序章 電力技術と技術者の使命
 巨大かつ緻密な生きた有機的集合体
 新陳代謝による生命維持と成長
 エネルギー摂取と消費の収支同時・等量性
 
 タフさと繊細性を合わせ持つ有機体
 能力を超える酷使が招く結果
 最高度の精密な技
 

 送電線の回路定数
1.1LRのみからなる送電線の特性
1.1.1LRからなる1回線送電線の特性(架空地線なしの場合)
1.1.2架空地線のある1回線送電線の関係式
1.1.3LRのみからなる平行2回線送電線の関係式
1.2送電線の漏れキャパシタンス
1.2.11回線送電線の漏れキャパシタンス
1.2.2架空地線のある1回線送電線のもれキャパシタンス
1.2.3平行2回線送電線の漏れキャパシタンス
 
1.3作用インダクタンスと作用キャパシタンス
1.3.1作用インダクタンスの導入
1.3.2作用キャパシタンスの導入
1.3.3作用インダクタンス及び作用キャパシタンスの特質
1.3.4MKS有理単位系と電気系の実用単位
1.4多導体送電線の等価半径を求める式の導入
1.4.1インダクタンス計算に関する等価半径
1.4.2キャパシタンス計算に関する等価半径
 

 対称座標法
2.1対称座標法の基本的考え方(変数変換法)
2.2対称座標法の定義
2.2.1対称座標法の定義
2.2.2対称座標法による変換式の意味
2.33相回路から対称座標法回路への変換
2.4送電線の対称座標法による表示
2.4.1LRからなる1回線送電線の対称座標法関係式と等価回路
2.4.2LRからなる平行2回線送電線の対称座標法関係式と等価回路
2.4.31回線送電線の漏れキャパシタンスに関する対称座標法等価回路
 
2.4.42回線送電線の漏れキャパシタンスに関する対称座標法等価回路
2.5送電線の標準的な回路定数
2.5.1架空送電線とパワーケーブルのLCR定数
2.5.2進行波電搬速度,サージインピーダンスから求める標準的L,C値
2.6発電機の対称座標法による表示
2.6.1対称座標法関係式と等価回路の導入
2.6.2発電機等価回路のリアクタンス定数について
2.73相負荷の対称座標法による表示
 

 対称座標法による故障計算
3.1対称座標法による故障計算の考え方
3.2a相1線地絡故障
3.2.1故障発生前の状況
3.2.2a相故障発生
3.2.3f点仮想端子0-1-2相電圧・電流の計算
3.2.4故障時における任意の地点mの電圧・電流
 
3.2.5負荷電流がゼロの場合
3.3各種の故障計算
3.4断線故障
3.4.1a相1相断線故障
3.4.2b-c相2線断線
 

 平行2回線の故障計算(多重故障を含む)
4.12相回路の対称座標法(2相回路理論)
4.1.12相回路対称座標法の定義
4.1.22相回路の対称座標法変換
4.2並行2回線の対称座標法変換
4.2.12相回路の変換プロセス
4.2.2並行2回線送電線の変換
4.3平行2回線系統の故障計算(一般的手順)
4.4平行2回線の片回線故障(単純事故)
4.4.11号線a相1線地絡故障
4.4.2その他の故障種類の片回線(1号線)単純故障
4.5平行2回線同時故障(同一地点多重事故)
4.5.1同一地点(f点)1号線a相1線地絡・2号線b-c相短絡故障
 
4.5.2同一地点1号線a相地絡・2号線b相地絡故障(解法1)
4.5.3同一地点1号線a相地絡・2号線b相地絡故障(解法2)
4.5.4その他の故障種類の同一地点両回線同時故障
4.6平行2回線異地点同時故障
4.6.1故障地点をf地点及びF地点とする系統回路条件
4.6.2f地点1号線a相地絡・F地点2号線b相地絡故障
4.6.3その他の種類の平行2回線異地点同時故障
 

 PU法の導入と変圧器の取り扱い方
5.1PU法の考え方(単相回路のPU法)
5.1.1単相回路のPU法
5.1.2単相3巻線変圧器のPU化とその等価回路
5.23相回路のPU法
5.2.13相回路のPU法のベース量
5.2.23相回路関係式のPU化
5.33相3巻線変圧器の対称座標法関係式と等価回路
5.3.1λ-λ-△接続3巻線変圧器のPU法等価回路
5.3.23相変圧器の各種巻線方式対称座標法等価回路
5.3.3変圧器鉄心構造と零相励磁インピーダンスの関係
 
5.3.4変圧器デルタ巻線
5.3.5高調波電流成分の0-1-2相変換
5.4PU法インピーダンスのベース変換
5.5オートトランス(単巻変圧器)
5.6変圧器の磁気特性と励磁電流突入現象
5.6.1電磁気現象とu-i回路理論の関係
5.6.2変圧器の磁気特性
5.6.3変圧器の直流偏磁現象
5.6.4励磁電流突入現象とその抑制技術
5.7系統の対称座標法PU等価回路の作成(計算例)
 

 α-β-0法とその応用
6.1α-β-0法の定義
6.2α-β-0法と対称座標法の相互関係と任意波形電気量の表現
6.2.1対称座標法における任意波形電気量の表現
6.2.2α-β-0法における任意波形電気量の表現
6.2.3α-β-0法と対称座標法の相互関係
6.3α-β-0法におけるインピーダンス
6.43相回路のα-β-0法基本式と等価回路
6.4.11回線送電線
 
6.4.2平行2回線送電線
6.4.3発電機
6.4.4負荷インピーダンスおよび変圧器インピーダンス
6.5α-β-0法による故障計算
6.5.1a相1線地絡の故障計算
6.5.2b,c相2線地絡の故障計算
6.5.3その他の故障モード
6.5.4断線故障
6.5.5α-β-0法の評価
 

 対称座標法・α-β-0法と過渡現象解析
7.1過渡現象電気量の実数瞬時値表現と複素数瞬時値表現
7.2対称座標法・α-β-0法による過渡現象解析
 
7.3対称座標法とα-β-0法による系統故障時過渡減少計算の比較
 

 中性点接地方式
8.1各種の中性点接地方式とその特徴
8.21線地絡時の健全相電圧の上昇
 
8.3消孤リアクトル(ペターゼンコイル)
8.4電圧共振の可能性
 

 送電線の事故時電圧・電流の図式解法とその傾向
9.13相短絡時の電圧・電流の傾向(直接接地系・高抵抗接地系とも)
9.2b-c相2相短絡時の電圧・電流の傾向(直接接地系・高抵抗接地系とも)
9.3直接接地系a相1線地絡時の電圧・電流の傾向(線路抵抗,アーク抵抗無視)
 
9.4直接接地系b-c相2線地絡時の電圧・電流の傾向(アーク抵抗無視)
9.5高抵抗接地系a相1線地絡時の電圧・電流の傾向(アーク抵抗考慮)
9.6高抵抗接地系b-c相2線地絡時の電圧・電流の傾向(アーク抵抗無視)
 

 発電機の理論
10.1発電機のa-b-c相電気量によるモデリング
10.1.1発電機の基本回路
10.1.2発電機のa-b-c相基本関係式の導入
10.1.3a-b-c相基本式中のインダクタンスの性質
10.2d-q-0法の導入
10.2.1d-q-0法の定義
10.2.2d-q-0領域とa-b-c領域,0-1-2領域の相互関係
10.2.3d-q-0法領域電気量の特徴
10.3d-q-0領域への変換
10.3.1発電機a-b-c相関係式のd-q-0法変換
10.3.2d-q-0領域上で発電機基本式の意味するもの
10.3.3発電機d-q-0基本式のPU化
10.3.4d-q-0法等価回路の導入
10.4発電機の定常運転時のd-q-0領域上のベクトル図(正相定常状態)
10.5発電機の過渡現象とd軸,q軸各種リアクタンス
10.5.1急変発生直前の初期条件
10.5.2系統急変直後の過渡現象状態におけるd軸,q軸リアクタンス
 
10.6発電機急変後の初期過渡・過渡・定常時の対称分等価回路
10.6.1正相等価回路
10.6.2逆相等価回路
10.6.3零相等価回路
10.7発電機の基本式のラプラス変換と発電機の各種時定数
10.7.1ラプラス形式によるステータ電圧・電流の基本式
10.7.2発電機の開路時定数
10.7.3発電機の短絡時定数
10.7.4発電機の電機子時定数
10.8各種リアクタンスの測定法
10.8.1d-軸同期リアクタンスの測定法と短絡化
10.8.2逆相リアクタンスと零相リアクタンスの測定
10.9d-q-0領域電気量とα-β-0領域電気量の関係
10.10発電機の短絡時の過渡現象計算
10.10.1有負荷時3相突発短絡
10.10.2無負荷時3相突発短絡
10.11鎖交磁束および漏れ磁束の概念
 

 皮相電力と対称座標法・d-q-0法
11.1任意波形電圧・電流に対する皮相電力とその記号法表示
11.1.1皮相電力の定義
11.1.2一般波形への拡張
 
11.2対称座標法による皮相電力
11.3d-q-0法による皮相電力
 

 発電機の発生電力と定態安定度(Park理論の電力への拡張)
12.1発電機の発生電力とP-δ曲線・Q-δ曲線
12.2発電機から系統への皮相電力送電限界(定態安定度)
12.2.11機無限大母線系統と2機系統の等価性
12.2.2発電機の皮相電力(P-δ曲線とQ-δ曲線)
 
12.2.3発電機の送出可能な最大皮相電力(定態安定度限界)
12.2.4発電機の最大皮相電力の可視化
12.2.5定態安定度の機械モデル
 

 電気機械としての発電機
13.1発電機の機械入力と発生電力
13.1.1機械入力と電気出力の関係
13.2発電機の運動方程式
13.2.1発電機の力学的特性(機械的運動方程式)
 
13.2.2発電機の運動方程式(電気的表現)
13.3機械入力から電気出力へのパワー伝達のメカニズム
13.4発電機の回転速度調整:スピードガバナ
 

 系統のP-Q-V特性と過渡・動態安定度および電圧安定度
14.1定態・過渡・動態安定度の概念
14.22機系統の動揺方程式と外乱による応動
14.3過渡安定度と動態安定度ケーススタディ
14.3.1過渡安定度
14.3.2動態安定度
14.44端子回路の皮相電力と発電機からみる特性インピーダンス
14.4.1特性インピーダンス
14.4.2事故時の送電可能電力(P-δ曲線のピーク値)の試算
 
14.5系統全系のP-Q-V特性と電圧安定度(電圧不安定現象)
14.5.1送受両端の皮相電力
14.5.2P,Qの微小変化儕,儔に対する電圧感度
14.5.3電力円線図
14.5.4P-Q-V特性とP-V曲線,Q-V曲線
14.5.5系統・負荷のP-Q-V特性と電圧不安定現象
14.5.6V-Q制御(電圧・無効電力制御)
 

 AVRを含む発電機系と負荷の全体応動特性
15.1AVRの理論と発電機系伝達関数
15.1.1発電機固有の伝達関数
15.1.2「発電機+負荷」の伝達関数
15.2AVR系を含めた発電機全体系の伝達関数と応動特性
15.3「発電機+励磁器+AVR+負荷」全系の応動特性と運転限界
 
15.3.1「発電機+励磁気+AVR+負荷」全系のs関数式の導入
15.3.2運転限界とそのp-q座標表示
15.4線路充電運転の安定限界とAVR
 

 発電機の運転とその運転性能限界
16.1発電機運転状態の一般式導入
16.2発電機の定格事項と能力曲線
16.2.1定格事項と能力曲線
16.2.2各種運転条件での軌跡
16.3発電機進相力率(低励磁領域)運転の問題とUEL 機能
16.3.1発電機の無効電力発生源としての役割
16.3.2発電機の進相運転(低励磁運転)による固定子鉄心端部の過熱問題
16.3.3AVRによるUEL保護
16.3.4過励磁領域の運転
16.4AVRによる発電機の電圧・無効電力(V-Q)制御
16.4.1発電機並列運転時の無効電力の配分と横流補償
 
16.4.2P-f制御とV-Q制御
16.5発電機の苦手現象(逆相電流・高調波電流・軸ねじれ)
16.5.1発電機の体格と定格容量の関係
16.5.2逆相電流によるロータの以上過熱現象
16.5.3発電機の逆相電流耐量
16.5.4高調波・直流電流による異常過熱現象
16.5.5過渉トルクによるタービン発電機の軸ねじれ現象
16.6火力・原子力発電機の新鋭機の動向
16.6.1蒸気火力のボイラー・タービン系
16.6.2コンバインドサイクル機(ガスタービン/蒸気タービン複合型火力)
16.6.3原子力発電所用蒸気タービン(ST)
 

 R-X座標と方向距離継電器(DZリレー)の理論
17.1保護リレーの使命と分類
17.2方向距離リレーの原理とR-X座標
17.2.1方向距離リレー(DZ-Ry)の基本的機能
17.2.2R-X座標とP-Q座標及びp-q座標の関係
17.2.3距離リレーの動作特性
17.3無負荷事故時のインピーダンス軌跡
17.3.1b-c相2線短絡時の方向短絡距離リレー(44S-1,2,3)の応動
17.3.2a相1線地絡時の方向地絡距離リレー(44G-1,2,3)の応動
 
17.3.3b-c相2線短絡時の方向地絡距離リレー(44G-1,2,3)の応動
17.4平常時と脱調時のインピーダンス軌跡
17.4.1平常時・動揺時のインピーダンス軌跡
17.4.2方向距離リレーによる脱調検出とトリップ阻止
17.5有負荷事故時のインピーダンス軌跡
17.6発電機の界磁喪失リレー
17.6.1界磁喪失リレーの特性
 

 進行波の現象
18.1送電線(分布定数回路)の進行波理論
18.1.1送電線(架空送電線・ケーブル)の波動方程式と進行波のイメージ
18.1.2ラプラス変換領域における電圧・電流の一般解
18.1.3任意の2点間の4端子回路行列式
18.1.4定数の吟味
18.2分布定数回路の近似化と集中定数回路の精度
18.3進行波の透過と反射
18.3.1変移点における透過と反射の一般式
18.3.2電圧・電流侵入波の変移点における様相
18.4サージ過電圧,紛らわしい三つの表記法
 
18.5雷直撃地点に発生する進行波
18.63相送電線のサージインピーダンスと落雷現象
18.6.13相送電線のサージインピーダンス
18.6.2対称座標法によるサージ解析(a相への雷撃の場合)
18.73相回路の対地波と線間波(対地波・線間波変換法)
18.8格子図法によるサージ解析および過渡現象のモード
18.8.1格子図法
18.8.2サージ波の振動性と非振動性
 

 開閉(遮断・投入)現象
19.1単相回路の遮断過渡現象の計算
19.1.1短絡電流遮断時の過渡電圧計算
19.1.2左右に電源系統が有る場合の回路遮断の過渡電圧計算
19.23相回路の遮断過渡現象の計算
19.2.1遮断第1相の回復電圧
19.2.2第1・2・3相遮断計算(3相短絡の場合)
19.3遮断器の概念
19.3.1遮断器の概念
19.3.2遮断性能や開閉現象に関する主な用語
19.4実際の遮断現象
19.4.1短絡電流(遅相電流)遮断
19.4.2進み小電流(線路の充電電流)遮断
19.4.3近距離故障遮断(SLF)
19.4.4遅れ小電流遮断・励磁突入電流遮断時のチョッビング現象
 
19.4.5脱調遮断
19.4.6電流ゼロミス現象
19.5遮断器投入時の過電圧現象(投入サージ)
19.5.1遮断器投入による過電圧現象
19.5.2投入サージの試算
19.6遮断器の抵抗遮断方式と抵抗投入方式
19.6.1抵抗遮断方式と抵抗投入方式の原理
19.6.2抵抗遮断方式と抵抗投入方式の採用選択
19.6.3抵抗遮断方式遮断器による遮断現象
19.6.4投入時の現象(抵抗投入方式)
19.7断路器の開閉サージ
19.7.1断路器サージ現象
19.7.2断路器サージの影響
 

 過電圧現象
20.1過電圧現象の分類
20.2持続性・短時間過電圧現象(非共振性AC過電圧)
20.2.1フェランティ効果
20.2.2発電機の自己励磁
20.2.3負荷遮断
20.2.41線地絡時健全相電圧上昇
20.3持続性・短時間過電圧現象(共振性過電圧)
20.3.1比較的広範囲な系統の共振現象(低周波線形共振)
20.3.2局所的な共振現象(高周波領域の線形共振,鉄心飽和による非直線共振など)
 
20.3.3中性点非接地(あるいは微小接地方式)系のケーブル間欠地絡
20.4開閉過電圧現象(開閉サージ)
20.4.1遮断器投入時(投入サージ)
20.4.2遮断器の遮断時(遮断サージ)
20.4.3断路器の開閉サージ
20.5雷過電圧現象
20.5.1直撃雷
20.5.2架空地線・鉄塔への直撃雷(逆せん絡,逆フラッシュオーバ)
20.5.3誘導雷(静電誘導雷・電磁誘導雷)
 

 絶縁協調
21.1絶縁に対するストレスとしての過電圧
21.1.1導電と絶縁
21.1.2過電圧の分類
21.2絶縁協調の基本概念
21.2.1絶縁協調の概念
21.2.2絶縁強度とブレイクダウンに関する基本原則
21.3架空送電線の過電圧抑制策と防護策
21.3.1架空地線(OGW,OPGW)の採用
21.3.23相導体・地線の適切なクリアランスと配置の確保
21.3.3鉄塔のサージインピーダンス低減
21.3.4アークホーンの採用
21.3.5送電線用避雷装置
21.3.6不平衡絶縁に採用(並行2回線送電線の場合)
21.3.7高速度再閉路方式の採用
21.4発変電所における過電圧保護
21.4.1避雷器によるサージ過電圧保護
21.4.2酸化亜鉛型避雷器
21.4.3避雷器の定格と選定区分
 
21.4.4避雷器の離隔効果の問題
21.4.5変電所の架空地線OWGと接地抵抗低減による防護
21.5絶縁強調
21.5.1絶縁強調の規格に関する定義とその基本的コンセプト
21.5.2絶縁構成
21.5.3絶縁耐電圧レベルとBIL,BSLの定義
21.5.4標準耐電圧値(IEC,IEEEの場合)
21.5.5JEC規格の耐電圧値
21.5.6ケーブルの絶縁保護
21.6変圧器の移行電圧現象と発電機保護
21.6.1静電移行サージ過電圧
21.6.2静電移行電圧の防護対策
21.6.3変圧器の電磁移行電圧
21.7サージによる変圧器巻線の電圧振動
21.7.1変圧器のサージ原紙用に対する等価回路
21.7.2サージ侵入による変圧器内部の振動性過渡電圧とその計算
21.7.3変圧器内部とサージ性電圧振動の抑制
21.8油変圧器とガス変圧器
 

 波形ひずみ(低次高調波)現象
22.1波形ひずみ(低次高調波)現象の発生要因と影響
22.1.1発生要因の分類
22.1.2波形ひずみの発生
22.2事故時のケーブル系波形ひずみ現象
 
22.2.1波形ひずみの発生メカニズムとその計算
22.2.2電流ひずみ成分(式(22・10)の過渡成分)の吟味
22.2.3電圧・電流波形ひずみの保護リレーなどへの影響
 

 電力ケーブル線路
23.1CVケーブルとOFケーブル
23.1.1電力用ケーブルの種類
23.2電力ケーブルの特徴
23.2.1絶縁方式
23.2.2製造プロセス
23.2.3さまざまな布設環境と求められる耐環境性
23.2.4電力ケーブルの許容電流
23.2.5ケーブルの絶縁に関する諸元と試験電圧値
23.3ケーブルの電気回路定数
23.3.1ケーブルのインダクタンス
23.3.2ケーブルのキャパシタンスおよびサージインピーダンス
23.4金属シースと防食層
23.4.1金属シースと防食層の役割
23.4.2シースの両端接地方式と片端設置方式
23.5クロスボンド接続方式
 
23.5.1クロスボンド接続方式
23.5.2クロスボンド接続方式のサージ現象とその防護策
23.5.3クロスボンド接続単心3相ケーブル線路のシース異常電圧対策
23.6ケーブル接続終端における導体・シースのサージ性異常電圧
23.6.1架空送電線とケーブル接続点のサージ現象
23.6.2サージ過電圧のケーブル区間伝搬
23.6.3金属シースの両端接地と片端接地の選択と対策
23.7架空送電線とケーブルの接続系統のサージ過電圧
23.8開閉サージのケーブル線路への襲来
23.9GIS・ケーブル接続終端のサージ性異常シース電位
 

 特別な回路の場合
24.1負荷時タップ切換変圧器
24.2位相調整変圧器(移相変圧器)
24.2.1基本式の導入
24.2.2ループ系統への適用
24.3ウッドブリッジ変圧器とスコット変圧器
24.3.1ウッドブリッジ変圧器
24.3.2スコット変圧器
 
24.4零相接地変圧器
24.5相順の誤接続回路の計算
24.5.1ケース1 a-b-c相⇔a-c-b相の誤接続の場合
24.5.2ケース2 a-b-c相⇔b-c-a相の誤接続の場合
 

 誘導機の理論
25.1誘導機(誘導発電電動機,誘導発電機,誘導電動機)
25.23相巻線形誘導機の理論
25.2.1誘導機のabc領域における基本式
25.2.2abc領域からdq0領域への変換
25.2.3dq0領域変換式のフェーザ表現
25.2.4誘導機の駆動力とトルク
25.2.5誘導機の定常運転
 
25.3かご型誘導機
25.3.1回路方程式
25.3.2かご形誘導機の特性
25.3.3PE制御の基礎としての誘導機のトルク・速度・パワー
25.3.4停止状態からの起動時運転
25.3.5定常運転
25.3.6誘導機の加速運転とブレーキ運転
 

 パワーエレクトロニクス用スイッチング素子の概念
26.1パワーエレクトロニクスの基本概念
26.2電力素子によるパワースイッチング
26.3スナバー回路
26.4スイッチングによる電圧変換
26.5パワーエレクトロニクス素子
26.5.1パワー素子の分類とその基本特性
26.5.2ダイオード
26.5.3サイリスタ
26.5.4GTO
26.5.5バイポーラジャンクショントランジスタ
26.5.6パワーMOSFET
26.5.7IGBT
 
26.5.8IPM
26.6パワーエレクトロニクスに登場する数学的基礎
26.6.1フーリエ級数展開
26.6.2任意波形の電気量(ひずみ波交流)の平均値と実効値
26.6.3パワー・力率・歪率
26.6.4直流量の繰り返しオン・オフスイッチング
26.6.5交流長方波形
26.6.6点弧角α・消弧角βの長方形波
26.6.7ひずみ波電圧・電流の電力
 

 パワーエレクトロニクス変換回路の理論
27.1交流から直流への変換:ダイオードによる整流器
27.1.1単相半波整流回路(純抵抗負荷の場合)
27.1.2誘導性負荷の場合および直列インダクタンスの役割
27.1.3還流ダイオードと平滑リアクトルの役割
27.1.4ダイオードブリッジ単相全波整流回路
27.1.5電圧平滑キャバシタの役割
27.1.63相半波整流回路
27.1.7電流の重なり現象
27.1.83相全波整流器
27.2サイリスタによる交流直流制御変換
27.2.1サイリスタ単相半波ブリッジ型整流回路
27.2.2サイリスタ単相全波型整流回路
27.2.3サイリスタによる3相全波整流回路
27.2.4高調波成分とひずみ率
27.2.5転流リアクタンス(電源側リアクタンス)の影響
 
27.3dc-dcコンバータ
27.3.1直流降圧用dc-dcコンバータ
27.3.2昇圧コンバータ
27.3.3昇降圧コンバータ
27.3.42象限/4象限コンバータ(複合コンバータ)
27.3.5dc-dcコンバータのパルス幅偏重(PWM)制御
27.3.6多相コンバータ
27.4dc-acインバータ
27.4.1インバータの概要
27.4.2単相インバータ
27.4.33相インバータ
27.5インバータのPWM制御
27.5.1PWM制御の原理(三角波変調の場合)
27.5.2許容誤差バンドPWM制御
27.6サイクロコンバータ
 

 発電・送変電および受配電システムにおけるパワーエレクトロニクスの応用
28.1パワーエレクトロニクスの応用
28.2モータ駆動応用
28.2.1誘導電動機駆動制御
28.2.2V/F制御
28.2.3一定トルク一定速度制御
28.2.4誘導電動機の瞬時空間ベクトル制御
28.2.5回転磁界を得る空間ベクトル制御
28.2.3d-q変換PWM正弦波制御
28.3発電機励磁システム
28.4可変速揚水発電電動機システム
28.5風力発電
28.5.1風力発電システム
28.5.2風力用発電機
28.5.3風力発電用変電所
28.6小水力発電
28.7太陽光発電
28.7.1ソーラエネルギーとPV太陽光発電方式
28.7.2起動時の問題
28.8静止型無効電力補償器(他励方式)
28.8.1SVC
 
28.8.2TCR
28.8.3交直変換回路による無効電力補償装置
28.8.4非対称PWM制御とそのSVCへの応用
28.8.5SVGあるいはSTATCOM
28.9電力用アクテイブフィルタ
28.9.1電力用アクテイブフィルタの基本原理
28.9.2アクテイブフィルタのd-q法制御
28.9.3SVGのd-q法空間ベクトルPWM制御
28.9.4直流インバータのd-q変換法制御
28.9.5電力用アクテイブフィルタ(p-q座標法)
28.10直流送電(HVDC送電)
28.11電力無効制御(FACTS)
28.11.1FACTSの概要
28.11.2直列キャパシタTCSCおよびTPSC
28.11.3直列キャパシタ補償に伴う発電機の超低周波共振現象
28.12鉄道におけるPE応用
28.12.1鉄道用変電設備での応用
28.12.2鉄道車載用モータ駆動システム
28.13無停電電源(UPS)
 
付録1. 数学公式
付録2. 回路方程式の行列記法
分類別解説個所一覧
休憩室

1.  電気の夜明け:先駆的役割を果たした19世紀前半の大科学者たち
2.  FaradayとHenry,電気エネルギー利用への道を開いた巨人
3.  Weberと他の開拓者たち
4.  Maxwell, 19世紀で最も偉大な科学者
5.  Hertz による電波の発見と現代の始まり
6.  実用工学の輝かしい夜明け:1885〜1900年代
7.  電気工学の巨人Heaviside
8.  複素記号法の誕生と創始者Arthur Kennelly
9.  電気・電力工学の大先駆者Steinmetz
10. 電力技術理論:初期の先駆者の人々
11. 対称座標法,その生みの親・Fortescueと育ての親・別宮貞俊
12. α-β-0法(Clarke Components)の登場
13. d-q-0法の登場
14. アメリカ,電気事業・電気メーカー誕生のころ
15. 雷撃解析,そして絶縁強調
16. 日本,電気事業・電気メーカー誕生のころ
17. 電化社会100年の今
 
 
電力技術の実用理論 第3版
〜発電・送変電の基礎理論からパワーエレクトロニクス応用まで〜
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