第1章 | 医学・薬学を中心とした学問的基礎 |
第1節 | コントロールドリリース |
1 | 放出制御型経口投与製剤 〈吉野 廣祐〉 |
1. | はじめに |
2. | 放出速度の制御 |
3. | 放出開始時間の制御 |
4. | 消化管内放出部位の制御(site-specifi c release) |
5. | おわりに─これからの放出制御製剤 |
2 | 放出制御型注射剤 〈岡田 弘晃〉 |
1. | はじめに |
2. | 低分子医薬品の放出制御製剤 |
3. | ペプチド性医薬品の放出制御製剤 |
4. | 核酸医薬品 |
5. | 将来の放出制御製剤 |
6. | おわりに |
3 | 経皮吸収型製剤における放出制御 〈杉野 雅浩/藤堂 浩明/杉林 堅次〉 |
1. | はじめに |
2. | 含有させる医薬品有効成分の選択 |
3. | 皮膚などに適用する製剤の分類 |
4. | 基剤中薬物の拡散・放出 |
5. | 基剤−皮膚間での薬物の移行性 |
6. | 現行経皮吸収型製剤の薬物放出制御機構 |
7. | 注目される放出制御機構 |
8. | おわりに──今後の経皮吸収型製剤 |
第2節 | ターゲッティング |
1 | 高分子バイオコンジュゲート化医薬品 〈吉岡 靖雄/堤 康央〉 |
1. | はじめに |
2. | 高分子バイオコンジュゲーション |
3. | 高分子バイオコンジュゲーションの最適化 |
4. | DDS 機能を有した機能化高分子キャリアの設計 |
5. | 高分子バイオコンジュゲーションの問題点 |
6. | おわりに |
2 | 抗体を用いたターゲッティング 〈安井 寛/今井 浩三〉 |
1. | はじめに |
2. | 抗体医薬の開発 |
3. | 抗体医薬とその作用機序 |
4. | 担体としての抗体医薬 |
5. | がん抗体療法の新たな可能性 |
6. | おわりに─今後の展望 |
3 | リポソームを用いたターゲッティング 〈丸山 一雄/小田 雄介/小俣 大樹/澤口 能一/直井 智幸/鈴木 亮〉 |
1. | はじめに |
2. | リポソーム |
3. | PEG-リポソーム(ステルスリポソーム)の開発とその重要性 |
4. | 抗がん剤封入のリポソーム製剤 |
5. | 腫瘍細胞標的化リポソーム(アクティブターゲッティングリポソーム) |
6. | おわりに |
4 | ミセルを用いたターゲッティング 〈片岡 一則/石井 武彦〉 |
1. | はじめに |
2. | 高分子ミセル型製剤 |
3. | 高分子ミセルによるがんターゲッティング |
4. | がん細胞の抵抗(防御機構)に負けない高分子ミセルDDS |
5. | 治療と診断が同時に行える高分子ミセル製剤 |
6. | DDS とピンポイント物理刺激を組み合わせたターゲッティング治療 |
7. | 遺伝子・核酸を運ぶ高分子ミセル |
8. | おわりに |
5 | マイクロスフェアー・ナノスフェアーを用いたターゲッティング 〈友田 敬士郎/牧野 公子〉 |
1. | はじめに──創剤技術としてのDrug Delivery System(DDS) |
2. | 微粒子製剤の物理化学的性質と標的指向化の関係 |
3. | 受動的標的指向化と能動的標的指向化 |
4. | 細胞内送達 |
5. | おわりに |
6 | トランスポーターを利用したターゲッティング 〈玉井 郁巳〉 |
1. | はじめに |
2. | グルコーストランスポーターを利用した診断・治療戦略 |
3. | ペプチドトランスポーター活性を利用したターゲッティングによるがん診断・治療戦略 |
4. | トランスポーター活性を利用したがんの放射線内用療法とTheranostics |
5. | おわりに |
第3節 | 吸収障壁の克服 |
1 | 薬物の経口吸収改善 〈山本 昌〉 |
1. | はじめに |
2. | 製剤添加物(吸収促進剤)の利用 |
3. | 薬物の分子構造修飾 |
4. | 薬物の剤形修飾 |
5. | おわりに |
2 | 経肺吸収 〈廣田 慶司/寺田 弘〉 |
1. | はじめに |
2. | 呼吸器の防御機構 |
3. | 肺表面における相互作用 |
4. | 肺からの薬物の吸収 |
5. | 経肺吸収の最適化 |
6. | おわりに |
3 | 経皮吸収 〈山口 葉子〉 |
1. | はじめに |
2. | 吸収障壁の克服法@ ナノカプセルの創生 |
3. | NANOEGG ®カプセル外用による変形性関節症の治療atRA の場合 |
4. | NANOEGG ®カプセル外用による光老化改善a-リポ酸の場合 |
5. | 吸収障壁の克服法A 物理化学的浸透経路構築 |
6. | NANOCUBE ®によるInvitro 皮膚透過試験 |
7. | NANOCUBE ®による有効性試験 |
8. | おわりに |
4 | タイトジャンクションを標的とした薬物吸収促進技術 〈土山 遼/長瀬 翔太郎/八木 清仁/近藤 昌夫〉 |
1. | はじめに |
2. | 上皮細胞バリアの生物学と粘膜吸収促進 |
3. | CL を標的とした粘膜吸収促進のPOC |
4. | 新規CL の創製 |
5. | おわりに──今後の課題および方向性 |
第4節 | DDS キャリアの最前線 |
1 | ナノゲル 〈秋吉 一成/西村 智貴〉 |
1. | はじめに |
2. | ナノゲル |
3. | ナノゲルの特性 |
4. | ナノゲルのDDS 応用 |
5. | ボトムアップ法によるナノゲル集積材料の構築 |
6. | おわりに |
2 | バイオナノカプセル 〈良元 伸男/黒田 俊一〉 |
1. | はじめに |
2. | DDS キャリアに求められること |
3. | バイオナノカプセル |
4. | バイオナノカプセル複合体 |
5. | バイオナノカプセルの再標的化 |
6. | バイオナノカプセルの展開 |
3 | バブルリポソーム 〈鈴木 亮/小田 雄介/小俣 大樹/澤口 能一/丸山 一雄〉 |
1. | はじめに |
2. | 超音波造影剤 |
3. | 超音波を利用した薬物・遺伝子デリバリー |
4. | おわりに |
4 | 細胞膜透過ペプチド 〈二木 史朗/田中 弦/中瀬 生彦〉… 135 |
1. | はじめに──膜透過ペプチドを用いた細胞内送達法 |
2. | アルギニンペプチドを用いた小分子化合物・タンパク質の細胞内導入 |
3. | CPP を用いた細胞内への遺伝子・siRNA 送達 |
4. | アルギニンペプチドの細胞内移行機序 |
5. | おわりに |
第5節 | 安全・安心な最先端医薬としてのDDS 開発とレギュラトリーサイエンス |
1 | ナノDDS の安全性評価・確保の現状と今後 〈東阪 和馬/堤 康央〉 |
1. | はじめに |
2. | ナノDDS 医薬品開発の現状 |
3. | ナノマテリアルの安全性に関する懸念 |
4. | おわりに──ナノDDS 医薬品の将来像 |
2 | DDS のレギュラトリーサイエンス(リポソーム製剤や核酸医薬品を中心に) 〈柴田 寛子〉 |
1. | はじめに |
2. | DDS 製剤における新規添加物の取り扱い |
3. | 特殊な製剤の生物学的同等性の評価 |
4. | リポソーム製剤にかかわるガイドライン |
5. | 核酸医薬品に関連するレギュレーション |
6. | おわりに |
3 | バイオDDS の医薬品の安全性評価・確保の現状と今後 〈鎌田 春彦〉 |
1. | はじめに |
2. | 物理的化学的性質および生物活性の解析 |
3. | 不純物・混入物質の解析 |
4. | 免疫化学的性質の解析 |
5. | おわりに |
4 | バイオ医薬品・バイオ後続品・バイオベターのレギュラトリーサイエンス 〈紀平 哲也〉 |
1. | はじめに |
2. | 新医薬品の承認申請に際して必要な申請資料 |
3. | ジェネリック医薬品の承認申請に際して必要な申請資料 |
4. | バイオ後続品の承認申請に際して必要な申請資料 |
5. | 承認申請におけるバイオベター・DDS 製剤の位置づけ |
6. | おわりに |
第6節 | 遺伝子治療におけるDDS |
1 | 非ウイルスベクター 〈秋田 英万/山田 勇磨/畠山 浩人/林 泰弘/原島 秀吉〉 |
1. | はじめに |
2. | ウイルスに学ぶ人工遺伝子デリバリーシステムの設計戦略 |
3. | オルガネラターゲティング──ミトコンドリア標的型ナノ構造体MITO-Porter の創製 |
4. | pH 応答性カチオン性脂質を用いたMEND によるがんへの核酸送 |
5. | 2型糖尿病治療への展開 |
6. | おわりに──今後の展望 |
2 | ウイルスベクター 〈水口 裕之〉 |
1. | はじめに |
2. | アデノウイルスベクター |
3. | レトロウイルスベクター |
4. | レンチウイルスベクター |
5. | アデノ随伴ウイルスベクター |
6. | 制限増殖型ウイルス |