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【オンラインLive配信・WEBセミナー】
機能性粒子の分散安定化と分散液の塗布・乾燥における課題と解決策


■日時:2024年04月23日(火) 13:00〜16:30 

■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。

■定員:30名

■受講料:45,100円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。

■主催:(株)AndTech

■講師:ビックケミー・ジャパン株式会社  シニアソリューションナビゲーター  若原 章博 氏 

■講演主旨:
 粒子を用いた分散液を分散安定化させることは、塗料・インキなどコーティング分野では必須技術
である。粒子の濡れ・解砕・安定化、貯蔵での沈降防止には、湿潤分散剤の適用が有効である。その
際、粒子の表面特性に応じ、また水系や非水系など系の極性や配合により、最適な添加剤は異なる。
 本セミナーでは、分散安定化のメカニズムと湿潤分散剤選定の考え方をしめす。また今日話題とな
るカーボン系粒子や非酸化物系粒子・酸化物系粒子などの分散事例を通じて理解を深める。加えて、
分散液の塗布時に発生しがちな問題・不具合(濡れ不良・ハジキ・泡・沈降・タレ等)について、原
因と対策についても紹介する。最後にSDGs達成・循環経済を見据えたバイオベースの添加剤開発につ
いても触れる。

■習得できる知識:
フィラーや機能性粒子の表面特性と分散性の理解
顔料分散剤の構造と特性、選定方法
塗布・成膜に係る課題と解決方法(基材への濡れ・泡・平滑性・沈降防止・膜厚確保・パターン形状
の保持)
レオロジー・表面張力の基礎知識

■プログラム:
1.粒子の分散プロセスを見通した時の着目ポイントは?
・濡れ・吸着の重要性
・どのように安定化を図るのか、そのメカニズム
・粒子の凝集状態と脱凝集の状態と特性
・静電気的反発と立体障害による安定化
 1.1 分散安定化に有効な湿潤分散剤はどのような構造か?
 ・粒子表面に対応した顔料吸着基
 ・マトリクスを形成する系との相溶性鎖
 1.2 分散液配合のチェックポイントは?
 ・粒子の特性を知る(酸性・塩基性、形状、比表面積など)
 ・マトリクスの極性とその変化に対応する相溶性(水系・非水系、極性の変化など)
 ・液と塗膜の評価方法
 ・性質の異なる複数の粒子の場合は共凝集に注意
 1.3 分散安定化の実際
 ・有機顔料の分散事例:インクジェットでの粘度低減・ろ過性の向上
 ・カーボン系粒子の例:導電助剤、CNTなどリチウムイオン電池での実験
 ・金属酸化物の例:シリカ、二酸化チタン
 ・非酸化物系粒子の例:窒化ホウ素、窒化アルミなど放熱材料での実験
 ・熱可塑性樹脂でのフィラーの分散
2.塗布と乾燥における課題はなにか?
・基材へ濡れと表面張力の基礎:表面調整剤
・水系では特に泡に注意し膜欠陥を防止する:消泡剤
・沈降防止とパターン保持とレオロジーの基礎:レオロジーコントロール剤
・乾燥膜の平滑性の向上:表面調整剤
3.最近の添加剤の開発方向とSDGsの実現
・再生産可能・生分解性などバイオベースの添加剤開発
・より環境負荷の小さい添加剤への転換
【質疑応答】

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