三次元ティッシュエンジニアリングの産業応用への現状と未来展望
 (大政健史)
1はじめに
2動物細胞の産業応用の現状
 
3三次元ティッシュエンジニアリングの未来展望
4おわりに
 

 細胞の計測・操作のための要素技術
第1章細胞特性の計測
第1節組織と細胞の相互作用におけるバイオメカニクス
(宮崎浩)
1はじめに
2細胞の接着とメカノトランスダクション
3基質の力学的特性が接着細胞に及ぼす影響
4細胞の牽引力
5接着基質の変形に対する細胞の応答
6おわりに
第2節細胞-ゲル間接着の定量的可視化
(松ア賢寿,吉川洋史)
1はじめに
2反射干渉顕微鏡(RICM )
3新規干渉法
4おわりに
第3節原子間力顕微鏡を用いた細胞レオロジー特性の計測
(岡嶋孝治)
1はじめに
2弾性率
3原子間力顕微鏡(AFM )
4多数細胞のレオロジー測定
5まとめ
第4節細胞分化状態等の非侵襲的計測
(木睦)
1移植用細胞の非侵襲的評価の必要性
2培養上清の分析による分化度の推定
3二次元接着培養での細胞形態解析
4位相シフトレーザー顕微鏡の利用
第5節細胞画像情報処理解析を用いた培養細胞の品質評価
(加藤竜司,清田泰次郎,備瀬竜馬)
1はじめに
2細胞製品の品質管理
3細胞製品品質管理のための画像情報処理
4結 言
第6節幹細胞の品質評価指標の開発
(小沼泰子,伊藤弓弦)
1はじめに
2幹細胞の品質評価
3ヒトES 細胞およびiPS 細胞の評価指標
4間葉系幹細胞の評価指標
5まとめ
第2章分化制御と組織構築のための培養基材
第1節機能性ハイドロゲルを用いた三次元足場材料の開発
(山本雅哉,田畑泰彦)
1はじめに
2足場材料
3細胞増殖因子を徐放化することができる多孔質足場材料
4生理活性物質の濃度傾斜を持つ傾斜機能化三次元足場材料
5細胞集合体作製のための生体吸収性ハイドロゲル微粒子からなる足場材料
6血管網を構築するための糖応答分解性ハイドロゲル足場材料
7おわりに
第2節光分解性ハイドロゲルを用いた組織の光造形
(柳川史樹,杉浦慎治,高木俊之,須丸公雄,金森敏幸)
1緒 言
2光硬化性ハイドロゲル
3光分解性ハイドロゲル
4活性エステル型光開裂性架橋剤
5今後の展望と課題
第3節増殖因子固定化細胞外マトリックスの設計
(水町秀之,中村晋太郎,井嶋博之)
1はじめに
2ヘパリン導入コラーゲン
3ヘパリン導入ゼラチン
4まとめ
第4節配向性コラーゲン基材の開発
(礒部仁博,佐久太郎)
1開発の背景
2三次元配向性コラーゲン基材の設計・作製
3三次元配向性コラーゲン基材の配向性定量評価
4三次元配向性コラーゲン基材の骨再生医療への応用
第5節基材の力学特性と組織形態形成
(松本卓也,武田宏明,鳥井康弘,中野貴由)
1はじめに
2細胞と周囲物理的環境
3生体組織の発生,成長と周囲堅さ環境
4ボトムアップアプローチでの生体組織生成に向けた周囲堅さ環境の応用
5おわりに
第6節造血幹細胞の増幅を指向したキメラ受容体の構築
(河原正浩,長棟輝行)
 
1はじめに
2S-Mpl キメラ受容体の構築
3改変型キメラ受容体の創製
4おわりに
第7節硬組織のためのスキャフォルド
(相澤守,松浦知和,本田みちよ)
1はじめに
2硬組織を対象としたティッシュエンジニアリングの現状
3硬組織のためのスキャフォルド
4アパタイトファイバースキャフォルドによる三次元組織の構築
5おわりに
第3章細胞マニピュレーション技術
第1節近赤外光を用いた細胞操作
(古賀晴香,中澤浩二)
1はじめに
2近赤外光( NIR )応答性ヒドロゲル
3CNT 複合アガロースゲルを利用した細胞培養操作
4おわりに
第2節磁力を用いた細胞操作
(井藤彰)
1はじめに
2機能性磁性ナノ粒子
3目的細胞の分離および培養プロセス
4目的細胞への遺伝子導入プロセス
5三次元細胞組織の構築プロセス
6おわりに
第3節電気化学を用いた細胞操作
(大ア達哉,福田淳二)
1はじめに
2外部刺激による細胞脱離
3電気刺激によるSAM の還元脱離
4オリゴペプチドSAM の設計
5位置選択的な細胞脱離
6積層化細胞シートの作製
7おわりに
第4節温度応答性細胞培養表面により作製した細胞シートによる三次元組織構築手法
(唐中嵐,秋山義勝)
1はじめに
2温度応答性細胞培養表面
3高機能性を付与した次世代型の温度応答性細胞培養表面の開発
4温度応答性培養表面からの細胞脱着に関する定量的な評価
5細胞シートのマニピュレーション方法
6おわりに
第5節誘電泳動を利用した細胞配列
(安川智之,水谷文雄)
1はじめに
2誘電泳動力とその力の作用する方向
3p-DEP を用いた迅速な細胞アレイの作製と細胞ペアリング
4n-DEP による対向基板上への異種細胞のライン配列
5配列化位置の制御と変換
6おわりに
第6節マイクロプレートと折り紙技術を用いた細胞操作
(繁富(栗林)香織,竹内昌治)
1はじめに
2マイクロプレートを利用した接着細胞のハンドリング技術
3「折り紙」の折畳み技術による細胞の立体構造の作製
第4章幹細胞の大量培養技術
第1節ヒト多能性幹細胞の新規三次元培養技術
(尾辻智美,中辻憲夫)
1多能性幹細胞の大量培養法の必要性
2三次元スフェア培養法の開発
3今後の期待
第2節間葉系幹細胞向け自動培養装置
(刀禰宏司,秋山裕和)
1はじめに
2閉鎖型自動細胞培養装置「P 4C S 」の特徴
3閉鎖型自動細胞培養装置「P 4C S 」の主な機能
4閉鎖型自動細胞培養装置「P 4C S 」による間葉系幹細胞の培養
5おわりに
第3節ヒト再生心筋組織構築に向けたヒトiPS 細胞大量培養技術
(P田博允,松浦勝久)
1はじめに
2三次元浮遊撹拌懸濁培養によるヒトiPS 細胞の増幅
3ヒトiPS 細胞培養のコストと作業効
4三次元浮遊撹拌懸濁培養の応用
5心筋細胞への分化誘導と応用
6再生医療発展に向けた課題と展望
 

 三次元組織化に向けた最新研究
第1章細胞組織体の形成
第1節スフェロイド培養器
(宮本大輔,中澤浩二)
1はじめに
2スフェロイド
3マイクロウェルチップ
4スフェロイドアレイ化チップ
5おわりに
第2節高粘性培地によるスフェロイド培養システム
(小島伸彦)
1はじめに
2メチルセルロース培地による粒子の凝集
3肝細胞と血管内皮細胞からなるスフェロイドの作製
4流路を持つスフェロイドの作製
5上皮細胞に適した三次元培養法
6膵島様組織の再構築
7骨髄様組織の再構築
8おわりに
第3節管腔構造を有するスフェロイド・非球形細胞集塊の作製
(山田真澄,関実)
1はじめに
2管腔構造を有する細胞集塊の作製
3ハイドロゲルファイバーを利用した複合型線形細胞集塊の形成
4毛糸球状ハイドロゲル内高密度細胞培養
5コラーゲン微粒子を含む細胞集塊の形成
6おわりに
第4節酸素透過性三次元細胞培養デバイスの開発
(穴田貴久,福田淳二,鈴木治)
1はじめに
2スフェロイド培養
3スフェロイド形成法
4減圧による薄膜変形を利用したスフェロイド形成デバイスの開発
5酸素透過性スフェロイド培養器の開発
6おわりに
第5節酸素透過膜を用いた三次元組織培養
(篠原満利恵,肖文晋,小森喜久夫,児玉亮,酒井康行)
1はじめに
2酸素透過膜上を用いたラット肝細胞のサンドイッチ培養による自発的組織化
3重層化培養と曝露酸素濃度依存的な三次元組織化
4ePTFE 酸素透過性三次元培養基板上での三次元組織化
5酸素透過性マイクロウェルを用いた三次元組織化
6おわりに
第6節中空糸を用いたシリンドロイドの形成
(水本博,梶原稔尚)
1はじめに
2培養細胞を用いたシリンドロイド形成と特異的機能発現
3多能性幹細胞によるシリンドロイド形成
4高次構造を有するシリンドロイド形成
5おわりに
第7節細胞ファイバーの形成と操作
(尾上弘晃,竹内昌治)
1はじめに
2紐状のbuilding block「細胞ファイバー」
3細胞ファイバーによる三次元組織の構築
4おわりに
第2章立体組織・臓器の構築
第1節発生過程の模倣によるヒト臓器の人為的創出
(武部貴則,谷口英樹)
1はじめに
2多能性幹細胞とは
3ヒトiPS 細胞を用いた従来の分化誘導法
4ヒト器官原器(肝芽)の創出
5ヒト器官原器移植による機能的な臓器の創出
6他器官への適応拡大
7おわりに
第2節三次元腎臓組織の試験管内誘導
(賀来祐介,太口敦博,西中村隆一)
1はじめに
2腎臓発生を司るネフロン前駆細胞
3ネフロン前駆細胞の起源
4ネフロン前駆細胞の試験管内誘導
5ネフロン前駆細胞からの三次元腎臓組織構築
6機能的な腎臓の再構築に向けて
7おわりに
第3節器官原基法による立体組織形成技術
(手塚克成,辻孝)
1はじめに
 
2生物の発生プログラムに基づいた器官再生
3器官原基法による器官原基の再生
4再生器官原基の同所性移植による成体内での器官再生
5おわりに
第4節細胞シートへの血管網導入技術の開発
(坂口勝久,清水達也)
1はじめに
2細胞シート内での内皮細胞の血管網構築
3配向性細胞シートによる血管網の形状制御
4生体内における三次元組織構築
5生体内における三次元組織モデルの構築
第5節血管構造のモールディングによる肝組織形成
(大ア達哉,福田淳二)
1はじめに
2血管網を備えた組織作製のポイント
3電気化学的な細胞脱離の原理
4電気化学細胞脱離を用いた血管様構造のモールディング
5複数本の血管構造の精密配置
6血管モールディングを用いた肝組織の形成
7おわりに
第6節細胞外マトリックスのレイヤーバイレイヤーによる組織構築
(西口昭広,松崎典弥,明石満)
1医薬品開発に向けたがんモデルの構築と利用
2細胞集積法に基づく三次元腫瘍浸潤モデルの構築
3三次元モデルを用いたがん細胞と血管・リンパ管網との相互作用解析
4二次元モデルとの比較
5in vivo モデルとの相関性
6総 括
第7節MEMS 技術を用いた三次元組織形成
(森本雄矢,竹内昌治)
1はじめに
2ハイドロゲルビーズと細胞ビーズの作製方法と特性
3細胞ビーズの集積化による三次元組織構築
4おわりに
第3章脱細胞化による臓器作製
第1節脱細胞化ブタ肝を用いたドナー肝の構築
(八木洋,北川雄光)
1はじめに
2背 景
3脱細胞化骨格の特徴
4脱・再細胞化の手法とブタへのサイズアップ
5iPS 細胞技術との連動
6おわりに
第2節脱細胞化肝を用いた肝組織再構築システムの開発
(白木川奈菜,井嶋博之)
1はじめに
2肝組織再構築システム
3今後の展望
4まとめ
第3節脱細胞化による子宮構築
(宮ア薫,丸山哲夫)
1はじめに
2ラット子宮の脱細胞化
3DUM からの子宮組織再構築― in vitro ―
4ラット子宮角部分切除モデルのDUM による子宮角再生
5おわりに
第4節脱細胞化組織と人工材料との複合化
(南広祐,岸田晶夫)
1はじめに
2脱細胞組織と有機材料との複合化
3脱細胞化組織と無機材料との複合化
4まとめ
第4章生体を利用した臓器・組織の作製
第1節動物の発生原理を利用した臓器再生技術
(山口智之)
1はじめに
2胚盤胞補完法
3同種臓器の作製
4異種膵臓の作製
5胚盤胞補完法の応用
第2節生体内をバイオリアクターとする組織構築
(中山泰秀)
1生体内組織形成術(IBTA )
2バイオチューブの開発状況
3バイオバルブの開発状況
4臨床への取り組み
5おわりに
 
 
三次元ティッシュエンジニアリング
〜細胞の培養・操作・組織化から品質管理、脱細胞化まで〜
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