開発ハンドブック
Handbook of Therapeutic and Diagnostic Antibodies
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