車載用ディスプレイ・タッチパネルの曲面化に向けた素材要求と貼り合わせの技術動向および開発・
 採用事例

第1部 自動車用ディスプレイの技術動向と採用例(仮題)
講師:山根健オフィス 代表 山根 健 氏

【講演主旨】
 自動車用メータは、かつては速度計、距離計及び数種のインディケータランプのみであったのが、
現代では自動運転技術開発などで培われたセンシング、判定技術が搭載されており、それを基にした
情報表示機能が車載され、最良最適なドライバーへの情報伝達手段の一つとしてヘッドアップディス
プレイを含む新しい表示システムが導入されている。

【習得できる知識】
自動車のディスプレイ等に関する法規動向
最新のデジタルディスプレイ
自動運転システムに関しての知識

【プログラム】
1.自動車に搭載されているメータ類
 1-1初期の自動車用メータ
 1-2現代のメータに関連した自動車法規
 1-3現代のメータの課題、表示システム選択コントローラなどセンターディスプレイやコンソール等
総合的な設計。
2.情報表示と関連技術 (前方視界=ライト、ナイトビジョン)(安全補助)(ナビゲーション)(道路
標識、交通情報その他)(交通システム、自動運転システムとの連携)
 2-1必須とされる車両情報と周辺情報の表示
 2-2運転時に多用される情報の表示
 2-3前方視界の補助(ライト関連)
 2-4自動運転システム
 2-5安全運転補助と予防安全技術(交通システム、自動運転システムとの連携)
3.ヘッドアップディスプレイ技術
4.ヘッドアップディスプレイ技術への期待と今後
 4-1運転者への適切な情報提供
 4-2交通安全への積極的な貢献
 4-3自動運転技術との融合(自動運転レベルごとの表示課題)
 4-4今後の展望


第2部 次世代車載ディスプレイ材料と車内快適性向上スマートガラスの動向
講師:MirasoLab 代表 工学博士 竹田 諭司 氏

【講演主旨】
 先駆的研究から約35年が経過し、漸く普及期に入った有機ELであるが、更なる市場拡大には
本素子の高信頼性化が必須である。成長市場である車載用途へ展開するには、厳しい環境下に
おいても長期に渡り安定動作する製品へ仕上げる必要がある。これを実現するには、材料その
ものの高耐久化、 素子構造の最適化に加え、封止技術が極めて重要となる。一方、高い信頼
性を有するμ&mini-LEDへの関心も高まっている。本素子は、高輝度・低消費電力・高信頼と
いう利点を有し、車載ディスプレイをはじめ複数の用途での採用が期待されているが、生産性
が著しく低く、本課題解決への取り組みが精力的に進められている。本セミナーでは、まずディ
スプレイ全体の市場動向に触れ、続いて、車載ディスプレイ (CID, HUDなど) に焦点をあて、
当該製品に求められる部材特性、現状課題について解説する。次に、車内快適性向上技術 (調光
・遮熱・遮音スマートウィンドウ) の最新動向について述べ、快適空間に適したディスプレイ
および求められる素材・部材につき、自動運転レベルの進展度を考慮し解説する。

【プログラム】
1.ディスプレイ全体
 1.1 市場動向とディスプレイの特徴・課題・今後
    液晶、 有機EL、 車載ディスプレイ、 mini&μLED、 量子ドット、 AR/VR

2.車載ディスプレイ
 2.1 センターインフォメーションディスプレイ(CID)
 2.2 ヘッドアップディスプレイ(HUD)
 2.3 ウィンドウディスプレイ

3.車内快適性向上技術
 3.1 車載ウィンドウの製造方法
  (1) 合わせガラス, 曲げ・強化プロセス
  (2) 高機能ウィンドウ
 3.2 スマートウィンドウ技術
  (1) 調光ウィンドウ
  (2) 遮熱・遮音ウィンドウ

4.まとめ

 

第3部 車載用静電容量タッチパネルの要求性能と開発事例・最新動向(仮題)
講師:ホシデン株式会社 表示部品生産統括部 統括部長 滝川 満 氏

【講演主旨】
 自動運転を見据え、電動化が急激に進む自動車において、ディスプレイの役割が大きく増して
いる。デジタルネイティブ世代にとって、スマートフォンと同等の操作性を持つ、静電容量タッチ
パネル機能は、ヒューマンマシンインターフェイスとして、不可欠なものとなっている。車載用
静電容量タッチパネルの最新動向と要求性能およびホシデンの取り組みを報告する。

【習得できる知識】
 自動車業界の動向、その中で求められる車載用ディスプレイ、そしてそこに搭載されるタッチ
パネルに求められる、基本的な性能から、サプライチェーン、最新開発品の動向までをカバーする。
           
【プログラム】 
1.自動車業界の動向
 1.1 自動運転
 1.2 電気自動車
 1.3 車載用ディスプレイ
 1.4 コックピットの情報
2.タッチパネルについて
 2.1 なぜタッチパネルか
 2.2 求められる性能
 2.3 抵抗膜式の問題点
3.ホシデンについて
 3.1 会社概要
 3.2 製品群
 3.3 市場売り上げ動向
 3.4 車載実績
4.静電容量方式について
 4.1 基本構造
 4.2 代表構造
 4.3 サプライチェーン
5.市場からの要求について
 5.1 地域別の要求
 5.2 カバーパネルへの要求
 5.3 インセルについて
 5.4 大型化、曲面化への取り組み
 5.5 開発事例
6.質疑応答  
 
車載用ディスプレイ・タッチパネルの曲面化に向けた素材要求と
貼り合わせの技術動向および開発・採用事例
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