リチウムイオン電池の製造プロセス&コスト総合技術2022(基礎編)
= 刊行にあたって =

 本書は2016年に刊行され、現在6年目に至った。その間に多くの方々に読んで頂いたことは、筆者が予想もしなかった幸いである。この間に世界の状況は大きく変化し、脱炭素(カーボンニュートラル)、コロナ禍の継続、2030〜35年を目指した全面EV化などである。また多くの製造業における、原材料のサプライ・チェーンの課題が顕在化した。

 2016年版は、当時の設計と製造の技術ノウハウの、ほぼ全てを記述した内容であった。現在でもリチウムイオン電池の原材料・部材と、製造工程や評価方法の基本部分は変わってはいない。従って“製造プロセス”という観点からは、2016年版の基本的な構成は残し、その後の拡大や材料技術の進歩を新たに付け加える方が、本書の役割としては妥当であると考え、「リチウムイオン電池の製造プロセス&コスト総合技術2022(基礎編)」として修正と追記を行った。更には第7章以降の、進歩編*「電池原材料・部材の進歩と電池技術の対応」を別冊として追加することとした。

 今回の改訂は、以下の目次に沿って行い、更にはサプライ・チェーンの課題など、新たな視点で、リチウムイオン電池の製造への、総合的な情報提供としたい。

調査・執筆:菅原秀一 / 企画・編集:シーエムシー・リサーチ
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