遺伝子治療開発研究ハンドブック 第2版


口絵

『遺伝子治療開発研究ハンドブック 第2版』の出版にあたって〈藤堂 具紀〉

監修者・編集委員・執筆者一覧



第1編 遺伝子治療の概説

第1章 遺伝子治療とは〈金田 安史〉  1.遺伝子治療の最初の提案  2.遺伝子を用いた遺伝子治療の進展  3.遺伝子を治療する遺伝子治療が実現  4.新型コロナウイルス感染症のワクチン研究からの視点  5.今後の方針 第2章 遺伝子治療の歴史〈島田 隆〉  1.はじめに  2.1980年以前  3.Cline事件  4.レトロウイルスベクターの開発  5.世界最初の遺伝子治療  6.ウイルスベクターの開発  7.遺伝子治療の臨床試験の見直し  8.Gelsinger事件  9.レトロウイルスベクターによる白血病  10.遺伝子治療の基礎研究の進歩  11.がんの遺伝子治療  12.遺伝子治療の復活  13.遺伝子治療の実用化  14.ゲノム編集技術の発展  15.遺伝子治療の課題  16.遺伝子治療の将来 第2編 基盤技術
第1章 遺伝子導入・改変技術 第1節 アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター〈小澤 敬也〉  1.はじめに  2.AAVのウイルス学的特徴  3.AAVベクターの特徴  4.AAVベクターを用いた遺伝子治療  5.AAVベクター遺伝子治療の安全性と副作用  6.おわりに 第2節 レンチウイルスベクターによる造血幹細胞遺伝子治療〈内田 直也,島田 隆〉  1.はじめに  2.レンチウイルスベクターによる治療遺伝子の送達  3.造血幹細胞に対する遺伝子付加治療  4.造血幹細胞に対する遺伝子編集治療  5.In vivo造血幹細胞遺伝子治療の開発  6.おわりに 第3節 アデノウイルスベクター〈水口 裕之〉  1.はじめに  2.アデノウイルスベクターの性質と構造,特徴  3.アデノウイルスベクターの品質・安全性上の課題とその克服法や次世代ベクターの開発  4.アデノウイルスベクターワクチンとしての応用  5.おわりに 第4節 モノネガウイルスベクター〈中西 真人〉  1.はじめに  2.センダイウイルスの性質  3.組換えセンダイウイルスベクターの開発とその応用  4.欠損持続発現型センダイウイルスベクター  5.ステルス型RNAベクター  6.モノネガウイルスベクターの将来展望 第5節 HVJ-リポソーム〈金田 安史〉  1.リポソーム  2.HVJ  3.HVJ-リポソーム  4.HVJ envelope vector 第6節 プラスミドDNA〈中神 啓徳,森下 竜一〉  1.プラスミドDNAとは  2.プラスミドDNAのinvitro遺伝子導入法  3.プラスミドDNAのin vivo遺伝子導入法  4.おわりに 第7節 ゲノム編集技術の基礎〈山本 卓〉  1.はじめに  2.ゲノム編集ツール  3.ゲノム編集での遺伝子改変の原理  4.ゲノム編集を利用した発展技術  5.おわりに 第8節 ゲノム編集技術の臨床応用〈三谷 幸之介〉  1.はじめに  2.前臨床試験  3.臨床試験  4.ゲノム編集の課題  5.おわりに 第9節 腫瘍溶解ウイルス療法臨床開発の現状〈谷 憲三朗〉  1.はじめに  2.臨床試験の現状  3.おわりに 第10節 核酸医薬品〈下 剛典,小比賀 聡〉  1.はじめに  2.核酸医薬品の分類と開発動向  3.核酸医薬品の研究動向―ドラッグデリバリーシステム― 第11節 mRNA医薬の製造と応用〈坂野 文香,阿部 奈保子,阿部 洋〉  1.はじめに  2.mRNA医薬開発の歴史  3.mRNA医薬の特徴  4.翻訳活性と安定性向上へ向けた戦略  5.mRNA医薬の開発状況  6.おわりに 第12節 ドラッグデリバリー技術が先導する遺伝子医薬品の開発〈三浦 裕,西山 伸宏〉  1.はじめに  2.DDS技術について  3.遺伝子デリバリーでの細胞内動態制御  4.DDSの抱える課題と新規高分子素材の開発  5.おわりに 第2章 遺伝子治療モデル動物 第1節 ゲノム編集による病態モデルマウスの作製〈大浦 聖矢,伊川 正人〉  1.はじめに  2.ゲノム編集マウス作製  3.疾患モデルマウス作製の実例  4.病態モデルマウス作製の今後とCRISPR/Cas9による遺伝子治療の実現に向けて 第2節 ゲノム編集ラットの作製と遺伝子治療研究への応用〈吉見 一人,真下 知士〉  1.はじめに  2.ラットにおけるゲノム改変  3.多様化するゲノム編集導入法  4.ノックイン技術の開発と効率化  5.ゲノム編集ラットの医療応用  6.おわりに 第3節 再生医療〈平野 利忠,山田 泰広〉  1.はじめに  2.動物モデルを用いた遺伝子発現誘導による糖尿病治療  3.おわりに 第4節 エピゲノム編集マウス〈堀居 拓郎,森田 純代,畑田 出穂〉  1.はじめに  2.エピゲノム編集システム  3.細胞移植によるエピゲノム編集動物  4.ウイルスベクターや脂質ナノ粒子によるエピゲノム編集動物  5.卵での一過性発現によるエピゲノム編集動物  6.系統化されたエピゲノム編集動物  7.おわりに 第5節 疾患研究におけるヒト化マウス〈伊藤 亜里,石川 文彦〉  1.はじめに  2.ヒト化マウス作出の歴史  3.ヒト化マウスの現状と挑戦  4.がん治療におけるヒト化マウスの利用  5.おわりに 第6節 キメラ動物作製技術を用いた臓器再生モデル〈小林 俊寛〉  1.はじめに  2.キメラ作製技術と多能性幹細胞  3.胚盤胞補完法を用いた臓器再生モデル  4.異種間キメラの作製による異種個体内での臓器再生モデル  5.大型動物における胚盤胞補完法  6.おわりに 第7節 ピッグモデル〈花園 豊〉  1.はじめにーなぜブタ(ピッグ)か?  2.ピッグ利用研究の歴史  3.ピッグ体内でヒト臓器を作る  4.自治医科大学のピッグ実験施設  5.おわりに 第8節 遺伝子治療開発研究のモデルとしてのマーモセット〈佐々木 えりか〉  1.コモンマーモセットについて  2.実験動物としてのマーモセット 第9節 カニクイザル〈武藤 真長,依馬 正次〉  1.はじめに  2.実験動物としてのカニクイザル  3.ウイルスベクターを用いた遺伝子改変カニクイザルの開発  4.ゲノム編集技術を用いた遺伝子改変カニクイザルの開発  5.カニクイザルにおける塩基編集技術を用いた遺伝子治療法開発の可能性  6.おわりに 第10節 ウイルス感染・ワクチンモデル〈小蛛@直人,川口 寧〉  1.はじめに  2.マウス  3.ハムスター  4.フェレット  5.モルモット  6.アカゲザル,カニクイザル  7.マーモセット  8.おわりに 第3章 臨床・非臨床用ベクター・細胞の製造 第1節 遺伝子治療用ベクター・細胞の製造状況  1.総 論〈岡田 尚巳〉   1.はじめに   2.基盤技術開発   3.品質管理と分析   4.今後の展開と方向性   5.おわりに  2.各 論   1.レンチウイルスおよびAAVベクター(HEK293接着培養法)〈蝶野 英人,峰野 純一〉   2.AAVベクターのGMP製造(バキュロウイルス法を含む)〈川瀬 雅子〉 第2節 遺伝子治療用ベクターの分析・品質管理技術   〈内山 進,鳥巣 哲生,石井 健太郎,渋谷 理紗,福原 充子,丸野 孝浩〉  1.はじめに  2.核酸の分析  3.タンパク質の分析  4.ウイルス粒子の解析  5.生物活性評価 第3節 遺伝子治療用ベクター・細胞製品製造における同等性/同質性評価の考え方と変更管理   〈澤口 和美〉  1.はじめに  2.再生医療等製品の開発と品質管理戦略  3.製造工程の変更と同等性/同質性評価の考え方  4.おわりに 第4節 遺伝子治療用ウイルスベクター製造に向けた重要品質特性とプロセス開発の考え方   〈針金谷 尚人,堀内 賢一〉  1.はじめに〜研究から臨床試験および商業生産へ〜  2.AAVベクター製造におけるQbDアプローチ  3.スケーラビリティの事前検討の重要性とその技術的な課題  4.培養工程のスケールアウトとスケールアップ  5.ダウンスケールモデルを用いたプロセス開発  6.シングルユースバイオリアクター  7.スケールアップ時に移行可能なパラメーター  8.おわりに 第3編 疾患別
第1章 Ex vivo遺伝子治療 第1節 造血幹細胞を標的とするex vivo遺伝子治療  1.原発性免疫不全症〈大津 真〉   1.遺伝子治療対象疾患としての原発性免疫不全症   2.造血幹細胞を標的とするex vivo遺伝子治療   3.疾患別の研究開発状況   4.PID/IEIにおける遺伝子治療:今後の展望   5.おわりに  2.先天代謝異常症   1.ライソゾーム病〈小林 博司〉   2.その他(副腎白質ジストロフィー)〈大橋 十也〉  3.ヘモグロビン異常症に対する造血幹細胞遺伝子治療〈内田 直也〉   1.はじめに   2.造血幹細胞遺伝子治療   3.造血幹細胞の採取   4.細胞培養と遺伝子導入   5.移植前処置   6.挿入変異による悪性腫瘍のリスク   7.遺伝子編集治療の開発   8.臨床試験   9.おわりに  4.血友病〈柏倉 裕志,大森 司〉   1.はじめに   2.血友病遺伝子細胞治療の戦略   3.血友病に対する造血幹細胞ex vivo遺伝子細胞治療   4.血友病に対するex vivo遺伝子細胞治療臨床試験   5.近年の生命科学技術を利用した今後の展望   6.おわりに  5.Genotoxicity〈内山 徹〉   1.造血幹細胞遺伝子治療の歴史とgenotoxicity   2.ウイルスベクターによるgenotoxicity   3.ゲノム編集におけるgenotoxicity   4.各疾患におけるgenotoxicityと造腫瘍性   5.最後に 第2節 T細胞を標的とするex vivo遺伝子治療  1.CAR-T細胞療法   1.総 論〈小澤 敬也〉   2.CD19-CAR-T細胞療法〈内堀 亮介,大嶺 謙〉   3.piggyBacトランスポゾン遺伝子導入法を用いたCAR-T細胞療法(CD19-CAR-T細胞療法)   〈西尾 信博,橋 義行〉   4.piggyBacトランスポゾン法を用いたCAR-T細胞療法〈柳生 茂希,中沢 洋三〉   5.多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法〈保仙 直毅〉   6.CAR-T細胞療法の現状と将来展望〈安達 圭志,玉田 耕治〉  2.抗原特異的TCR-T細胞療法   1.総 論〈池田 裕明〉   2.成人T細胞白血病・リンパ腫〈藤原 弘〉   3.難治性軟部腫瘍〈藤原 弘〉 第3節 脂肪細胞を標的とするex vivo遺伝子治療  1.家族性LCAT欠損症を対象としたex vivo脂肪細胞遺伝子治療〈黒田 正幸,横手 幸太郎〉   1.はじめに   2.家族性LCAT欠損症   3.遺伝子治療用脂肪細胞による持続的酵素補充療法の開発   4.LCAT欠損症治療に用いる遺伝子導入脂肪細胞の調製   5.遺伝子導入脂肪細胞移植治療の実用化へ   6.今後の展開   7.おわりに 第4節 皮膚細胞を標的とするex vivo遺伝子治療  1.先天性表皮水疱症など〈菊池 康,玉井 克人〉   1.先天性表皮水疱症について   2.表皮水疱症に対するex vivo遺伝子治療   3.最後に 第5節 間葉系幹細胞を用いた遺伝子治療の現状〈谷 憲三朗〉  1.はじめに  2.Mesenchyamal stem/stromal cells(MSCs)について  3.成人MSCsの機能について  4.MSCsの遺伝子治療への応用  5.OVsの全身投与配送細胞としてのMSCsの利用:非臨床研究の現状  6.OVsの全身投与配送細胞としてのMSCsの利用:臨床研究の現状  7.おわりに 第6節 iPS細胞を応用したex vivo遺伝子改変免疫細胞療法〈田中 正宏,金子 新〉  1.はじめに  2.iPS細胞の開発  3.iPS細胞を利用した免疫細胞の再生  4.iPS細胞を細胞供給源とした遺伝子改変免疫細胞療法を目指して  5.iPS細胞由来免疫細胞を用いた臨床試験 第7節 眼科疾患の遺伝子治療・細胞治療  1.眼科領域の遺伝子治療・細胞治療の歴史〈西口 康二〉   1.はじめに   2.角膜移植から角膜細胞治療へ   3.角膜上皮細胞移植   4.角膜内皮細胞移植   5.おわりに  2.遺伝性網膜疾患に対する細胞治療〈増田 智浩,万代 道子〉   1.遺伝性網膜疾患について   2.遺伝性網膜疾患の治療法と細胞治療の位置づけ   3.ヒト網膜を用いた細胞治療   4.多分化能幹細胞を用いた細胞治療   5.多能性幹細胞(ES/iPS細胞)を用いた細胞治療   6.臨床研究   7.その他の研究   8.細胞治療の今後と課題  3.加齢黄斑変性に対する幹細胞を用いた再生医療〈前田 忠郎,橋 政代〉   1.はじめに   2.網膜再生医療における多能性幹細胞の役割   3.AMDに対する細胞治療   4.今後の課題と展望   5.おわりに 第2章 In vivo遺伝子治療 第1節 遺伝性疾患in vivo遺伝子治療  1.脊髄性筋萎縮症における遺伝子治療―臨床試験成績と今後の展望〈齋藤 加代子,加藤 環,松尾 真理〉   1.はじめに   2.脊髄性筋萎縮症の原因遺伝子と遺伝子治療の機序   3.脊髄性筋萎縮症における遺伝子治療   4.オナセムノゲンアベパルボベク投与による副作用とその対応   5.カルタヘナ法   6.今後の展望:早期診断と早期治療開始  2.筋ジストロフィー症〈喜納 裕美〉   1.はじめに   2.デュシェンヌ型筋ジストロフィー   3.DMDに対する治療の現状   4.DMDのモデル動物   5.DMDに対する遺伝子治療   6.免疫応答   7.海外での治験   8.現状と今後  3.AAVベクターの肝毒性〈手嶋 剛,村松 慎一〉   1.はじめに   2.OAの肝毒性の事例   3.肝毒性の原因としての免疫反応   4.染色体への組み込みによる肝臓癌の可能性   5.おわりに 第2節 先天代謝異常症in vivo遺伝子治療  1.AADC欠損症〈小島 華林,山形 崇倫〉   1.AADC欠損症   2.AADC欠損症の遺伝子治療   3.遺伝子治療により得られた知見   4.他施設でのAADC欠損症遺伝子治療結果   5.本遺伝子治療のメリットと課題   6.結 語  2.ライソゾーム病のin vivo遺伝子治療〈真嶋 隆一,奥山 虎之〉   1.はじめに   2.各疾患における遺伝子治療開発研究の現状   3.トピックス   4.まとめ  3.GLUT1欠損症〈小坂 仁,中村 幸恵〉   1.GLUT1欠損症とは   2.AAVベクターによる治療法開発について   3.まとめと今後の課題  4.Niemann-Pick病C型に対する遺伝子治療開発の現状〈村松 一洋〉   1.はじめに   2.遺伝子治療開発の現状  5.GM2ガングリオシドーシス〈伊藤 孝司〉   1.はじめに   2.GM2ガングリオシドーシスに対するin vivo遺伝子治療開発   3.改変型HEXBを用いるTSDおよびSDに対するイノベーティブ遺伝子治療法の臨床開発   4.おわりに  6.低ホスファターゼ症〈三宅 弘一,島田 隆〉   1.はじめに   2.低ホスファターゼ症   3.低ホスファターゼ症の遺伝子治療   4.おわりに 第3節 血友病in vivo遺伝子治療〈冨樫 朋貴,柏倉 裕志,大森 司〉  1.はじめに  2.血友病に対する遺伝子治療  3.血友病に対するin vivoゲノム編集治療  4.おわりに 第4節 がんin vivo遺伝子治療  1.がん全体のin vivo遺伝子治療に関する最近の動向について〈那須 保友,渡部 昌実〉   1.はじめに   2.日本におけるがんin vivo遺伝子治療について   3.がんin vivo遺伝子治療における免疫学的課題   4.公的に承認されたがんin vivo遺伝子治療の医薬品   5.がんin vivo遺伝子治療の開発研究における課題   6.がんin vivo遺伝子治療の研究開発における薬剤局所注入法について   7.おわりに  2.がん特異的経路・特性を標的とした遺伝子治療〈渡部 昌実〉   1.がん抑制遺伝子とがん治療遺伝子  3.ウイルス療法   1.HSV-1 G47Δ〈伊藤 博崇,田中 実,藤堂 具紀〉   2.腫瘍溶解性ウイルスの臨床試験の進め方とArmed-C-REV(HF10)の研究開発   〈粕谷 英樹,直江 吉則,松村 繁,Itzel Bustos Villalobos〉   3.HVJ-E(HVJ-Envelope)〈中島 俊洋〉   4.アデノウイルス〈渡邉 真季,西川路 侑耶,牧野 俊一,小戝 健一郎〉   5.ワクシニアウイルス〈中村 貴史〉   6.コクサッキーウイルス〈宮本 将平,谷 憲三朗〉   7.麻疹ウイルス   〈甲斐 知惠子,藤幸 知子,米田 美佐子〉  4.臓器別(固形がん)の研究と全体(国内外)の動向   1.脳腫瘍(Herpes simplex virus)〈伊藤 博崇〉   2.前立腺がん〈福原 浩〉   3.膵がん〈青木 一教〉   4.悪性中皮腫の臨床研究の現状〈田川 雅敏〉   5.メラノーマの遺伝子治療〈金田 安史〉   6.消化器がん〈藤原 俊義〉   7.皮膚がんの新規治療法として実用化の期待が高まるoncolytic virus therapy〈奥山 隆平,藤堂 具紀〉   8.造血器腫瘍〈門脇 則光〉 第5節 感染症in vivo遺伝子治療  1.結核ワクチン〈岡田 全司,喜多 洋子,露口 一成〉   1.はじめに   2.結核ワクチンの種類   (DNAワクチン,recombinantワクチン,recombinant BCGワクチン,ウイルスベクターワクチン)   3.結核予防ワクチンと結核治療ワクチン   4.第T相医師主導治験   5.結核ワクチンの臨床応用への展望(本ワクチン,fワクチン,H4:IC31ワクチン)   6.おわりに  2.HIV/HTLVワクチン〈俣野 哲朗〉   1.はじめに   2.感染症に対するワクチン   3.遺伝子発現ワクチンデリバリーシステム   4.HIVワクチン開発   5.HTLVワクチン  3.エボラワクチン〈田 礼人〉   1.はじめに   2.フィロウイルスの分類と病原性   3.エボラウイルスの構造とウイルスタンパク質の機能   4.ワクチン開発に向けた基盤研究   5.ワクチンの実用化に向けた研究   6.ワクチン開発における問題点   7.おわりに 第6節 神経疾患in vivo遺伝子治療  1.パーキンソン病〈木村 康義,望月 秀樹〉   1.疾患の概論(症候・病態・既存治療など)   2.病 態   3.治 療   4.おわりに  2.パーキンソン病の遺伝子治療〈村松 慎一〉   1.遺伝子治療の戦略   2.神経栄養因子   3.視床下核の機能調整   4.ドパミン合成の回復   5.課題と展望  3.筋萎縮性側索硬化症〈保坂 孝史,郭 伸〉   1.筋萎縮性側索硬化症の遺伝子治療   2.家族性筋萎縮性側索硬化症   3.孤発性筋萎縮性側索硬化症   4.今後の展望  4.脊髄小脳失調症1型〈藤田 慶大,岡澤 均〉   1.はじめに   2.ポリグルタミン病における核機能異常   3.プロテオーム解析が示すSCA1病態へのHMGB1の関与   4.HMGB1遺伝子治療によるSCA1病態改善   5.RpA1遺伝子治療によるSCA1病態改善   6.おわりに  5.アルツハイマー病遺伝子治療の基盤技術の発展〈八田 大典,城谷 圭朗,岩田 修永〉   1.アルツハイマー病における遺伝子治療の必要性   2.ネプリライシンを治療用遺伝子として用いたAD遺伝子治療   3.治療用遺伝子の脳内デリバリー技術の進化   4.様々なAD治療用遺伝子の登場 第7節 循環器疾患in vivo遺伝子治療  1.コラテジェン〈眞田 文博,森下 竜一〉   1.はじめに   2.下肢閉塞性動脈硬化症への遺伝子治療   3.おわりに  2.センダイウイルス〈米満 吉和〉   1.はじめに   2.SeVの構造と性質   3.SeVのベクター化   4.おわりに  3.リンパ浮腫〈山下 雄太郎,齊藤 幸裕,橋本 一郎〉   1.リンパ浮腫の原因   2.リンパ浮腫の治療   3.原発性リンパ浮腫を対象としたHGF遺伝子治療  4.高血圧DNAワクチン〈中神 啓徳〉   1.はじめに   2.生活習慣病を標的とした能動免疫主導ワクチン   3.高血圧ワクチンの開発の歴史   4.レニン・アンジオテンシン系を標的としたワクチン開発   5.おわりに 第8節 眼科疾患in vivo遺伝子治療  1.遺伝性網膜変性疾患に対するin vivo遺伝子治療〈村上 祐介〉   1.遺伝性網膜変性疾患〜眼科領域のアンメットニーズ〜   2.遺伝子診断   3.RPE65関連Leber先天盲に対するin vivo遺伝子治療   4.遺伝性網膜変性疾患に対する遺伝子/ゲノム編集治療のパイプライン   5.神経保護因子を用いた遺伝子治療   6.おわりに  2.滲出型加齢黄斑変性に対する遺伝子治療〈池田 康博〉   1.滲出型加齢黄斑変性とその病態   2.滲出型加齢黄斑変性に対する現行の治療法   3.滲出型加齢黄斑変性に対する遺伝子治療   4.臨床試験の結果   5.今後の展望〜加齢黄斑変性を遺伝子治療で治せるか?〜   6.おわりに 第4編 臨床開発と医療経済的視点
第1章 製品開発と薬事承認 第1節 製品開発のアウトラインと臨床研究〈山口 照英〉  1.全体像―はじめに  2.AAVを用いるin vivo遺伝子治療  3.ゲノム編集と遺伝子治療臨床研究指針の改定・科学委員会の議論  4.再生医療安全性確保法  5.新たな遺伝子治療の動向  6.Ex vivo遺伝子治療からin vivo遺伝子治療  7.臨床研究から薬機法下での開発へ 第2節 我が国の遺伝子治療用製品薬事承認〈久米 晃啓〉  1.遺伝子治療用製品の薬事承認  2.早期承認促進の制度  3.規制当局との対話 第3節 海外の薬事承認〈中村 直彦,佐藤(ダールマン)みずほ,山本 正人〉  1.米国での薬事承認  2.FDAでのSpecial Approval Programs  3.緊急使用許可  4.拡大アクセスプログラム  5.承認後モニタリング  6.まとめ 第2章 品質および非臨床 第1節 品質要件〈尾山 和信,平澤 竜太郎〉  1.外来性感染性物質に対する安全性 第2節 製品製造上の課題〈浅井 克仁〉  1.製造法確立  2.規 格 第3節 In vivoおよびex vivo遺伝子治療用製品の非臨床安全性評価〈真木 一茂〉  1.はじめに  2.In vivo遺伝子治療製品の非臨床安全性評価  3.Ex vivo遺伝子治療製品の非臨床安全性評価  4.おわりに 第4節 非臨床の国際調和〈直田 みさき,滝嶌 佑人,平田 雅一〉  1.医薬品規制調和国際会議(ICH)/国際薬事規制当局プログラム(IPRP)  2.データ相互受入れ制度(MAD) 第3章 カルタヘナ法とその対応 第1節 遺伝子組換え生物の取扱い〈内田 恵理子〉  1.はじめに  2.カルタヘナ議定書とカルタヘナ法  3.遺伝子組換え生物の使用に関する欧米の規制  4.おわりに 第2節 カルタヘナ法第一種使用等〈中國 正祥,小野寺 雅史〉  1.はじめに  2.生物多様性影響評価  3.カルタヘナ法第一種使用規程  4.医療機関での対応 第3節 カルタヘナ法第二種使用等〈石塚 量見〉  1.カルタヘナ法の「第二種使用等」について  2.おわりに 第4節 企業治験におけるカルタヘナ法への対応   〜カルタヘナ法に基づく第一種使用規程の承認取得と治験実施医療機関への対応について   〈田島 玄太郎,松水 都,宮下 大志〉  1.カルタヘナ法に基づく第一種使用規程の承認取得  2.治験実施医療機関への対応  3.社内実施体制  4.まとめ 第4章 治療実施体制と医療経済 第1節 CAR-T療法―診療実施体制の構築〈大嶺 謙,皆方 大佑〉  1.はじめに  2.施設要件  3.治療適応の判断と患者への説明・同意  4.アフェレーシスによるT細胞採取  5.Bridging治療  6.リンパ除去化学療法とCAR-T輸注  7.有害事象対策  8.CRS,ICUチームとの連携  9.神経毒性と神経内科との連携  10.感染症予防  11.長期フォローアップ 第2節 AAV治療実施体制構築  1.SMA〈桑島 真理,山形 崇倫〉   1.はじめに   2.治療の流れ   3.治療効果   4.副反応・有害事象への対応   5.治療時期と効果・副反応   6.医療経済  2.血友病〈三宅 こず恵,石黒 精〉   1.はじめに   2.マニュアル作成   3.マニュアルに則した関連部署への周知   4.入院・外来における患者管理   5.まとめ 第3節 腫瘍溶解性ウイルス療法における治療施設での実施体制構築について〈小島 隆嗣〉  1.はじめに  2.腫瘍溶解性ウイルス療法  3.臨床導入における課題  4.当院における治療施設における実施体制整備  5.さいごに 第4節 医療経済の観点から  1.遺伝子治療など新規モダリティ医療に対する医療経済的視点〈池田 俊也〉   1.はじめに   2.「キムリア」の費用対効果評価の概要   3.費用対効果評価の課題  2.再生医療等製品に対する医療経済的視点―企業の立場から〈若瀬 紫帆,田中 暁〉   1.我が国において承認・収載された再生医療等製品   2.日本の費用対効果評価制度について   3.日本における再生医療等製品の費用対効果評価制度実施の事例   4.再生医療等製品の費用対効果分析における課題と現制度の課題 第5節 法令・指針リンク〈久米 晃啓〉  1.はじめに  2.政策全般,再生医療,遺伝子治療  3.薬機法,薬事承認  4.品質,非臨床安全性  5.カルタヘナ法関連  6.米国のガイダンス 索 引
 
 
 
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