第1編 表面機能付与剤

 帯電防止剤
1.はじめに
2.帯電現象と帯電防止
2-1.帯電現象
2-2.帯電防止剤の作用機構
3.帯電防止剤の種類
3-1.使用方法による分類
3-2.イオン性による分類
4.帯電防止性の評価方法
5.帯電防止剤を選定するときのポイント
 
5-1.ポリマーとの相溶性
5-2.他の添加剤との相互作用
5-3.ポリマーのガラス転移温度(Tg)による影響
5-4.プラスチックの結晶性の影響
5-5.湿度による影響
5-6.温度による影響
6.帯電防止剤の安全性
7.具体的な帯電防止剤の例(塗布型)(練り込み型)
8.おわりに
 

 防曇剤
1.はじめに
2.防曇剤の作用機構
3.防曇剤の評価方法
4.防曇剤の種類
4-1.練り込み型防曇剤
 
(1)農業用フィルム
(2)食品包装容器
4-2.塗布型防曇剤
5.防曇性に影響する他の因子
6.おわりに
 

 滑剤
1.はじめに
2.滑剤の分類
2-1.滑剤について
2-2.化学構造による滑剤の分類
3.滑剤の評価方法
4.最近の技術動向と途用別滑剤の使用例
4-1.PVC
 
4-2.PS,ABS
4-3.PE,PP
4-4.PC,PET,PA
4-5.熱硬化性樹脂
4-6.熱可塑性エラストラマー(TPE)
4-7.フィラー高充填プラスチック
5.おわりに
 

 無機系(銀系を中心に)抗菌・抗力ビ剤
1.はじめに
2.抗菌の定義
3.無機系抗菌剤の分類
4.金属(イオン)担持抗菌剤
4-1.分類
(1)イオン交換により銀イオンを担持
(2)金属銀あるいは酸化銀として担持
(3)錯体を担持
4-2.金属(イオン)担持抗菌剤の特徴
4-2-1.幅広い抗菌スペクトル
4-2-2.耐性獲得試験
 
4-2-3.安全性
4-2-4.耐熱性
4-2-5.耐久性
5.その他の抗菌剤
5-1.無機−有機複合抗菌剤
5-2.光触媒抗菌剤
6.抗菌機構
6-1.金属(イオン)説
6-2.活性酸素説
7.無機系抗菌剤応用の留意点
8.おわりに
 

 有機系高分子材料用機能性添加剤(抗菌剤、防汚剤、防かび剤、防藻剤)
1.はじめに
2.高分子材料と微生物劣化
3.防腐剤・抗菌剤・防カビ剤・防汚剤・防藻剤
3-1.防腐剤
3-2.抗菌剤
3-3.防カビ剤
3-4.防汚剤
3-5.防藻剤
4.実施例
 
4-1.テーブルテスト
(1)抗菌試験
(2)カビ抵抗性試験
(3)藻抵抗性試験
4-2.防カビ施工
4-3.船底塗料における水没暴露評価
4-4.アクリル−酢酸ビニル系接着剤の防腐試験
5.おわりに
 
 
第2編 バルク機能付与剤

 ハロゲン系難燃剤
1.まえがき
2.ハロゲン系難燃剤の難燃機構
(1)気相における難燃化のメカニズム
(2)固相における難燃化のメカニズム
3.ハロゲン系難燃剤の種類と特徴
 
3-1.塩素系難燃剤
3-2.臭素系難燃剤
4.ハロゲン系難燃剤の課題
5.あとがき
 

 リン系難燃剤
1.はじめに
2.リン系難燃剤の難燃機構
3.リン系難燃剤の種類
3-1.非ハロゲンリン酸エステル
(1)モノマータイプ
(2)縮合リン酸エステルタイプ
(3)構造・特性
(4)耐熱性
(5)耐水性
 
(6)難燃性
(7)物性に与える影響
3-2.含ハロゲンリン酸エステル(モノマータイプ、縮合リン酸エステルタイプ)
4.無機リン酸塩
5.赤リン系
(1)技術的問題点
6.今後の動向
 

 無機系難燃剤
1.はじめに
2.無機系難燃剤の種類と需要量、供給メーカー
3.難燃化の基本原理
4.無機系難燃剤を用いた難燃化技術の分類
4-1.発熱の抑制
4-1-1.吸熱剤による発熱抑制
4-1-2.発熱の少ない酸化過程の利用
4-2.外部からの熱伝達を抑制する(炭化被膜形成による断熱層形成)
4-2-1.炭化被膜形成
 
(1)金属化合物
(2)有機金属化合物
(3)無機高分子:ホスファゼン系難燃剤
4-2-2.燃焼時の炭化被膜形成速度
4-2-3.発泡断熱炭化被膜(Intumescent Char)形成
4-2-4.炭化被膜の保護材(断熱炭化層の酸化分解の抑制)
4-2-5.放射効果
4-2-6.均一連続炭化被膜形成
 

 可塑剤
1.はじめに
2.可塑剤とは
2-1.剤可塑剤の定義
2-2.可塑化機構
3.可塑剤の特性
3-1.相溶性
3-2.可塑化効率
3-3.耐寒性
3-4.耐揮発性
3-5.耐候性
3-6.耐移行性、耐抽出性
3-7.電気的性質
3-8.その他
 
4.可塑剤の種類と性能
4-1.フタル酸エステル
4-2.脂肪族二塩基酸エステル
4-3.トリメリット酸エステル
4-4.リン酸エステル
4-5.ポリエステル系可塑剤
4-6.エポキシ系可塑剤
4-7.その他の可塑剤
5.可塑剤の安全性と環境問題
5-1.環境中の可塑剤
5-2.発ガン性
5-3.環境ホルモン問題
 

 核剤と新しい成形加工
1.はじめに
2.PP用核剤の種類、構造、PP結晶形、成形物の特徴、応用製品
3.ソルビトール系の透明化核剤
3-1.六方晶ゲルオールMD、ゲルネットワークの構造的特徴と核剤の分散性、比表面積
3-2.ゾル−ゲル転移、結晶化挙動、核剤作用機構
4.配向結晶化を促進する新しい剛性核剤および成形方法
4-1.ソルビトール系核剤ORG1による配向ゲル成形法
4-2.リン酸エステル系
4-3.タルク
5.準安定PP結晶様式を選択的に形成する核剤
5-1.β晶核剤
5-2.γ晶核剤
 
6.核剤により拡張された新しい応用分野
6-1.ハイサイクル成形透明製品分野
6-2.高剛性・高光沢分野
6-3.マットフィルム(表面粗面化フィルム)および微多孔フィルム
6-4.高耐衝撃性パイプ
7.今後の方向
7-1.PP造粒工程の製造能力向上に寄与する低融点核剤ゲルオールMD-LM30
7-2.低融点、顆粒状核剤ゲルオールMD-LM30G
7-3.低融点核剤ゲルオールD-LM
7-4.添加剤ワンパッケージによる合理化
7-5.高分子および核剤の分子設計によるテーラーメイド
7-6.新規核割
 

 エポキシ樹脂硬化剤
1.はじめに
2.ポリアミン系硬化剤
2-1.原料アミンとその特徴
(1)脂肪族ポリアミン
(2)脂環式ポリアミン
(3)芳香族アミン
2-2.ポリアミン系硬化剤の変性方法と特徴
(1)アミド変性
 
(2)エポキシ変性
(3)マイケル付加変性
(4)マンニッヒ変性
(5)チオ尿素変性
(6)ウレア変性
3.潜在性硬化型
3-1.常温硬化型
3-2.加熱硬化型
 

 相溶化剤の技術
1.はじめに
2.高分子改質剤
2-1.塩化ビニル樹脂改質剤
2-2.ポリオレフィンの改質剤
 
3.高分子改質剤の研究開発
3-1.シリコーン系ポリマーによる流動性改良
3-2.シリコーンをゴム成分の一部としたシリコーン系改質剤の開発
 

 シランカップリング剤
1.はじめに
2.シランカップリング剤の構造と特徴
3.シランカップリング剤の作用と選定方法
3-1.無機質表面に対する作用機構
 
3-2.有機樹脂に対する作用機構と選定方法
4.シランカップリング剤の使用方法
5.おわりに
 

 チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤
1.はじめに
2.製法、一般性状
3.物性および機能
4.フィラー、顔料の処理方法
5.カップリング剤の添加量
6.応用例
 
7.用途
7-1.磁性材料
7-2.難燃材料
7-3.導電材料
7-4.塗料、インキ
8.アルミネート系カップリング剤
 
 
第3編 材料機能維持剤(長寿命化)

 ラジカル連鎖停止剤
1.はじめに
2.自動酸化と高分子材料の劣化
2-1.ラジカルの生成
2-2.アルキルラジカルの反応
(1)β開裂
(2)二重結合への付加
(3)他のラジカルの反応
2-3.ペルオキシおよびアルコキシラジカルの反応
 
(1)水素引き抜き
(2)β開裂
(3)ラジカル同士の反応
3.ラジカル連鎖停止剤
3-1.アルキルラジカル捕捉剤
3-2.ペルオキシラジカル捕捉剤
4.おわりに
 

 リン系酸化防止剤
1.はじめに
2.特徴
(1)加工安定性
(2)色調安定化
(3)耐熱性向上効果
3.作用機構
4.リン系酸化防止剤の種類と構造
5.リン系酸化防止剤の性質と効果
 
(1)R00Hとの反応性
(2)酸化防止剤の消費挙動
(3)フェノール系酸化防止剤との相乗効果
(4)リン系酸化防止剤の耐水性、耐熱性
6.各種プラスチックでのリン系酸化防止剤の効果
(1)ポリエチレンでの効果
(2)エンプラでの効果
7.おわりに
 

 イオウ系過酸化物分解剤
1.はじめに
2.作用機構
3.化学構造と効果
4.相乗効果
5.桔抗作用
6.充填剤との相互作用
 
7.イオウ系酸化防止剤の製法
8.イオウ系酸化防止剤の形状
9.イオウ系酸化防止剤の安全性
10.最近の動向
11.おわりに
 

 紫外線吸収剤(UVA)
1.はじめに
2.添加剤の歴史とその中のUVA
3.樹脂の熱劣化と光劣化
4.紫外線と熱可塑性樹脂
5.UVAの種類
6.UVAの作用機構
 
7.UVAのUV吸収スペクトル
8.UVAのUV吸収能力と厚みの関係
9.UVAの使用例
10.UVAの使用上の注意
11.UVAの今後と新しい用途展開について
 

 多機能安定剤(HALS)
1.はじめに
2.光安定化とHALS
3.熱安定化とHALS
4.成形加工とHALS
 
5.HALSの機能
6.市販HALS一覧
7.おわりに
 

 熱安定剤
1.安定剤の動向
2.安定剤の役割
3.安定剤の種類とその作用
3-1.金属石鹸
3-2.有機スズ化合物
3-3.鉛化合物
3-4.ハイドロタルサイト
3-5.エポキシ化合物
 
3-6.ホスファイト
3-7.多価アルコール
3-8.β−ジケトン
3-9.酸化防止剤
4.相乗効果
5.安定剤の開発動向
5-1.スズ系安定剤の動向
5-2.Ca-Zn系安定剤の動向
 
 
第4編 高分子機能化剤の技術課題と展望‘プラスチックリサイクルを中心に、新規機能化剤の開発研究まで’
1.はじめに
2.機能化剤・充填剤の相互作用と環境
2-1.作業環境への配慮
2-2.プラスチックリサイクルと機能化剤
2-2-1.リサイクルの時期と機能化剤
 
2-2-2.リサイクル用機能化剤
3.新しい機能化剤の開発
3-1.新機能化剤の提案
3-2.基礎研究のすすめ-新規機能化剤開発のために
4.おわりに
 
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