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プラスチック成形品の残留応力発生の要因と対策【LIVE配信】
〜粘弾性挙動を要因とする残留応力の発生と解放のメカニズム〜

■開催日時:2024年04月26日(金) 10:30〜16:30

■会場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます 

■定員:30名

■受講料:55,000円(税込、資料付き/1人)
※最新のセミナー情報を「配信可」にすると割引適用(登録無料)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

■備考:
資料付き
【LIVE配信セミナーとは?】

■主催:(株)R&D支援センター

■講師:
コンサルSMS 代表,金沢工業大学・名誉教授・工学博士 新保 實 氏

URL:http://www2.spacelan.ne.jp/~shimbotesu/

【学歴】
1974年3月金沢工業大学機械工学科卒,1984年3月同大学大学院工学研究科博士課程修了:工学博士受,
1991−1992年マサチュ−セッツ工科大学(MIT:米国)留学. 
【職歴】
1974年4月金沢工業大学助手,1994年4月〜2012年3月金沢工業大学教授,
2012年4月(株)SMS代表取締役,2012年6月金沢工業大学名誉教授,
2021年7月コンサルSMS代表.
【専門】
材料力学,粘弾性学,プラスチック材料,他
【著書】
“プラスチックの粘弾性特性とその利用法−成形不良対策法/発泡制御法−“
新保 實、共立出版、A5版313p、2013.7.
“発泡成形・中空成形・圧空成形の量産実施に向けての準備と、環境負荷低減の具体的な手段
の解説”、鈴木康公、新保 實、S&T出版、A4版191p、2022.10.
他17編.
【主研究テ−マ】
1.プラスチックおよびプラスチック系複合材料の成形過程で生ずる残留応力の発生機構の解明
2.マイクロセルラ−プラスチックのプロセッシングに関する研究
  上記研究論文多数
【所属学会】
日本機械学会 永年会員(平成15年度(第81期)〜平成16年度(第82期):評議員),
Cellular Polymers(UK):Editorial Member (平成18年〜),
受賞:平成11年:プラスチック成形加工学会より功労賞受賞,平成12年:SPEより貢献賞受賞,
平成21年:エレクトロニクス実装学会論文賞受賞,平成21年:先端加工学会論文賞&技術賞受賞.

■受講対象・レベル:
・プラスチック製品の設計担当者
・プラスチック製品の品質保証担当者
・プラスチック関連の技術開発者

■必要な予備知識:
・特に必要が無い,基礎から説明します。

■習得できる知識:
・プラスチックの基本特性である粘弾性特性及び熱粘弾性特性が理解できる.
・残留応力の発生機構が理解できる。
・残留応力の理論的、実験的解析方法が理解できる。
・残留応力の低減方法並びに積極的な利用法が修得できる。
・粘弾性特性・熱粘弾性特性を基準とした強度,変形の力学的取扱いの基礎が修得できる。
・粘弾性特性に成立する時間−温度換算則の概念が修得できる。
・時間−温度換算則を用いた強度,変形の長期予測法と信頼性評価法の基礎が修得できる。
・成形不良低減の新射出成形法が習得できる。

■趣旨:
 プラスチック成形品には,成形時に必ず残留応力が生じた状態で成形されています。残留応力の
発生要因は多々在りますが,素材の粘弾性挙動に伴って生ずる残留応力は,その後の使用において,
粘弾性挙動を示すが故に,時間や温度に伴って解放されます。残留応力の解放に伴って,変形が生
じ変形が追い付かない場合は,破壊に至ります。プラスチック成形品の残留応力の発生要因は、素
材の粘弾性挙動に起因する処が大です。プラスチックの粘弾性挙動の時間と温度依存性には,時間
−温度換算則が成立し,この法則を用いて残留応力解放に伴う変形や強度の長期予測が可能となり
ます。
ここでは,プラスチックの最も重要な粘弾性挙動の基本概念とその利用法、さらに粘弾性挙動に伴
う残留応力の発生メカニズム及び解放メカニズムを説明します。さらに,時間−温度換算則の誘導
方法とこの換算則を用いた残留応力の解放に伴う変形予測法,強度・変形の長期予測法,加速試験
法等の各事象への応用方法について説明します。最後に,残留応力低減の新しい種々の射出成形法
を紹介します。

■プログラム:

1.粘弾性特性につて
  1-1 粘弾性特性・熱粘弾性特性
  1-2 粘弾性特性・熱粘弾性特性の利用方法
  1-3 粘弾性に伴う特異現象(クリ−プ変形,応力緩和)
2.粘弾性体の力学の基礎
  2-1 粘弾性体の応力とひずみ
  2-2 粘弾性挙動と粘弾性モデル
  2-3 応力−ひずみ関係式(構成方程式の誘導) 
3.粘弾性挙動によって生ずる残留応力の発生メカニズム
  3-1 残留応力の発生要因の分類
  3-2 硬化過程で生じる残留応力の発生メカニズム
  3-3 冷却過程で生じる残留応力の発生メカニズム
  3-4 残留応力の理論的・実験的解析手法
4.粘弾性材料の時間−温度換算則の立証とその利用方法
  4-1 時間−温度換算則の基礎概念
  4-2 時間−温度換算則の成立立証方法
  4-3 時間−温度移動因子(ア−レニュウス型,WLF型)
  4-4 時間−温度換算則の利用方法
5.時間−温度換算則を用いた各種事象の予測方法
  5-1 マスタ−曲線を用いたクリ−プ変形の長期予測法
  5-2 マスタ−曲線を用いた残留応力開放に伴う変形の長期予測法
  5-3 マスタ−曲線を用いたCFRPの変形,強度の経時的変化の予測方法
  5-4 マスタ−曲線を用いたプラスチックの諸特性の加速試験方法
6.成形不良対策の新射出成形法
  6-1 射出発泡成形法
  6-2 射出中空成形法
  6-3 射出圧空成形法

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