ミニ&マイクロLEDの最新技術と市場 PDFセット
= 刊行にあたって =
 台湾はLED製造の技術力で世界を牽引している。液晶では中国に追い越され、有機ELでは韓国に先行を許した。そこで、台湾の中にLED製造の基盤が揃っている強みを生かし、逆転の秘策として“ミニ&マイクロLED”に注力している。
 取材した「TouchTaiwan(2018年8月)」では、実際に、AUO、Innolux、Epistarなどの最新のミニ&マイクロLEDに注目を集めていた。また、同時開催された「マイクロLEDディスプレイコンファレンス」では多くのプログラムに参加者が熱心に聴講していた。
 ただ、マイクロLEDの世界市場を予測してみると、急速に拡大するとは思えない。例えば、2020年以降、マイクロLEDベースのスマートフォンの出荷が多くなると予測されているが、需給面から緩やかになっていくであろう。また、生産能力やコストを考慮すると、液晶およびOLEDとの比較ではスマートフォンやテレビに置き換えるのは難しい。
 また、マストランスファー技術の開発はまだ十分に進んでおらず、歩留まりの向上、生産コストの削減などの課題は多く、製造工程の最適化も必要になってくる。それでも、2025年には4,813億円にまで拡大すると予測されている。
 他方、ミニLEDは、自発光型のディスプレイやバックライトに使用される。テレビ、スマートフォン、車載用ディスプレイなどに採用される可能性があり、2025年には1,804億円になると予測されている。特に、LEDデジタルディスプレイと大型テレビが主流になってくる。
 本書では、ミニ&マイクロLEDの技術・業界を理解するために、第1章に、話題のモノリシック型マイクロLED、第2章に、マイクロLEDディスプレイとその材料の最新技術動向、第3章に、ミニ&マイクロLEDの市場、第4章に、世界の業界・企業動向を掲載した。
 
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