進化分子工学の過去・現在・未来
 伏見 譲
1進化分子工学とは何か
2発展史
 
3展 望
 

 進化分子工学の背景
総 論構成的分子生物学
伏見 譲
1複雑系への構成的アプローチ
2タンパク質の分子設計と計算過程としての分子進化
3生命の起源と生命の合成
第1章構造情報と進化工学的アプローチがもたらした建設的タンパク質設計
梅津 光央,中澤 光,服部 峰充
1はじめに
2指向的進化工学
3足場タンパク質を利用したタンパク質設計
4ab initio 法的な立体構造予測の発展によるde novo タンパク質設計
5おわりに
第2章タンパク質工学の現状と進化分子工学との共存共栄
中村 聡
1はじめに
2アルカリキシラナーゼのドメイン構成
3触媒ドメインの解析
4キシラン結合ドメインの解析
5おわりに
第3章RNA ワールドの実験的検証
岩根 由彦,高辻 諒,加藤 敬行,菅 裕明
1はじめに
2天然リボザイム
3人工リボザイムの開発によるRNA ワールドの検証
4おわりに
第4章タンパク質進化の機構
由良 敬,高井 美智留
1はじめに
 
2アミノ酸残基の重複
3モチーフの重複による進化の機構
4ドメインの重複による進化の機構
5タンパク質の多量体化による進化の機構
第5章人工細胞の構築に向けて
角南 武志,市橋 伯一,四方 哲也
1はじめに
2人工細胞の器をつくる
3人工細胞の中身をつくる
4人工細胞を測る
5人工細胞を進化させる
6おわりに
第6章合成生物学
木賀 大介
1はじめに
2人工遺伝子回路
3遺伝暗号の改変
4おわりに
第7章DNA コンピュータ
額田 崇志,陶山 明
1はじめに
2生命の中にあるコンピュータ
3試験管の中のDNA コンピュータ
4超並列計算と新しい可能性
5DNA コンピュータによる生命システムの解析
6DEAN 法による生命システムの解析
7DNA コンピュータによる生命システムの合成
8DNA コンピュータと進化分子工学の融合
9おわりに
 

 進化分子工学の要素技術
総 論進化分子工学を構成する技術の開発
伏見 譲
1はじめに
2自己増殖技術
3分子機能評価技術
4分子多様性作出技術
5遺伝子型表現型対応づけ技術
6適応度地形評価技術と適応歩行技術
第1章in vitro 自己増殖系
新井 秀直,伏見 譲
1生物的自己増殖
2核酸系の自己増殖
3核酸・表現型分子結合系の自己増殖
4コンパートメント中・核酸+表現型分子系の自己増殖
5その他
第2章分子多様性作出技術
第1節分子ライブラリーの作製と高度化
西垣 功一
1分子ライブラリーには2 つのタイプがある
22 次ライブラリー
3ストラテジーとしての「発達ライブラリー法」
4おわりに 00
第2節ADLib®システムによる抗体の進化分子工学
黒澤 恒平,橋本 講司,瀬尾 秀宗,太田 邦史
1はじめに
2序 論
 
3ADLib®システム誕生の経緯
4ADLib®システムの進歩・改良
5おわりに
第3章遺伝子型―表現型対応づけ技術
根本 直人
1はじめに
2遺伝子型―表現型対応づけ
3ウイルス型対応づけ技術
4cDNA ディスプレイ法
5おわりに
第4章分子機能評価技術
―高集積マイクロアレイチップ技術を利用する高速分子進化システムの開発―
一木 隆範
1はじめに
2オンチップ高速分子進化システムとその基盤要素技術
3おわりに
第5章適応度地形評価技術と適応歩行技術
相田 拓洋
1配列空間と適応度地形について
2適応度地形と進化能
3突然変異の効果の相加性と適応度地形のタイプの関係
4適応度地形の探査法とその適用例
5変異効果の相加性を利用した有効な進化戦略
6おわりに
 

 進化分子工学のケーススタディー
総 論進化分子工学のライブラリーの拡張―天然ソースから非天然ソースへ―
鵜澤 尊規,多田 誠一,伊藤 嘉浩
1はじめに
2核酸ベースのアプタマー
3ペプチドアプタマー
4アプタマーの応用
5おわりに
第1章機能解明とデバイス開発
第1節進化分子工学による構造と機能の共創出
本田 真也,渡邊 秀樹
1はじめに
2タンパク質進化の合理性
3微小人工タンパク質シニョリン
4構造ガイド付き段階的セグメント伸長による小型人工タンパク質の創製
5進化コア
6秩序の創発―配列と構造と機能が成す円環
7おわりに
第2節生物種を超えた16S rRNA 遺伝子の機能相補性の解明
宮崎 健太郎
1リボソームの構造と機能
2生物の系統分類の指標としての16S rRNA
3自然界で見られる16S rRNA 遺伝子のゲノム内多様性とリボソームの可塑性
416S rRNA の「水平伝播」実験
第3節進化分子工学を利用した新規分子認識素子の開発
阿部 公一,吉田 亘,池袋 一典
1はじめに
2SELEX に関して
3修飾塩基を利用したSELEX
4変異導入および組み換えによるアプタマーの改変
5In silico maturation
6おわりに
第4節RNA 進化分子工学・分子デザインを活用した翻訳・細胞運命制御
齊藤 博英
1はじめに
2RNA モチーフを探そう
3リボスイッチ:天然RNA が担う巧妙な遺伝子発現制御システム
4RNP 相互作用に基づく遺伝子発現制御
5mRNA スイッチの分子デザインと人工翻訳制御
6RNP の実験進化と人工翻訳制御
7人工shRNA スイッチによるRNA 干渉制御
8RNA ON―OFF スイッチを活用した細胞死誘導回路の制御
9今後の展望―RNA モチーフの探索と実験進化
第5節人工代謝経路の構築のための進化分子工学
古林 真衣子,梅野 太輔
1はじめに
2天然経路の拡張のための酵素の進化工学
3“Gatekeeper” を標的とした代謝進化工学
4新規な人工代謝経路の特異性を進化させる
5おわりに
第6節蛍光バイオセンサーの開発
大倉 正道,中井 淳一
1はじめに
2蛍光バイオセンサーのパーツ
3蛍光バイオセンサーの基本構造
4蛍光バイオセンサーの種類
5蛍光バイオセンサー開発の実際
6今後の課題
7おわりに
第7節進化分子工学による新規タンパク質の創出とプロテオミクスへの応用
土居 信英,柳川 弘志
1はじめに
2抗体およびペプチド医薬の最適化
3セルロース分解酵素の進化工学
4進化分子工学から合成(構成的)生物学へ
5プロテオミクスへの応用
6おわりに
第2章生産性向上とプロセス開発
第1節酵素進化工学によって創出される多様なバイオポリマー
田口 精一
1はじめに
2乳酸重合酵素(LPE)の発見
3乳酸ポリマー微生物工場の誕生
4乳酸ポリマー微生物工場のモデルチェンジ
5PLA が合成できたか
6乳酸重合酵素による高光学純度ポリマーの合成
7新カテゴリー“多元ポリ乳酸”
8将来展望
第2節進化分子工学を利用した光学活性エポキシ化合物生産プロセスの開発
戸田 弘,伊藤 伸哉
 
1はじめに
2光学活性エポキシ化合物を生産する酵素
3進化分子工学を利用した各種モノオキシゲナーゼの改変
4SMO を利用した光学活性エポキシ化合物の生産と進化分子工学的改変
5おわりに
第3節進化分子工学的手法による極性有機溶媒耐性PAR の創製と生産性の向上
伊藤 伸哉
1はじめに
2PAR の酵素化学的諸性質
3進化分子工学による極性有機溶媒耐性PAR の創製
4Sar268 およびHAR1 の諸性質
5改変酵素による光学活性アルコール生産の向上
第3章機能向上
第1節産業酵素と抗菌ペプチド
田口 精一
1はじめに
2バイオポリマー重合酵素の改変
3抗菌ペプチドの進化分子工学
4おわりに
第2節進化分子工学によるセルラーゼの改変
岡田 宏文
1背 景
2進化分子工学的改変の準備
3EG Vの進化分子工学的改変
4まとめ
第3節進化分子工学を利用したタンパク質分子育種技術
赤沼 哲史,山岸 明彦
1はじめに
2非耐熱性タンパク質の耐熱化設計
3耐熱性タンパク質の低温における触媒活性の改善
4おわりに
第4章設計と創製
第1節In vitro 進化分子工学による人工RNA 触媒の創製およびその機能解析と応用利用
井川 善也
1機能性RNA とin vitro 進化分子工学
2In vitro 進化分子工学によるRNA 触媒の人工創製
3人工D―A リボザイムの改変
4人工D―A リボザイムの応用
5おわりに
第2節進化分子工学による細胞膜受容体結合ペプチドの創製
上野 真吾
1はじめに
2細胞膜受容体調整方法
3細胞膜受容体結合ペプチド創製手法
4cDNA ディスプレイによるGPCR 結合ペプチドの創製
5おわりに 00
第3節MolCraft 法による人工タンパク質創製と医療分野への応用
芝 清隆
1「繰り返し性」と「階層性」
2MolCraft 法による人工タンパク質創製と医療分野への応用
3まとめ
第4節高速試験管内進化分子工学法
―TRAP ディスプレイの開発と血管新生阻害ペプチド創製への応用―
石沢 尭大,川上 隆史,村上 裕
1はじめに
2TRAP ディスプレイの開発
3TRAP ディスプレイを利用した血管新生阻害ペプチドの創製
4おわりに
第5節進化分子工学による人工酵素「抗体酵素」の設計と創出
藤井 郁雄
1はじめに
2免疫システム
3テーラーメード人工酵素―抗体酵素
4ファージディスプレイシステム
5おわりに―酵素と抗体
第6節人工特殊ペプチドの創製
西尾 洸祐,石橋 正成,後藤 佑樹,菅 裕明
1はじめに
2特殊ペプチドの有用性
3特殊ペプチドの合成へのアプローチ
4FIT システムおよびFIT システムによる特殊ペプチドの合成
5RaPID システムの概要
6RaPID システムの実施例
7おわりに
 
進化分子工学
〜高速分子進化によるタンパク質・核酸の開発〜
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