故障を発生させないための信頼性技術と加速試験
 ~信頼性工学・信頼性保証・故障メカニズム・試験を加速させる考え方~
= 発刊にあたって =

信頼性に関する優れた本はたくさんありますが、設計者が主体的に故障をなくす立場で勉強できる信頼性の本が少なすぎるとの考えで筆者らは1990年に『故障をゼロにする信頼性技術』(日科技連出版社)を世に出しました。その後も筆者は「故障解析と故障物理」、「信頼性試験・加速試験」、「故障物理特論」などの冊子をまとめてストレスと故障の関係を設計や生産、品質保証に携わっておられる方に説明してきました。それとともに新たな問題と向き合い、解決できた内容を学会で報告してきました。そして今回はこれらを本書にまとめることにした次第です。

 また近年完全に解明されていなかった故障メカニズムのエレクトロケミカルマイグレーション、ウィスカ、無機りん系難燃剤については別項を設けて新しく見つけた内容を含めて全体がわかるように説明しました。

 本書ではストレスと故障の関連性という立場から、故障の発生を抜本的に防止する方法を説明することにしました。しかし、ストレスと故障の関連性については、なるべく実際の故障事例を中心に説明していますので、本書を読めば現実に困っておられる問題の解決が直ちに得られるとは限りません。その理由は過去の事例とは異なる因子が常に介在しており、同じ局面に遭遇することは少ないためです。しかし本書の内容を十分に理解され、考え方を会得されて、部品や機器の評価に取り入れていただければ、故障の発生防止、信頼性の向上に大いに役立つと信じています。

   
故障を発生させないための信頼性技術と加速試験
~信頼性工学・信頼性保証・故障メカニズム・試験を加速させる考え方~
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