新型コロナウイルスが変えるパッケージ最新市場マップ
 〜素材メーカー、コンバーター、エンドユーザーの新規包装設計と勢力地図〜
= 刊行にあたって =

 現在、パッケージ産業は、元々叫ばれていた「地球環境へ配慮するパッケージ」や「資源保護を促進するパッケージ」に加えて、食品ロスの低減や包装材としての利便性の追求、パッケージ内容物の品質保持期間の延長要求など、様々な要求が課されるようになっている。もはや酸化防止や防湿性を促進する従来のバリアーパッケージだけではすべてのニーズを満たしきれないところにきている。そのため、このような多くの要求のいくつかを同時に満たさなくてはならない複合機能を持つパッケージ設計がますます必要とされている。

 このようなパッケージ環境に加えて、現在世界中を席巻している「新型コロナウイルス」への対応をパッケージとしても行うことが重要視され、各包材サプライヤーとも適材適所としてのパッケージの提案を行ったり、用途ごとにパッケージ形態を根本から見直したりしている。

 更にはその進行形としてパッケージへの付加機能を付与するなど、現在多くのトライアルがなされつつある。
 食品、飲料、トイレタリー、化粧品、医薬品、雑貨などの分野における(パッケージから見た)エンドユーザーも、当然のことながら現状新型コロナウイルスの影響下にあり、そのため各製品パッケージ作りにおいても従来の包装形態、包装材料からの「設計変更」を強いられている。

 本資料は、これらエンドユーザーの動向を踏まえながら、包装材料メーカー、コンバーターへヒアリングを行い(直接面接取材が困難なケースでは、メール&電話での取材)、新型コロナウイルス下におけるパッケージが「現状どのように推移しているのか」そして「それは一過性のものなのか、今後も定着していくのか」を定量的・定性的に分析したものとなっている。

 新型コロナウイルスと日々戦いながらパッケージ戦略を練っている多くの包材サプライヤーやエンドユーザーの皆様に、少しでもパッケージ設計のヒントとなる資料に仕上がっていれば幸いである。「Withコロナ」などとは決して言ってはならない業界なのであるから。

2020年8月  シーエムシー・リサーチ調査部
新型コロナウイルスが変えるパッケージ最新市場マップ
〜素材メーカー、コンバーター、エンドユーザーの新規包装設計と
勢力地図〜
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