目次
序編
序文―監修のことば
サイエンスに裏づけされた研究開発と真の産学連携による次世代ものづくり戦略
第1編 生体ファイバーの構造機能設計入門
序説 化学進化と有機化合物の創成
サイエンスに裏づけされた研究開発と真の産学連携による次世代ものづくり戦略
第1章 構造と機能のデザイン入門

 スーパーファイバー設計原論―何のために設計するのか

 生物の形とサイズ:進化的アプローチ

 生体線維の特性とそのバイオミメティックな対応繊維
 
第2章 生物材料物性入門

 バイオメカニクス材料設計入門

 生物はマクロな形態をいかにつくっているか?
1脊椎動物の構造と物性
2生物の設計原理と繊維:結合組織を例として
 
3環境低負荷型操作で生分解性ファイバーの調製
4植物
 
第3章 生物の運動機能デザイン入門

 生体における運動例
1動物の動き概論
2植物の運動
 
3生物社会システムに学ぶ
コラム 虫たちのデザイン:優れた機能,限られた世界
 
第4章 生体におけるものづくり入門

 バイオナノファイバーワールド―医療工学におけるナノファイバーマトリックスの役割―

 生体機能を極端に単純化した機能性物質

 タンパク質の生成・構造形成と機能に学ぶ

 遺伝子の構造機能に学ぶ

 多糖の生成・構造形成・機能に学ぶ

 大環状アミロースの包接機能とナノ材料化1

 天然ゴム生合成機構の解明と高生産系構築への展望

 生分解性糖鎖高分子の酵素合成と機能発現
 
第2編 生体に学ぶものづくり
序説
生体に学ぶものづくり
バイオベースマテリアルの高度利用―現状と将来
第1章 生物ファイバーの生成と構造形成を知る

 羊毛の構造形成と機能
1羊毛の超分子構造と機能
2羊毛のセットに学ぶ
 
3羊毛の模倣繊維(ウールライクの合繊)
 

 絹の構造と機能
1絹の生成過程を直接「見る」
2絹の構造形成過程を知る(生物紡糸)―カイコの精密分子配向制御による絹の誕生
 
3絹の模倣繊維
 

 セルロース,木綿の構造と機能
1木綿の高次構造と機能
2セルロースの機能の新展開
3バクテリアセルロース
4全セルロース複合材料による“超”天然材料
 
5綿の模倣繊維
6寒天ファイバーの新展開
7熱可塑性セルロース繊維
 
第2章 バイオミメティックファイバーへのチャレンジ

 バイオミメティックファイバーの設計思想

 バイオミメティックファイバーへのチャレンジ
1人工酵素繊維
2イガイのつくる水中スーパー接着繊維
3コンニャク石を模倣した曲がるセラミックス
4ホタテ貝殻セラミックスの機能を応用した製品開発
5竹から学ぶ複合構造―竹繊維とその複合材料―
6オナモミの鉤による接合構造・ヤモリの足毛
 
7生物を用いた繊維材料のナノ構造制御
8人工コラーゲン
9遺伝子組換えコラーゲン
10遺伝子組換えカイコの作出法の確立と新繊維
11スパイダーシルク
12微生物産生ポリエステルの高強度繊維
 

 構造発色材料のデザイン―光と相互作用する生物ナノ構造―
1昆虫の美しい構造色はコレステリック液晶
2モルフォチョウの発色構造
3生物の構造を追い求めて
4構造発色繊維
 
5クジャクの羽に学ぶ―サブミクロン粒子結晶による発色
6ガの眼
7薄膜光干渉発色布(タマムシの翅はね構造)
コラム イモゴライト 九州の火山灰土から発見された天然ナノファイバー
第3編 生体を究めるものづくり
序説
第1章 表皮・骨格構造機能の追究

 ホヤの被嚢の微細構造

 昆虫や魚の表皮から学ぶ積層構成

 分子オーダで伸縮する分子ファイバー―人工アキレス腱の創成

 軟骨と骨
第2章 物質分離・変換・輸送機能の追究

 分子分離機能
1分子分離機能ファイバー
2キラル分離(光学異性体分離)
 
3
4中空糸を用いた人工腎臓
 

 物質変換機能
1人工酵素
 
2肝臓(バイオリアクター型ナノファイバー)
 

 物質輸送機能
1生体外異物の取り込みと排出の分子シンクロナイゼーション
 
2動く臓器としての血液に学ぶ―人工赤血球・人工血小板への挑戦―
 
第3章 エネルギー変換機能の追究

 化学エネルギー変換機能
 
1細胞内エネルギー変換―エネルギーパイプとしてのミトコンドリア
 
2生体膜モデルシステムにおけるエネルギー・情報交換

 光エネルギー変換機能
1光エネルギー変換タンパクシステムの自己組織化とモデル化
 
2人工光合成システム
 
第4章 情報制御機能のデザイン

 情報応答性DNAコンジュゲートを用いた遺伝子発現制御システム

 光機能化DNAファイバー

 細胞―電極間シンクロナイゼーションに基づく細胞内遺伝子
 
第5章 運動リズム機能のデザイン

 運動リズム機能
 
1アクチンフィラメント周りの水のダイナミックス―新たな駆動メカニズムへの展開
 
2生体運動リズムの解析と制御―心筋を例として

 運動機能
1運動機能を有するゲルの設計
2電場駆動型アクチュエータ
 
3トポロジカルゲルとバイオミメティックス
4上肢動作を補助するマッスルスーツの開発
 
第4編 生活と環境に活かすものづくり
序説
第1章 健康福祉・医療に貢献する繊維のデザイン

 ヘルスケア繊維材料
1健康サポート繊維
2生体に学ぶ健康ナノファイバー
3吸湿発熱ウエア
 
4透湿撥水ウエア―ハスの葉構造を持つ高密度織物
5透湿防水ウエア―人の皮膚を倣った多孔質ポリアミノ酸系コーティング織物
 

 医療・福祉
1生物に学ぶ医療器械
 
2福祉医療用ファイバー
 
第2章 環境・エネルギー対策に貢献する機能性ファイバー

 環境浄化ファイバー
1中空糸膜利用フィルター
2環境浄化/イオン交換繊維
3バイオミメティックスと逆浸透膜
4微生物利用汚水浄化装置
5炭素繊維利用浄化装置
 
6産業として見たエレクトロスピニングによるナノファイバーウェブ
7防塵用,脱臭・吸着エアフィルター
8ペーパー光触媒
 

 環境調和ファイバー
1時限生分解性繊維
2ポリ(l―乳酸)/ポリ(d―乳酸)ブレンドの溶融紡糸―ステレオコンプレックスの発現―
3バイオマス由来の環境低負荷次世代合成繊維―ポリ乳酸繊維の特性と機能―
 
4繊維完全リサイクル技術
5ウェザリングに学ぶスーパー繊維の環境対策
6多機能型新規分解性ポリマー材料
 

 再生可能エネルギー・省エネルギー繊維材料
1水素製造ペーパー触媒
2水素吸蔵高分子(多孔性配位高分子)
3イオン液体―ファイバーとの関わり―
4オンサイトでの燃料電池発電のための水素生産ユニット〜バイオによる家庭用燃料生産システムの現状と課題〜
 
5カーボンナノチューブ(CNT)・キャパシタ
6高分子固体イオニクス材料の改善技術
7有機高効率太陽電池構築の戦略
 
第3章 高度IT(情報技術)化社会に貢献する機能性ファイバー

 発光材料―生物発光(蛍)系をモデルとした発光分子材料―

 フォトニクス材料
1低損失有機高分子系光ファイバー(低損失POFの開発)
2フォトニック結晶ファイバー
 
3有機EL素子
4電子ペーパー
 

 センシング
1食虫植物に学ぶ記憶型センサー
 
2感性センサー(手指の触知覚に学ぶ)
コラム フレキシブルデバイスのための有機TFT
第4章 フロンティアファイバー・安全対策・危機管理への展開

 人体防護材料
1バイオハザード防護服
2防火服の性能と展望
 
3宇宙服の構造と素材
4ガーゼマスクからハイテクマスクまで

 フロンティアファイバーの新展開
1航空機
2フロンティア建築材料―巨大膜構造建築物
3フロンティア建築材料―高強度・高弾性率繊維のコンクリート補強
 
4ジオシンセティックス
5マリンテキスタイル
第5編 生体を超えるものづくり
序説 ナノファイバーテクノロジーによるバイオミメティックスの超越
第1章 ナノファイバー基盤技術

 超分子集合体が発現する高機能・高性能化学繊維材料
1分子レベルでの構造制御(次元材料)
2傾斜構造の制御―貝が真珠をつくる仕組みに学ぶ
 
3超分子ナノファイバーの応用
4絹タンパク質のナノスケールでの自己組織化と構造制御
 

 ナノファイバーの製造法
1エレクトロスプレーデポジション(ESD)法
2カーボンナノチューブの製造法
3ナノ溶融紡糸による炭素ナノファイバーの製造
 
4CO2レーザ延伸ナノファイバー
5中空繊維の極細化
6次世代高性能繊維「脂肪族ポリケトン繊維」
コラム 木材の細胞壁を用いて円錐黒鉛ウィスカーをつくる
第2章 スーパーバイオミメティックファイバー

 エコシンクロナイズ
1スマートメンブレン
2光セルフ・クリーニング
 
3ウエアラブル燃料電池
 

 ソフトインターフェース
1繊維型DNAチップ
2保護プローブ型DNAチップ
3学から見たウエアラブルエレクトロニクス
 
4産から見たウエアラブルエレクトロニクス
5ナノ構造制御ファイバーを利用した偏光素子および微小光学素子
 

 ファインメディカル
1人工白血球へのチャレンジ
2脳に学ぶナノデバイス
3ナノファイバーの再生医療/組織工学への応用 ―マトリックス工学による幹細胞の分化・増殖制御―
4バイオミメティック・ミネラリゼーション(バイオミメラリゼーション)
 
5骨修復機能性ファイバーの設計
6DNAチップ・細胞チップ
7疾患部位の標的治療を可能とする高分子ミセル型薬物・遺伝子ナノキャリアの現状と今後の展望
8電界紡糸法による組織工学用細胞外マトリックス・骨格基材・デバイスの開発
 

 バイオメカトロニクス―ロボットから見た生物
1人間に接触するロボット(ソフトロボティックス)
2カイコの繭を作る行動に学んだ行動体,製作ロボット
 
3フレキシブルオブジェクトのハンドリング
4骨梁構築に学ぶ構造設計法
 
第3章 ナノファイバー解析の必須技術

 マイクロビームX線回折

 ナノ力学物性

 3次元顕微鏡

 近接場光学顕微鏡と微小領域の複屈折評価

 微小領域の電気物性
コラム 高分子1分子鎖の力学特性の測定
コラム 分子の動きと物性を計算する
第6編 近未来を創造するものづくり
序説
第1章 近未来ファイバー技術を創出するナノエンジニアリング

 ナノファイバーエンジニアリング
1セルロース微細繊維からのナノカーボン
2ナノコイル―導電性らせん状共役ポリマー―
3無機ナノファイバーハイブリッドマテリアル
 
4無機ナノファイバーの調湿機能
5無機ナノストランド
 

 ナノサーフィスエンジニアリング
1カーボンナノチューブの将来展望
2破壊組織化によるナノボイド複合高分子材料
 
3グラフト重合による精密表面設計
 

 ナノパーティクルエンジニアリング
1ウイルスの形状を模倣した高分子ナノ粒子の作製
2ペプチド分子の自己集合によるナノカプセル
 
3ナノ機能材料の創製と応用
4微小な粒子から組み上げた超構造体とその機能
コラム 超臨界流体を利用した新規機能材料
第2章 ナノ・バイオ融合テクノロジーの近未来展望

 ナノ・バイオマテリアルサイエンスの新展開
1海洋性キトサンを用いた神経再生チューブの開発
2バイオインスパイアードマテリアル
 
3もっと速く骨を治す
4毒か薬か,緑の光で知らせるセンサー細胞
 

 究極的未来技術の展望
1夢の建築物と細胞の骨組み
 
2宇宙エレベータ
コラム 繊維の極限強度はどこまで達成できるか?
コラム 自己組織化により作製される傾斜機能性の繊維,膜,粒子
コラム 次世代フレキシブル有機・無機ナノハイブリッド部材の創製
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