医薬品/化粧品/食品分野におけるHPLC・GC分析テクニック

◇第1章 医薬品・化粧品・食品分野におけるHPLCの分析テクニック◇
1節 医薬品・化粧品・食品分野におけるHPLC用カラムの選び方と長さの検討
1.クロマトグラフィー分離モード
1.1 順相クロマトグラフィー
1.2 逆相クロマトグラフィー
1.3 親水性相互作用クロマトグラフィー
1.4 イオン交換クロマトグラフィー
1.5 サイズ排除クロマトグラフィー
2.固定相の特性
2.1 基材の材質
2.1.1 シリカ
2.1.2 ポリマー
2.1.3 ハイブリッド
2.2 基材の構造
2.2.1 全多孔性
2.2.2 非多孔性
2.2.3 表面多孔性
2.3 基材の修飾
2.3.1 官能基
2.3.2 エンドキャッピング
3.カラムサイズの分離への影響
3.1 理論段数とカラム長さ、充?剤粒子径の関係
3.2 van Deemterカーブ
3.2.1 a項 多流路拡散 
3.2.2 b項 軸方向拡散
3.2.3 c項 粒子内拡散 
3.3 カラム外拡散の影響

2節 充填剤・溶媒の選択での留意点
1.クロマトグラフィーの定義
2.クロマトグラフィーの基礎的概念
2.1 固定相
2.2 移動相と溶離液
2.3 カラム
2.4 HPLCの分離に関与する相互作用(分離モード)に基づく分類
2.4.1 吸着(液-固吸着)
2.4.2 分配(液-液分配)
2.4.3 疎水性相互作用に基づく逆相
2.4.4 イオン交換作用
2.4.5 浸透・サイズ排除
3.HPLC法による試験法の開発のポイント
3.1 カラムの選択
3.2 溶離液を選択する際の留意点
3.3 溶離液の調製
3.4 試料を溶解する際の留意点

3節 試料前処理、標準溶液及び移動相の調整と試料注入における留意点
1.試料前処理、標準溶液及び移動相の調整における留意点
1.1 絶対検量線法の妥当性の検討方法
1.2 最適検量線法の選択及びその評価方法
2.溶液調整における留意点
3.試料前処理、標準溶液及び移動相の調整における留意点
4.試料前処理、標準溶液及び移動相の調整における留意点
5.移動相調整における留意点
6.標準溶液及び移動相の調整と試料注入における留意点

4節 温度にかかわるトラブルと温度管理でのポイント
1.カラムの温度管理
2.カラムオーブンの種類
2.1 空気循環タイプのカラムオーブン
2.2 ヒートブロックタイプのカラムオーブン
3.カラム温度による注意点
3.1 カラムの設定温度
3.2 高流速時の注意点
3.3 カラムの耐久性
4.カラム温度におけるクロマトグラムへの影響
4.1 温度を高くすると保持が増加する化合物
4.2 温度を低くするとピークがシャープになる化合物
4.3 温度を高くするとピークがシャープになる化合物
5.オートサンプラーの温度管理

5節 HPLCで用いられる検出器とそのノウハウ・コツ
1.HPLCで用いられる検出器
2.検出器各論
2.1 吸光光度検出器
2.1.1 原理と特長
2.1.2 ノウハウ・コツ
2.2 蛍光検出器
2.2.1 原理と特長
2.2.2 ノウハウ・コツ
2.3 示差屈折率検出器
2.3.1 原理と特長
2.3.2 ノウハウ・コツ
2.4 蒸発光散乱検出器
2.4.1 原理と特長
2.4.2 ノウハウ・コツ
2.5 電気化学検出器
2.5.1 原理と特長
2.5.2 ノウハウ・コツ
2.6 電気伝導度検出器
2.6.1 原理と特長
2.6.2 ノウハウ・コツ
3.誘導体化検出法
3.1 ポストカラム誘導体化
3.2 プレカラム誘導体化


◇第2章 HPLCの解析トラブル・ピーク異常への対応◇
1節 HPLCクロマトグラムの基本的な読み方、ピークの同定
1.HPLCクロマトグラムの基本的な読み方
1.1 クロマトグラムの読み方
1.1.1 保持時間
1.1.2 理論段数
1.1.3 分離度
1.1.4 シンメトリー係数
1.2 重複したピークの読み方
1.2.1 垂線法 
1.2.2 谷−谷法
1.2.3 接線法
1.2.4 マニュアルベースライン
2.HPLCクロマトグラムにおけるピークの同定
2.1 保持時間によるピークの同定
2.2 フォトダイオードアレイ検出器によるピークの同定
2.3 フォトダイオードアレイ検出器によるピークの純度試験

2節 定量分析におけるピーク面積の求め方とトラブル対応
1.定量分析に必要で重要な基礎知識
1.1 有効数字
1.2 誤差
1.3 検量線
2.種々の定量法とその特徴
2.1 古典的手法
2.2 ピーク高さによる方法
2.3 ピーク面積による方法
2.4 内部標準法
3.ピーク形状が理想的ではない場合の対応
3.1 複数のピークが隣接する場合の対応
3.2 非対称なピークに対する対応
3.3 ショルダーピークに対する対応
3.4 算術的に不分離ピークを分離する方法

3節 ピーク形状の歪、原因と対策
1.通常のクロマトグラでよく生じる症状
2.カラムの影響
3.分析試料溶媒と注入量の影響
4.配管のデッドボリューム
5.カラム内の温度勾配と検出器の影響

4節 ピーク形状の悪化・異常につながる、試料前処理での問題点
1.一般的なピークトラブルのパターンとは
1.1 試料・移動相側の問題
1.2 装置側の問題
1.3 前処理の問題
2.前処理方法の選定方法
2.1 目的設定の重要性
2.2 どんな種類の目的が考えられるか?
3.前処理方法の選定方法-分析機器やカラムを保護したい-
3.1 分析機器やカラムを保護したい(ろ過・遠心分離)
3.2 分析機器やカラムを保護したい(除タンパク)
3.3 分析機器やカラムを保護したい(色素・脂溶性の高い吸着成分の除去)
4.前処理方法の選定方法 「-濃縮したい-」&「-クリーンアップしたい-」のための固相抽出法
4.1 前処理方法の選定方法 ?濃縮したい(固相抽出法)-
4.2 前処理方法の選定方法 ?クリーンアップしたい(固相抽出法)-
4.3 固相抽出カラムの選定方法
4.3.1「脂質」を除去するための固相抽出カラム
4.3.2「脂肪酸」を除去するための固相抽出カラム
4.3.3 極性化合物を除去するための固相抽出カラム
4.3.4 色素除去を除去するための固相抽出カラム
4.3.5 これらを組み合わせる

5節 HPLC分析の高精度化に影響を与える分析用水
1.純水・超純水中の残存有機物が分析に与える影響
2.超純水装置の設計上の問題点
3.採水口フィルターからの溶出による水質劣化
4.採水口フィルター後の超純水の水質変化がわからない
5.TOCモニターの値は過去に採水した水の値を示す?
6.超純水の使用時における汚染
7.超純水の保管による水質低下
8.サンプリング容器の汚れの影響
9.洗ビンからの汚染

6節 脱気不足による各種トラブルの発生と正しい脱気法
1.溶離液への気体の溶解について
1.1 圧力の影響
1.2 温度の影響
1.3 溶媒種の影響
1.4 添加剤の影響
2.溶離液中の気体が要因となるさまざまなトラブル
2.1 送液に関するトラブル
2.1.1 溶離液ビン内での気泡の発生
2.1.2 溶液フィルターの目詰まりによる気泡の発生
2.1.3 低圧グラジエント時の液体の混合による気泡の発生
2.2 気泡の発生に起因する検出トラブル3)
2.2.1 カラム内との圧力差
2.2.2 室温とカラム通過後の液温差
2.2.3 カラムと検出器の間で異なる溶液を混合させる
2.3 気体の溶解量変化に起因する検出トラブル
2.3.1 紫外可視吸光光度検出器
2.3.2 蛍光検出器4)
2.3.3 示差屈折率検出器
3.溶離液中の溶存気体の脱気方法5)
3.1 超音波による脱気
3.2 減圧による脱気
3.3 加温による脱気
3.4 脱気装置の使用
3.4.1 脱気装置の構成及び原理
3.4.2 脱気チューブについて
3.4.3 真空度について
3.4.4 各種注意点について
3.5 ヘリウムパージ

7節 LCMSでの解析トラブル・ピーク異常への対応
1.LCMSで用いられるイオン化法
1.1 ESI
1.2 APCI
2.ゴーストピークとその対応
2.1 容器由来のゴーストピークとその対応
2.2 溶離液由来のゴーストピークとその対応
2.3 洗剤由来のゴーストピークとその対応
2.4 セプタムキャップ由来のゴーストピーク
2.5 ナトリウム塩によるクラスターイオン
2.6 マスディフェクト値とアーティファクトピークの識別

8節 吸光光度検出器と組み合わせた場合の解析トラブル・ピーク異常への対応
1.吸光光度検出器の測定原理
1.1 測定原理の基礎
1.2 濃度は吸光度と比例関係
1.3 ランベルト − ベールの法則
1.4 吸光光度法の実際
2.吸光光度検出器の定期点検
2.1 検出器の基本的な構成
2.2 検出器のバリデーション
3.吸光光度検出器のトラブルシューティング
3.1 ベースラインが安定しない  ─ クロマトグラム・ベースラインの異常
3.2 検出器の時定数とピーク対称性
3.3 データサンプリングの周期とピーク高さ
3.4 データ処理方法の設定とピーク面積
4.クロマトグラフィックデータシステムに関する対応例
4.1 システム再現性
4.2 検出・データの確認
4.3 精度管理
4.4 ブランクサブトラクト法

9節 蛍光検出器と組み合わせた場合の解析トラブル・ピーク異常への対応
1.蛍光検出の基本
1.1 分光蛍光法
1.2 蛍光検出器
2.蛍光検出における留意点
2.1 移動相溶媒について
2.2 溶存酸素の影響
2.3 温度の影響
2.4 その他の要因による消光

10節 電気化学検出器と組み合わせた場合の解析トラブル・ピーク異常への対応
  〜アンペロメトリック型電気化学検出に関するノウハウとコツ
1.電気化学検出の原理
2.システムの構成と測定環境の整備
2.1 送液ポンプ
2.2 移動相
2.3 カラムオーブン
2.5 フロー型電解セル
2.5 ファラデーケージ,アース,シールド
2.6 廃液
2.7 電源
3.トラブルシューティング
3.1 注入ノイズやピークが全く現れなくなった 
3.2 ベースラインノイズが増大した
3.3 ピークが低下した
3.4 圧力が上昇或いは低下した
3.5 スパイクノイズが現れた
3.6 ベースラインノイズがドリフトした


◇第3章 GCの分析テクニックと解析トラブル・ピーク異常への対応◇
1節 GC用カラムの選び方と内径・膜厚の検討
1.QbDへの対応
1.1 分析メソッド開発におけるQbD
2.カラムの選択
2.1 カラム液相の選択
2.2 カラムサイズの選択
2.3 カラム膜厚の選択
2.4 試料導入法と検出器に依存するカラム選択
2.4.1 試料導入手法によるカラム選択
2.4.2 検出器によるカラム選択
3.不揮発成分を含む試料への対策
3.1 全量導入法の適用
3.2 ガードカラム(液相が塗布されていない不活性処理のみ施されたカラム)
4.水溶液試料への対策

2節 GCにおける試料前処理と注入での留意点
1.GCにおける注入の疑問点
1.1 難揮発性物質はGCで分析する事はできないのか?―その解決―
1.1.1 シリル化
1.1.2 アシル化
1.1.3 アルキル化(エステル化)
1.2 分析対象物質が溶けている溶媒の影響を受けるのか?―その解決―
1.2.1 溶媒転溶操作の実施
1.2.2 リテンションギャップカラムの接続
1.3 分析対象物質以外の成分が同時に注入されたときに分析に与える影響は?―その解決―
1.3.1 マトリックス効果とは?
1.3.2 残留農薬分析に見える色素・脂質・脂肪酸の除去方法

3節 ガスクロマトグラムの基本的な読み方、ピークの同定 
1.ガスクロマトグラムの基本的な読み方
1.1 ガスクロマトグラムの基本的な読み方
1.2 ピーク形状によるガスクロマトグラムの読み方
1.2.1 重なったピーク(割れたピーク)
1.2.2 テーリングピーク
1.2.3 リーディングピーク
1.2.4 存在すべきでないピークの存在
1.2.5 ブロードなピークの出現
1.3 カラムの特性からガスクロマトグラムを読む
2.ピークの同定
2.1 リテンションインデックス
2.2 ピーク同定のためのマススペクトルの読み方
2.2.1 GC/MSスペクトルの読み方

4節 GC-MS装置の原理と機能、および適用内容
1.GC-MS装置について
1.1 装置原理
1.2 試料前処理法
1.3 イオン化法
1.4 MS検出器について
2.有機物について
2.1 有機物の種類
2.2 有機物の特徴
2.2.1 低分子
2.2.2 高分子
2.3 データ解析のための有機化学基本事項
2.2.3 sp電子軌道、およびその形状
2.2.4 電子軌道の重なり
2.2.5 電気陰性度
2.2.6 誘起効果と共鳴効果
2.2.7 カルボカチオンの安定性
2.2.8 カルボラジカルの安定性
3.GC-MSの適用範囲と分析事例
3.1 その他有機分析装置と特徴
3.2 GC-MS分析事例
3.2.1 液晶中の不純物の分析
3.2.3 塗膜中における残留有機溶媒の分析
3.2.4 緩衝材の熱分解GC-MS分析

5節 キャピラリーガスクロマトグラフィー使用での基本的留意点
1.試料導入部
1.1 分割式注入法(スプリット注入法)
1.2 非分割式注入法
2.分離部
3.検出部
4.その他

6節 食品分析におけるガスクロマトグラムの読み方、ピークの同定のコツ
1.ガスクロマトグラフィーの発展
2.ガスクロマトグラフィーの特徴
3.ガスクロマトグラフィーの構成
3.1 検出部
3.1.1 検出器の種類と特徴
3.1.2 検出器の選択例
3.2 分離部
3.2.1 分離管(カラム)の種類と選択
3.2.2 ディメンジョン(長さ,内径,膜厚)
3.2.3 液相(固定相)
3.2.4 異なる液相での分離分析例
3.2.5 液相の劣化によるピークへの影響例
3.3 キャリアーガス
3.4 試料導入部


◇第4章 医薬品分野におけるクロマトグラムの読み方と解析事例◇
1節 定量分析におけるクロマトグラム解析でのポイント
1.ピーク測定法
1.1 ピーク高さ測定法
1.2 ピーク面積測定法
2.検量線の作成と医薬品の定量
2.1 内標準法
2.2 絶対検量線法
3.医薬品定量の事例−第17改正日本薬局方収載の医薬品各条より―

2節 医薬品分析におけるHPLCクロマトグラムを公定法から読み解く
1.製造承認書と試験項目
1.1 確認試験で求められる条件
1.2 純度試験で求められる条件
1.3 定量法で求められる条件
2.クロマトグラフィーにおけるパラメータの評価
2.1 分析法バリデーションの分析能パラメータ
2.2 試験項目と分析法バリデーション
2.2.1 確認試験とその評価
2.2.2 純度試験とその評価
2.2.3 定量法とその評価
2.3 HPLCの評価方法
2.4 HPLCにおける頑健性
2.3 システム適合性の意義
3.クロマトグラムの変動や異常
3.1 ベースライン安定性の評価
3.2 ピーク形状
4.クロマトグラムに影響を及ぼす要因
4.1 前処理や測定条件などの影響
4.2 移動相のグレートと添加物の影響
4.2.1 移動相に用いる有機溶媒
4.2.2 移動相に用いる水グレード
4.2.3 移動相に用いる緩衝液
4.2.4 標準物質の存在とその品質
4.3 容器等への分析対象物質の吸着 
4.4 カラムが影響因子となる可能性

3節 原薬不純物評価におけるクロマトグラム解析
1.品質の保証
2.不純物とは
3.不純物プロファイル
4.晶析による精製
4.1 晶析
4.2 溶媒の選択
5.不純物の許容量
6.分析による不純物の管理
7.遺伝毒性不純物
7.1 遺伝毒性不純物の分類と管理
7.2 遺伝毒性不純物の評価
7.3 事例と対策
8.安定性
9.安全な医薬品であるために

4節 生薬の確認試験・定量試験とクロマトグラム解析
1.指標成分の選定
1.1 国内の公定書や諸外国の薬局方・それに準ずる基準
1.2 過去の報告等
1.3 選定の際の注意点
2.定性試験(確認試験)
2.1 指標成分の標準品等が入手できる場合
2.2 指標成分の標準品等が入手できない場合
2.3 基原種の差を利用した確認試験の例
3.定量試験
3.1 HPLC測定機器及び測定条件に関する事項
3.2 試料調製に関する事項
3.2.1 試料の粉砕
3.2.2 抽出方法の検討
3.2.3 乾燥減量の測定
3.3 標準品に関する注意点
3.4 定量法を確立する際の注意点
3.5 定量値を比較する際の注意点

5節 HPLCによる光学異性体の分析とクロマトグラム解析
1.HPLCで光学異性体を分析する方法
2.キラル固定相(CSP)
2.1 アミド-尿素・電荷移動型
2.2 ホスト-ゲスト型
2.3 多糖型
2.4 タンパク質型
3.直接法による光学活性な医薬品(原薬)の分析例
3.1 ドロキシドパ(商品名:ドプスR,DOPSR)の分析
3.2 ミリプラチン水和物(商品名:ミリプラR)
3.3 SM-11044
4.光学純度の算出
5.クロマトグラム解析で留意すべき点
6.対掌体の溶出順位を反転させる方法
6.1 逆のキラリティを有する二種類のCSPを使い分ける方法
6.2 移動相組成を変化させる方法
6.3 溶出順位を自在に反転できるCSPの利用

6節 微量成分の構造解析におけるLC-NMRの分析テクニックとクロマトグラム解析
1.LC-NMRが実用化されるに至った技術的背景
2.LC-NMR装置と測定の実際
2.1 on-flow法
2.2 stop-flow法
3.LC-NMRの分析テクニック
3.1 LC-NMRの感度
3.2 LC-NMRの移動相について
4.構造解析法及び解析例
4.1 市販試薬である酢酸ゲラニルに見出された不純物
4.2 LC-NMRによる一般的な解析手順
4.3 Diclofenac sodiumの光分解物
4.4 Long range COSY法の利用
5.LC-NMR-DOSYへの展開

7節 抗体医薬品の不均一性評価におけるHPLCクロマトグラム解析
1.凝集体及びフラグメントの分離
2.荷電状態の変化を伴う不均一性の確認
3.アミノ酸残基の酸化異性体の分離
4.抗体薬物複合体の評価
5.糖鎖構造の違いによる分離
6.逆相クロマトグラフィーによるモノクロナール抗体の分離

8節 HPLCによるタンパク質凝集体の分離分析
1. 既存のアミロイド分離分析技術について
2. 樹脂チューブを分離場とする蛍光検出HPLCによるアミロイドの分離分析
2.1 装置構成(ポストカラム法とプレカラム法)
2.2 原理(流体力学的な分級について)
2.3 ポストカラム法によるリゾチーム凝集体の分離分析
2.3.1 リゾチームをモノマーとするアミロイドの分離・検出
2.3.2 リゾチームをモノマーとするアミロイド伸長反応の経過観察
2.3.3 リゾチームをモノマーとするアミロイドの形成に及ぼす金属イオンの影響29)
2.4 プレカラム法によるアミロイドβ凝集体の分離分析
2.4.1 アミロイドβとアルツハイマー型認知症
2.4.2 アミロイドβをモノマーとする凝集体の分離・検

9節 LC、LC/MS/MSを用いた糖・タンパク質の構造解析
1.タンパク質の構造解析
1.1 タンパク質の全アミノ酸配列分析
1.2 薬物抗体複合体(ADC)の解析
1.3 ジスルフィド結合位置の解析
2.糖鎖構造解析
2.1 オリゴ糖鎖の構造解析
2.1.1 N-グリカンの構造解析例
2.1.2 O-グリカンの構造解析例
2.2 糖鎖結合位置の解析

10節 HPLCを用いた抗体医薬の糖鎖解析
1.HPLCを利用した糖鎖の構造解析の概要
1.1 糖鎖の切り出し
1.2 蛍光標識
1.3 分離および同定
1.4 HPLCデータベース
2.HPLCプロファイリング技術の応用例
2.1 HPLCプロファイリング技術による異性体識別
2.2 抗体医薬品の糖鎖プロファイリング

11節 UPLC ?/MSによるADCの特性解析
1.ADC特性解析のための液体クロマトグラフィー
1.1 超高性能液体クロマトグラフィー(UPLC)
1.2 分離モード
2.リジン結合型ADCの特性解析例
2.1 DAR算出
2.2 結合位置の確認
2.3 結合率の算出
3.Cys結合型ADCの特性解析例
3.1 疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるDARに応じたピーク分離
3.2 二次元LC/MSによるピーク帰属と結合位置確認
3.3 サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)とNative MSの組合せによるDAR算出

12節 HPLCと四重極フーリエ変換型質量分析計を用いた核酸医薬の定量分析
1.核酸医薬品の性質
2.MSを用いた定量分析
2.1 四重極フーリエ変換型MS
2.1.1 歴史と原理
2.1.2 特長
2.2 MSを用いた核酸医薬品の定量
2.2.1 採取試料の前処理
2.2.2 分析カラムによる分離
2.2.3 MSでの分離・検出
2.2.4 クロマトグラムの作成
3.核酸医薬品定量の実例

13節 GC‐MSを用いる血漿中オキシステロールの微量定量法とその応用
1.血漿中および細胞中オキシステロールの定量法
1.1 前処理法
1.2 オキシステロールのGC-MS分離分析法
2.オキシステロール定量の応用
2.1 血中オキシステロール定量
2.1.1 バイオマーカーとしての有用性
2.1.2 治療薬の新しい作用の発見
2.2 細胞培養液中のオキシステロール定量による新しい作用の発見

14節 容器包装の溶出物評価
1.分析の概要
2.Extractables & Leachables(E&L)
3.前処理方法
4.測定手法
5.分析事例
5.1 樹脂抽出物のGC/MS分析
5.2 樹脂抽出物のLC/MS分析
5.3 熱脱離GC/MSによる発生ガス分析


◇第5章 化粧品分野におけるクロマトグラムの読み方と解析事例 ◇
1節 ガスクロマトグラフの定量精度向上〜香気成分を事例として
1.試料調製法
1.1 固相抽出法(カラム濃縮法)
1.2 ヘッドスペースガス分析法
1.3 固相マイクロ抽出法(SPME法)
2.ガスクロマトグラフ(GC)分析法
2.1 固定相液体の選択
2.2 試料導入法
2.3 分析条件
2.4 検出器
3.ガスクロマトグラフ?質量分析(GC-MS)法
3.1 装置ならびに測定モード
3.2 マススペクトルに影響を及ぼす因子
3.3 香気成分の同定
3.4 選択イオン検出(SIM:selected ion monitoring)法

2節 化粧品中の防腐剤の定量分析とクロマトグラム解析
1.試料の前処理
2.試薬と溶離液の作成
3.カラムの装着と準備
4.HPLCの条件
5.HPLCのクロマトグラム解説

3節 化粧品中の防腐剤の定量分析とクロマトグラム解析
1.基礎化粧品に含まれる2-フェノキシエタノールとパラベンの一斉分析法
1.1 基礎化粧品に含まれる2-フェノキシエタノールとパラベンの一斉分析法について
1.2 実 験
1.2.1 装 置
1.2.2 分析対象物質
1.2.3 試 薬
1.2.4 実験操作
1.3 結果及び考察
1.3.1 分析条件の設定
1.3.2 分析精度
1.3.3 実試料への適用
2.化粧品に含まれる防腐剤の一斉分析法
2.1 化粧品に含まれる防腐剤の一斉分析法について
2.2 測定例1 Phenyl-C6カラムを用いる分析法
2.3 測定例2 ODSカラムを用いる分析法
2.4 測定例3 Amide C16カラムを用いる分析法

4節 高速液体クロマトグラフィーを用いた化粧品中のクロルクレゾールの分析
1.実験方法
1.1 試料
1.2 試薬
1.3 標準溶液の調製
1.4 装置及び測定条件
2.分析条件の検討
2.1 カラムの検討
2.2 カラム温度の検討
2.3 移動相の検討
2.4 流速の検討
3.結果と考察
3.1 直線性の確認
3.2 再現性の確認
3.3 CC,パラベン類及びPEの同定
3.4 試料の分析

5節 GC-TOFMSを用いた生活臭解析での分析テクニックとクロマトグラム解析
1.ニオイの捕集方法
2.分析装置
3.結果と考察

6節 HPLC・GCによる界面活性剤のクロマトグラム解析での留意点
1.GCによるアルキル組成分析(揮発性誘導体化法)
2.GCによるアルキル組成分析(熱分解法)
3.GC-MSによるアルキル組成分析
4.HPLCによるアルキル組成分析
5.LC-MSによるアルキル組成分析
6.多成分混合物のクロマト分離分析
7.化粧品中の界面活性剤の定量分析


◇第6章 食品分野におけるクロマトグラムの読み方と解析事例◇
1節 GC-MSを用いた油脂及び油脂含有食品中の2-/3-MCPDEs、GEsの酵素的間接分析法
1.試料調製法
1.1 固相抽出法(カラム濃縮法)
1.2 ヘッドスペースガス分析法
1.3 固相マイクロ抽出法(SPME法)
2.ガスクロマトグラフ(GC)分析法
2.1 固定相液体の選択
2.2 試料導入法
2.3 分析条件
2.4 検出器
3.ガスクロマトグラフ?質量分析(GC-MS)法
3.1 装置ならびに測定モード
3.2 マススペクトルに影響を及ぼす因子
3.3 香気成分の同定
3.4 選択イオン検出(SIM:selected ion monitoring)法

2節 食品の中の抗酸化成分の定量分析とクロマトグラム解析
1.試料の前処理
2.試薬と溶離液の作成
3.装置
4.カラムの装着
5.HPLCの条件
6.HPLCのクロマトグラム解説

3節 LC-MS/MSによる農産物および畜水産物中のジニコナゾールの分析法
1.測定目的 
2.使用機器、機種名
3.分析方法
4.分析条件
5.添加回収試験

4節 HPLC による食品中の人工甘味料の一斉分析法
1.人工甘味料の分析法の概要
2.前処理
2.1 抽出方法
2.2 精製方法
3.HPLC測定 
3.1 カラムと移動相の選択
3.2 検出器
4.一斉分析の事例
4.1 試薬・器材
4.2 分析条件
4.3 実験操作
4.4 結果および考察

5節 HPLC・GCによるビール関連の分析
1.HPLCを用いた分析
1.1 HPLC(UV)
1.2 HPLC(蛍光)
1.3 HPLC(RI)
1.4 LC/MS/MS
1.5 イオンクロマトグラフ
2.GCを用いた分析
2.1 GC-FID
2.2 GC-ECD
2.3 GC-FPD、SCD
2.4 GC-MSD

6節 LC-MS/MSを用いた菜種油の酸化メカニズム研究の事例
1.油脂の酸化
1.1 油脂の主成分(トリアシルグリセロール)の構造
1.2 油脂の酸化メカニズム
2.酸化油脂の分析
2.1 油脂に含まれるTG分子種の網羅的解析
2.2 TGOOHの異性体解析と油脂酸化機構の推定

7節 ガスクロマトグラフと官能評価を用いた匂い成分の解析
1.美味しさを評価する五感コミュニケーション
2.食嗜好と感性の育成
2.1 食物と遭遇した人の知覚機能
2.2 咀嚼による美味しさの評価要因
2.3 食嗜好と感性の育成ループ
2.4 感性コミュニケーション・モデル
3.食感性のモデリング
3.1 食感性モデルの機能
3.2 知覚の経路〜物理化学的属性から感情に至る過程〜
3.3 認知の経路〜情報から感情に至る過程〜
3.4 期待の経路〜知覚と認知の対応経路〜
4.ナチュラルチーズの品質評価事例
4.1 ビッグデータを絞り込む解析法とANNモデリング
4.2 日本人消費者を対象にする品質評価法の課題
5.チェダーチーズ・サンプルの匂い成分分析事例
5.1 供試サンプル
5.2 官能評価用語の収集と選択法
5.3 GC/MSとGC/O (Gas Chromatography-Olfactometry)による匂い計測法
6.美味しさに寄与するアロマ成分


◇第7章 分析法の妥当性/信頼性評価◇
1節 分析値の「不確かさ」の意味とFUMI理論による評価
1.検出限界と判定限界
1.1 判定限界の必要性
1.2 ISOとJISによる検出限界と判定限界の定義1,2)
2.SDの推定
2.1 くり返し測定
2.2 FUMI理論
3.検出限界、判定限界、定量限界の実践
3.1 不確かさを推定するソフトウェア3)
3.2 検出限界、判定限界、定量限界のシグナル
4.精度プロファイル

2節 「正規分布」と「分散・標準偏差」
1. 正規分布
1.1 母集団と標本
1.2 データの種類
1.3 確率と分布
1.4 正規分布
1.5 標準正規分布
1.6 標準正規分布の確率
1.7 正規分布の性質
2.分散と標準偏差
2.1 母数と統計量
2.2 平均とメディアン
2.3 平方和、分散、標準偏差及び範囲
2.4 統計量の分布

3節 「信頼区間」の推定
1.推定の考え方
2.信頼区間
2.1 母平均値に関する信頼区間
(1)母平均値の信頼区間(母分散既知の場合)
(2)母平均値の信頼区間(母分散未知の場合)
2.2 独立2標本の平均値の差の信頼区間
(1) 独立2標本の平均値の差の信頼区間(母分散既知の場合)
(2) 独立2標本の平均値の差の信頼区間(母分散未知で等分散の場合)
(3) 独立2標本の平均値の差の信頼区間(母分散未知で不等分散の場合)
2.3 対応2標本の平均値の差の信頼区間
2.4 母分散の信頼区間
2.5 相関係数に関する信頼区間
2.6 回帰分析に関する信頼区間
(1) 切片aの信頼区間
(2) 傾きbの信頼区間
(3) 回帰式の信頼区間
2.7 比率に関する信頼区間
(1) 母比率に関する信頼区間
(2) 独立2標本の比率の差の信頼区間
(3) 対応のある2標本の比率の差の信頼区間

4節 「真度」「精度」の評価のポイント
1.測定精度を俯瞰する
2.真度を俯瞰する
3.各論:併行精度
4.各論:室内再現精度
5.各論:真度

5節 範囲の評価のポイント
1.相対標準偏差による検量線の評価
2.相関係数による直線性の評価
3.回帰直線の精度の評価
4.検出限界と定量限界

6節 食品分析における分析法の妥当性確認のポイント
1.妥当性確認の手順
1.1 分析の目的の明確化
1.2 必要な分析性能の明確化
1.3 分析法の性能評価
1.4 分析法の妥当性確認
2.分析法の性能評価方法
2.1 試験所間共同試験
2.1.1 共同試験のデザイン
2.1.2 共同試験の準備
2.1.3 共同試験の実施
2.1.4 共同試験結果の解析と解釈
2.2 単一試験所による妥当性確認
2.3 自由度
3.わが国における食品分析法の妥当性確認
3.1 日本農林規格(JAS)
3.2 食品衛生法に関わる検査
3.3 摂取量推定のための分析法の妥当性
4.分析結果の妥当性の確保(内部品質管理と技能試験)
 
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