リチウム電極の技術資料集、2025/2026 全固体セル、双極子セル、リチウム硫黄セル
〜with ドライ電極 and 伝導パス〜
= 刊行にあたって =
本書は「リチウムイオン電極の構成、特性と新たなプロセス」、S&T出版(株)(2024年11月刊行)の改訂版(※編集部注:更新版ではありません。前書と比較し、図表・解説の追加や削除があります)に相当する。一年も経たない間に改訂とは、前書の内容が不備であったのか、或いはこの間の技術が著しいかの何れかであろう。筆者の意識としては、何れも含まれる。特に“電極”と言うリチウムイオン電池の機能を担う部分を、書籍として調査・執筆を行うには新たな工夫が必要であり、単にページ数の多い本にしたのでは、読者に内容が伝わり難いとの思いがあった。
本書の技術的な内容であるが、現行の電解液系リチウムイオン電池を否定はしない。しかしながら電解液系の限界は既に見えている。固体電解質への転換や、同時に双極子(バイポーラー)セル化を電極の乾式化(ドライプロセス)で合理化しなければならない。既に古典となった湿式電極のプロセスは、これで新たなギガセル工場を建てても、コストダウンのネックにしかならない。
“電極”と言いながら、肝心の正極材は新たな硫黄正極のみを扱い、逆に負極材はLTO、NTO、シリコン系とリチウム・メタルを取り上げた。正極材の高性能化はほぼ一段落し、電池(セル)としてのパワー特性(W/Kg、W/L)や、サイクル特性のアップは、負極材の選定と使いこなしがポイントであろう。
過渡的で結論の出ていない、評価の定まらない組合せも多く取り上げた。理論値とは言いながら、かなり無理な内容もあるが、読者の討論のきっかけになれば幸いである。
(菅原秀一)
リチウム電極の技術資料集、2025/2026
全固体セル、双極子セル、リチウム硫黄セル
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