第1部 希土類材料の合成と評価

 材料における希土類の役割
1.希土類のなにが大切か,どこに特徴があるのか
2.材料中の希土類のどこに注目すべきか
 
3.希土類材料の過去・現在・将来
 

 発光材料
 
第1節 PDP用蛍光体(真空紫外励起用蛍光体)
1.はじめに
2.PDP用蛍光体
 
3.真空紫外線励起蛍光体の評価
4.その他の真空紫外線励起蛍光体
 
第2節 液晶バックライト合成法,発光色調節法,粒度制御,評価
1.はじめに
2.要求される特性
3.市販蛍光体の励起発光特性
 
4.新規蛍光体の開発
5.おわりに
 
第3節 FED用希土類発光材料
1.はじめに
2.電子線励起による発光機構
3.FED用蛍光体に必要な性質
4.発光中心の種類と発光色調節法
 
5.合成法と粒度制御
6.評価
7.おわりに
 
第4節 照明用フィールドエミッションランプ用蛍光体
1.はじめに
2.実用蛍光体
3.蛍光体合成の一般技術
 
4.各種蛍光体の特性・合成法
5.FELの特性
 
第5節 ランプ用蛍光体
1.はじめに
2.実用蛍光体
3.蛍光体合成の一般技術
 
4.各種蛍光体の特性・合成法
5.粉体特性
6.発光特性
 
第6節 エレクトロルミネッセンス(EL)合成法,物性測定法,評価
1.無機ELの種類
2.無機EL用希土類蛍光体材料
3.3価希土類イオンからのEL
4.2価EuイオンのEL
 
5.無機EL蛍光体薄膜の作製手順
6.蛍光体膜の構造
7.無機EL蛍光体の特性評価
 
第7節 希土類金属錯体を用いた有機EL素子
1.はじめに
2.希土類金属イオン錯体有機EL
 
3.まとめ
 
第8節 長残光寿命蛍光体
1.はじめに
2.合成法
3.発光色調節法
 
4.粒度制御
5.評価方法
 
第9節 白色LED用蛍光体 合成法,発光色調節法,粒度制御,評価
1.はじめに
2.要求される特性
3.青色励起蛍光体
 
4.近紫外励起蛍光体
5.白色LED用蛍光体の評価
 
第10節 アップコンバージョン蛍光体 合成法,発光色調節法,評価
1.概要
2.メカニズム
3.合成法,調製法
4.UCに用いられる希土類イオン
 
5.評価方法
6.発光色の制御
7.応用法
 
第11節 放射線計測用発光材料,シンチレータ,合成法,物性計測法
1.はじめに
2.単結晶放射線シンチレータ材料
 
3.画像用メモリ材料
4.積算型放射線量計測用材料
 
第12節 窒化物・酸窒化物蛍光体
1.はじめに
2.窒化物・酸窒化物蛍光体の合成法
3.発光色調節法
4.粉末形態・粒度制御法
 
5.評価法
6.窒化物蛍光体各論
7.酸窒化物蛍光体各論
 
第13節 レーザ材料
1.YAGレーザ
 
2.ガラスレーザ
 
第14節 非対称配位子錯体の蛍光体 合成法,構造,評価法
1.はじめに
2.合成法
3.構造
 
4.評価法
5.おわりに
 
第15節 光通信システムにおける光材料
1.エルビウムドープトガラスファイバー
 
2.光アイソレータ ファラデー素子
 

 希土類磁性体
 
第1節 希土類磁石Sm─Co,Nd─Fe─B
1.焼結磁石
2.ボンド磁石
 
3.ナノコンポジット磁石
4.モータへの希土類磁石応用
 
第2節 希土類含有高性能フェライト磁石
1.はじめに
2.高性能フェライト磁石の用途
3.フェライト磁石の製造方法
4.フェライト磁石の磁気特性の要因
5.希土類置換型高性能フェライト磁石の開発の経緯
6.ランタン・亜鉛置換型Srフェライト磁石
 
7.ランタン・コバルト置換型Srフェライト磁石
8.ランタン・コバルト置換型Srフェライト磁石の結晶磁気異方性およびその温度特性の評価
9.希土類・コバルト置換型フェライト
10.希土類添加物の添加タイミングと微細構造
11.高性能材質の開発と量産化
12.今後の展開
 
第3節 超磁歪材料
1.はじめに
2.磁歪と磁気異方性の制御とFe系希土類化合物の磁気的特徴
3.注意すべき材料の合成と超磁歪特性の向上
 
4.アモルファス合金に特有なランダム磁気異方性の出現と磁歪感受率の低下
5.開発途上の超磁歪材料
6.おわりに
 
第4節 磁気冷凍材料
1.はじめに
2.磁気熱量効果と磁気冷凍の原理
3.格子負荷
4.AMR冷凍方式
5.材料として具備すべき特性
 
6.期待される応用分野に対応するためのキュリー温度の制御
7.材料に要求されるその他の条件
8.おわりに
 
第5節 光磁気記録材料(ターゲットの作製と評価)
1.光磁気記録とは─記録と再生の原理─
2.アモルファス希土類遷移金属(R─TM)合金膜の磁気特性
3.高密度光磁気ディスクの構造
 
4.希土類合金ターゲットの作製法
5.おわりに
 

 希土類含有固体電解質と燃料電池・酸素センサ
 
第1節 酸化物イオン伝導体
1.ランタンガレート
2.イットリア安定化ジルコニア
3.スカンジア安定化ジルコニア
 
4.セリア系酸化物イオン導電体
5.希土類─ケイ酸塩酸化物イオン伝導体
 
第2節 プロトン伝導体 セリア系ペロブスカイト
1.緒言
2.組成選択とプロトン伝導性の発現機構
 
3.プロトン伝導体の性質と応用
 
第3節 希土類イオン伝導体,希土類含有リチウムイオン伝導体
1.固体電解質とは
2.固体電解質における希土類の役割
 
3.希土類含有リチウムイオン伝導体
4.希土類イオンが伝導種となる固体電解質
 
第4節 固体酸化物型燃料電池システムにおける希土類材料,以下の評価および使用例
1.固体電解質の選択
2.空気極(カソード)評価および使用例
 
3.燃料極(アノード)評価および使用例
4.インターコネクト 評価および使用例
 
第5節 酸素センサ
1.はじめに
2.空燃比当量点検知型酸素センサ
3.全領域空燃比センサ
 
4.NOxセンサ
5.おわりに
 

 超電導材料
 
第1節 希土類系酸化物超電導体
1.はじめに
2.構造と物性
3.材料合成法
 
4.臨界電流と磁束ピン止め
5.臨界電流密度と電流電圧特性の測定方法
 
第2節 希土類系酸化物高温超電導体の開発と線材化
1.緒言
2.パウダーインチューブ法
3.加圧焼結法
4.薄膜線材作製法
 
5.配向基板の作製方法
6.評価法
7.結言
 

 希土類電池材料
 
第1節 小型二次電池
1.ニッケル─水素蓄電池の概要
2.電極反応と密閉化原理
3.電池の構成
 
4.特徴
5.まとめ
 
第2節 自動車用二次電池
1.電気自動車用ニッケル─水素蓄電池
2.ハイブリッド電気自動車用ニッケル─水素蓄電池
 
3.まとめ
 

 熱電変換材料・バリスタ
 
第1節 熱電変換材料
1.熱電変換
2.充填スクッテルダイト
 
3.層状コバルト酸化物
4.ペロブスカイト型酸化物
 
第2節 希土類系酸化亜鉛バリスタ─今なぜ希土類系なのか─
1.はじめに
2.ZnOバリスタの製造法と評価法
3.Pr系ZnOバリスタの特性改善と材料開発のエッセンス
 
4.希土類系ZnOバリスタの今後の展望
 

 電子放射材料
 
1.電子放射
2.LaB6の結晶構造と基本的性質
 
3.LaB6の単結晶作製法
4.LaB6単結晶の熱電子放射特性
 

 希土類含有セラミック誘電体
 
第1節 積層セラミックコンデンサ
1.はじめに
2.積層セラミックコンデンサにおける希土類元素の必要性
 
3.BaTiO3への希土類元素の固溶状態の解析
4.希土類元素が積層セラミックコンデンサの微細構造,電気特性へ及ぼす影響
 
第2節 高周波セラミックス誘電体
1.はじめに
2.希土類元素が使われている高周波セラミックス誘電体
3.高周波セラミックス誘電体に必要な3特性
 
4.希土類元素の役割
5.希土類元素を含む各種高周波セラミックス誘電体各論
6.まとめ
 
第3節 圧電体
1.はじめに
2.圧電体とは
 
3.希土類含有圧電材料
4.まとめ
 
第4節 サーミスタ
1.はじめに
2.PTCサーミスタ
3.NTCサーミスタ
 
4.CTRサーミスタ
5.サーミスタの最近の技術動向
 
第5節 電気光学素子PLZT
1.はじめに
2.PLZTの組成と相図
3.PLZTの作成法
 
4.PLZTの電気的特性,および電気光学特性
5.PLZTを用いたデバイス
 

 光学ガラス 高屈折率レンズ
 
1.ガラスおよび光学ガラスとは
2.光学ガラスの製造法
 
3.光学ガラスの組成
4.希土類元素と光学ガラス
 

 希土類構造材料
 
第1節 ジルコニア系固溶体
1.ジルコニア系固溶体の相平衡
 
2.イットリア添加正方晶ジルコニア焼結体(Y─TZP)
 
第2節 エンジニアリングセラミックスの特性に及ぼす希土類焼結助剤の添加効果と微構造
1.はじめに
2.エンジニアリングセラミックスの特性と応用
 
3.希土類焼結助剤が特性に及ぼす効果
4.おわりに
 
第3節 希土類の鉄鋼材料への応用
1.はじめに
2.結晶粒径の制御に対するREMの役割
3.介在物の形態制御に対するREMの役割
 
4.耐高温酸化性,耐高温腐食性の改善に対するREMの役割
 
第4節 材料の耐熱性付与のためのコーティング
1.はじめに
2.希土類酸化物の添加
3.パイロクロア酸化物やペロブスカイト酸化物による代替
 
4.課題
 

 原子力関係材料
 
第1節 希土類の核燃料管理への応用
1.原子力での利用目的
2.希土類元素の核的性質と利用法
 
3.ガドリニウム入り核燃料
 

 希土類触媒/font>
 
第1節 自動車排ガス浄化触媒
1.排ガス浄化三元触媒
2.ディーゼルパーティキュレート除去触媒
3.インテリジェント触媒
 
4.大容量酸素ストレージ材料(酸化セリウム,新しい材料など)
 
第2節 原油処理のための希土類置換触媒
1.はじめに
2.FCCプロセスとFCC触媒
3.FCC触媒で使用される希土類の使用量と種類
4.FCC触媒としての希土類交換ゼオライト
 
5.FCCでの反応
6.FCCにおける希土類元素の役割
7.FCC触媒からの希土類の回収
8.まとめ
 
第3節 高分子重合希土類触媒(触媒の合成法・構造・使用例・評価)
1.希土類触媒による高分子重合
 
2.希土類触媒によるブタジエン重合
 
第4節 有機合成反応剤および触媒
1.2価ランタノイド化合物の調製法と合成反応への利用
2.希土類トリフレートの合成法
3.希土類不斉触媒(ビナフトール類)の合成法
 
4.有機セリウム試薬
5.硝酸セリウム(IV)アンモニウム(CAN)
6.希土類シフト試薬
 
第5節 希土類複合酸化物の触媒作用
1.はじめに
2.ペロブスカイトの触媒機能の制御因子
3.ペロブスカイト触媒のナノプロセッシング
 
4.ペロブスカイト触媒における最近の話題
5.おわりに
 

 研磨の加工メカニズムと研磨剤(スラリー) ─ガラス,半導体,CMP─
 
1.はじめに
2.研磨技術の進化とその適用
3.研磨のメカニズムと研磨剤
 
4.代表的な研磨剤(スラリー)と基本仕様
5.研磨剤(スラリー)の基本仕様
6.むすび
 

 希土類系セラミック顔料・フリット
 
1.Pr─ZrSiO4系黄色顔料
2.Ce含有顔料
3.(CaxY2−x)(VxTi2−x)O7系黄色顔料
4.EuxNd2−xO3系青色顔料
 
5.La2Mo2O9系白色顔料とPr2Mo2O9系黄緑色顔料
6.La2O3
 

 紫外線遮断剤(化粧品)
 
1.日焼けは有害
2.紫外線遮断剤に求められる特性と分類
3.なぜ酸化セリウムなのか
 
4.酸化セリウムの分散安定化
5.新しい紫外線遮断剤
 

 希土類含有フラーレン・ナノチューブ
 
1.はじめに
2.フラーレン,カーボンナノチューブの合成と物性
3.フラーレンとカーボンナノチューブの融合:ピーポッド
 
4.触媒黒鉛化とカーバイド化:ナノカーボン生成メカニズム解明の手がかり
5.おわりに
 
第2部 希土類の資源

 資源と戦略
 
第1節 レアメタルを取り巻く現状とレアメタル資源確保に向けた戦略
1.わが国産業にとってのレアメタルの重要性
2.レアメタル資源の供給構造は脆弱
3.レアメタル資源は偏在
4.レアメタルの生産形態
 
5.レアメタル資源国の動向
6.資源メジャー等の動向
7.レアメタル資源確保に向けた戦略
 
第2節 わが国の希土類資源安定供給確保に向けた戦略
1.希土類磁石等に不可欠な中重希土(ジスプロシウム等)
2.わが国の希土類資源安定供給確保に向けた取り組み
 
3.新たな知見を活用した希土類資源の探鉱
 
第3節 中国の希土類資源の現状と戦略
1.はじめに
2.中国希土類資源の採掘の現状
3.各鉱区における統制の動き
4.中国における主要製品の生産量の推移
 
5.中国の希土類国内需要動向
6.中国の希土類輸出動向
7.今後の中国の戦略
 
第4節 世界の希土類資源
 

 希土類鉱石
 
第1節 鉱石の分布
 
第2節 鉱石の生成機構
1.はじめに
2.マグマ─熱水活動による鉱床
 
3.風化作用による鉱床
4.漂砂鉱床─堆積作用による鉱床
 
第3部 原料調製・製造のプロセス

 希土類鉱石の処理
 
1.はじめに
2.希土類鉱石の選鉱(夾雑物の除去,精鉱法)
 
3.希土類鉱石の分解法(希土類混合酸化物の製造)
 

 希土類の分離精製
 
1.はじめに
2.イオン交換法
3.溶媒抽出法
4.分別法(分別結晶法,分別沈殿法)
 
5.価数変化を利用した分別沈殿法
6.超高純度希土類酸化物の製造
7.その他の分離法
 

 希土類酸化物の粒度制御法
 
第1節 酸化物粒度測定法
1.はじめに
2.装置の選び方と装置上の特徴,留意点
3.希土類酸化物の特徴と留意点
 
4.試料の採取方法
5.機器管理および管理試料
6.管理試料および追跡試料の結果
 
第2節 狭い粒度分布を得るために
1.はじめに
2.機械的操作による粗大粒子除去
 
3.合成過程における粒度制御
 
第3節 酸化物微粒子,超微粒子の製法
 

 希土類ハロゲン化物の製造・分析・評価
 
1.希土類ハロゲン化物
2.希土類フッ化物
3.希土類塩化物
 
4.希土類ハロゲン化物の分析方法
5.希土類ハロゲン化物の保管方法
 

 希土類金属精錬(製造,分析評価,規格を含む)
 
第1節 希土類金属精錬の概要
 
第2節 混合希土類金属(ミッシュメタル)の精錬方法
1.はじめに
2.塩化物電解法
 
3.酸化物電解法
4.二次電池用の混合希土類金属の電解方法
 
第3節 分離希土類金属の精錬方法
1.はじめに
2.希土類磁性材料の歴史
3.金属熱還元法
4.還元拡散法(RD法)
 
5.還元蒸留法
6.溶融塩電解法
7.まとめ
 

 希土類合金の製造(水素吸蔵合金)
 
1.水素吸蔵合金の利用技術
2.希土類系水素吸蔵合金の製造技術
3.希土類系水素吸蔵合金の工業的量産プロセスの例
 
4.新規希土類系─Mg─Ni系合金の開発と商品化
5.水素吸蔵合金の知的基盤整備
6.まとめ
 

 希土類の分析法
 
1.はじめに
2.化学的な分析法
 
3.物理的な分析法
 
第4部 材料合成における基礎理論と基礎技術

 4f軌道電子
 
第1節 4f軌道の形と関数─初学者のために
1.はじめに
2.物質粒子の波
3.波動方程式
4.原子軌道と定在波
 
5.水素原子の原子軌道関数
6.化学で用いられる原子軌道の形
7.化学で用いられる4f軌道の形
8.結晶場と4f軌道の形
 
第2節 希土類金属およびイオンの電子構造 4f電子の空間分布とエネルギー
 
1.4f電子の空間分布
2.相対論的効果による軌道の収縮
3.多電子系のエネルギー状態
 
4.4f電子の局在状態
5.まとめ
 

 希土類イオンのスペクトル
 
1.スペクトル項
2.エネルギー準位
 
3.遷移とスペクトル
4.まとめ
 

 希土類化合物の磁性
 
1.はじめに
2.電子の磁気モーメント
3.電子状態
 
4.磁性
5.希土類を含む物質の磁性
6.おわりに
 

 希土類金属の結晶構造と基礎物性
 
1.結晶構造と相変化
2.金属半径,原子容,密度
 
3.希土類金属の物性
4.まとめ
 

 酸化物の構造解析
 
第1節 X線回折法(リートベルト法による構造解析)
1.はじめに
2.リートベルト解析を容易に行うための希土類酸化物試料作製の心得と注意点
 
3.実際の回折測定の際の注意点
4.得られたデータの解析法
5.実例によるリートベルト解析結果の読み方
 
第2節 透過型電子顕微鏡法 電子線回折法
1.高分解能電子顕微鏡法の値打ち
2.透過型電子顕微鏡の基礎
3.希土類酸化物の観察例
 
4.希土類不定比酸化物の観察例
5.代表的希土類複合酸化物の観察例
 
第3節 中性子回折法
1.はじめに
2.中性子回折法の特徴
3.中性子回折法による構造相転移の研究:セリア触媒,ランタンチタネート酸化物イオン伝導体
 
4.イオン伝導体および混合伝導体の研究─最大エントロピー法の応用
5.まとめと展望
 
第4節 ラマン分光法
1.はじめに
2.ラマン分光法の特徴
3.ラマン分光の装置構成
 
4.ラマン分光法を用いた希土類酸化物の評価
5.おわりに
 
第5節 希土類酸化物のEXAFS
1.はじめに
2.EXAFS K吸収端測定
 
3.EXAFS L吸収端測定
 
第6節 希土類酸化物のXANES
1.はじめに
2.希土類のL殻XANES
 
3.希土類のK殻XANES
4.おわりに
 
第7節 希土類酸化物の固体NMR
1.はじめに
2.固体高分解能NMR
3.固体高分解能NMRの原理,感度と測定法
 
4.NMR観測可能な希土類元素と応用例
5.主要核種による希土類酸化物の構造解析例
6.まとめ
 

 希土類含有ペロブスカイト型複合酸化物の構造と物性
 
1.はじめに
2.結晶構造とバンド構造
3.磁性および電子伝導性
4.超伝導性
 
5.誘電性
6.イオン伝導性
7.光物性
8.まとめ
 

 新しい希土類複合酸化物合成法
 
第1節 錯体重合法
1.はじめに
2.錯体重合法による希土類複合酸化物の合成
 
3.錯体重合法に類似した合成法
4.複核錯体を原料とする希土類複合酸化物の合成
 
第2節 ソルボサーマル法,グリコサーマル法
1.はじめに
2.水熱合成法による希土類複合酸化物の合成
3.グリコサーマル反応による希土類アルミニウムガーネットの合成
 
4.グリコサーマル反応による単分散粒子の合成
5.グリコサーマル法による他の希土類複合酸化物合成
6.injection法による酸化物合成
 
第3節 共沈法,加水分解法
1.共沈法の概要
2.共沈法による希土類アルミニウムガーネットの合成
3.加水分解法の概要
 
4.加水分解法による希土類複合酸化物の合成
5.乾燥過程が生成物の物性に与える影響
 
第4節 希土類酸化物,複合酸化物の酸素含有率制御法
1.酸素含有率制御法の概要
2.高原子価希土類酸化物の合成
3.ペロブスカイト型希土類複合酸化物
 
4.セリア─ジルコニア
5.平衡論以外の酸素含有率制御
 

 希土類元素の原子価安定性
 
1.はじめに
2.格子エネルギーと原子価
3.二元系の原子価安定性が適用できない場合:複合酸化物(三元系以上)
 
4.格子内静電ポテンシャル(f)と原子価
5.CeO2と他の酸化物との反応におけるセリウムの原子価変化
6.結論
 

 材料設計計算手法
 
第1節 DV─Xα法の希土類材料への応用
1.はじめに
2.計算手法
 
3.いくつかの計算例
4.おわりに
 
第5部 希土類のメディカルおよびバイオサイエンス

 診断のための希土類化合物
 
第1節 MRIイメージング
1.はじめに
2.MRIの信号強度に影響する因子
3.縦緩和時間T1
4.横緩和時間T2
5.MRI用造影剤(コントラスト増強剤)
6.MRI用造影剤として必要な性質
 
7.Gd錯体の緩和度
8.MRI用造影剤としてのGd錯体の性質
9.Gd錯体の合成
10.Gd錯体の結晶構造
11.Gd錯体の分析
12.将来への展望
 
第2節 蛍光イムノアッセイ
1.はじめに
2.希土類イオンの蛍光
3.時間分解蛍光測光法
 
4.時間分解蛍光イムノアッセイ(time-resolved fluoroimmunoassay ; TRFIA)
5.まとめ
 

 希土類の農業への応用
 
1.植物における必須元素と有用元素
2.希土類元素の分析
 
3.植物栄養学的試験
4.まとめ
 

 遺伝子工学ツールとしての希土類錯体・化合物
 
第1節 DNA,RNA制限酵素
1.はじめに
2.RNA切断の意義
3.高い触媒活性をもつ希土類イオン
4.希土類錯体のDNAへの固定化による配列選択的RNA切断
 
5.RNAの局所的活性化を利用したRNA切断法
6.RNA配列選択的切断の遺伝子診断への応用と今後の展望
7.希土類イオンによるDNAの切断
 
第2節 希土類錯体によるDNAの検出
1.はじめに
2.不均一系でのDNA検出
 
3.FRETによる均一系でのDNA検出
4.1塩基多型の検出
 
第3節 希土類錯体型分子認識ツールの設計と応用
1.はじめに
2.希土類錯体を用いる分子認識
 
3.希土類錯体を基盤とする分子認識ツール
4.おわりに
 

 希土類の生体への分布
 
1.希土類化合物の生体への暴露
2.動物に投与された希土類の体内分布と挙動
3.対照動物における希土類分布
 
4.ヒトにおける希土類の分布
5.希土類の生体への作用
 
第6部 資料
 
希土類化合物・合金・金属間化合物単結晶育成技術一覧
MOCVD技術一覧
希土類合金・化合物の熱力学データ
1.希土類酸化物
2.ハロゲン化物
3.水素化物
4.窒化物
5.ホウ化物
 
6.硫化物
7.炭化物
8.希土類水素吸蔵関連合金
9.希土類磁性体(磁石,光磁気材料,磁気冷凍材料)関連合金
 
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