高分子加工の概要とレオロジー
 ─序 論─
1高分子加工とは
2重合からプラスチック製品までの必要な解析技術
3高分子溶融体の流動性
3.1剪断流動の構成方程式
4成形性とは
5剪断流動性の評価法
(1)メルトインデックス(MI)
(2)キャピラリーレオメーター
(3)コーン&プレートレオメーター
 
(4)樹脂性状とレオロジーの関係
(5)ダイスウェル
(6)スパイラルフロー
6伸長流動特性
6.1伸長粘度
6.2溶融張力
7剪断粘度および伸長粘度の関係
7.1ニュートン流体(線形粘性流体)
(1)剪断流動
(2)一軸伸長流動
(3)二軸伸長流動
 

 単軸押出機およびスクリュ設計
 はじめに
1.フィルム・シート成形で使用される押出機
2.単軸押出機の構造
3.押出機の機能と特性
3.1第1のポンプ:固体輸送
3.1.1Darnell&Molの理論
3.1.2Chan. I. Chungの理論
3.2第2のポンプ:可塑化溶融
3.3第3のポンプ:計量・昇圧
3.4スケールアップ
4.各種単軸押出機の構造と機能
4.1フルフライトスクリュでの樹脂の溶融形態
4.2バリヤ型スクリュの溶融形態
4.3バリヤ型スクリュ設計上の留意点
4.4バリヤ型スクリュの開発事例
4.5非円形シリンダ(HMシリンダ)を持つ押出機の溶融形態
 
5.単軸押出機に必要とされる副機能
5.1樹脂温度の均一性
5.2押出安定性圧力
5.2.1巻き付き現象
5.2.2ベント押出機における押出変動
5.3混練・分散性
5.4気泡発生の防止
5.5樹脂劣化防止
5.6摩耗防止、摩耗性向上
5.6.1ブレークアップ現象によるスクリュとシリンダ間でのかじり現象
5.6.2オイルホワール現象(スクリュの振り回り)によるスクリュとシリンダ間の摩耗現象
5.6.3無機質などの充填原料による土砂摩耗
6.押出機下流の装置に関する注意事項
6.1フィルタ、スクリーンチェンジャでの注意事項
6.2接続管設計上の注意事項
 

 二軸押出機&ダイス
 はじめに
1二軸押出機
1.1押出機の歴史
2二軸押出機における混練技術
3分配と分散
4一括投入と逐次投入
5二軸押出機の基本用途
6超臨界流体を利用したコンパウンド事例
6.1超臨界流体(Super Critical Fluid、SCF)
6.2超臨界流体利用技術概要
6.3ステレオコンプレックスポリ乳酸(sc─PLA)
6.4カーボンナノチューブコンポジット技術
6.5CAEにおけるミキシングセクションの三次元流動解析
7ダイス
 
7.1概要
7.2 多層押出における溶融樹脂の粘度差における問題点
7.3流路断面形状における構成変化(2次流れの発生)
7.4層表面及び層界面におけるメルトフラクチャー
7.5金型加工精度と温度ムラによる製品厚み精度への影響
7.6ダイ下流装置による影響
7.7ドローレゾナンスによるMD方向の厚み精度不良
7.8Tダイ内流動解析
8二軸押出機を利用したフイルム・シート成形技術
 

 フィルム成形用押出装置の解析理論とその応用展開
 はじめに
1.解析理論
1.1Hele─Shaw流れの定式化
1.2フィルム肉厚最適化解析法
2.フィルム成形用押出装置の数値シミュレーション
2.13Dシミュレーションの限界
2.2コートハンガーダイ
2.2.1解析モデル作成法
2.2.2材料物性設定法
2.2.3コートハンガーダイ内樹脂流動解析
 
2.2.4コートハンガーダイ最適化解析
2.3スパイラルマンドレルダイ
2.3.1解析モデル作成法
2.3.2スパイラルマンドレルダイ内樹脂流動解析
2.3.3トレーサ粒子運動解析を利用したウェルド評価法
2.4多層ダイ
2.4.1多層押出解析の技術的問題点
2.4.2多層マルチマニフォールドダイ
2.4.3多層フィードブロックダイ
 おわりに
 

 Tダイキャスト成形
 はじめに
1ポリマーの性質と成形性
2Tダイキャストの変形理論
(1)歪み速度と応力
(2)力のバランス及びエネルギーバランス
(3)粘度式
(4)理論と実験
3成形性の評価法
(1)成形安定性と樹脂特性
(2)成形安定性と成形条件
(3)成形中の破断現象
(4)ネックイン
4冷却
4.1シャークスキンおよびメルトフラクチャーにより引き起こされる表面荒れ
 
5フィルムの物性
5.1成形条件の影響
5.2樹脂特性の影響
(1)キャストフィルム
(2)フィルムの衝撃強度
(3)ヒートシール温度
(4)フィルムの開口性・ブロッキング性とスリップ性
(5)透明性
(6)成形性と樹脂デザイン
(7)フィルム物性のまとめ
6.スケールアップ
7.おわりに
 

 インフレーションフィルム成形法
 はじめに
1樹脂のレオロジー特性
(1)剪断粘度
(2)伸長粘度
2インフレーション成形の冷却
3インフレーション成形の理論
(1)歪み速度と応力
(2)力のバランスおよびエネルギーバランス
(3)粘度式
(4)理論と実際
4インフレーション成形の大型化
 
5フィルム物性
(1)成形条件とフィルム物性
(2)PE樹脂のフィルム物性
6インフレーション成形の成形性
(1)成形安定性
(2)延伸切れ
7ダイス
(1)単層ダイス
(2)多層ダイス
 おわりに
 

 二軸延伸フィルム技術
 はじめに
1二軸延伸フィルムライン
1.1逐次二軸延伸フィルムライン
1.1.1押出
1.1.2キャスティング装置
1.1.3縦延伸装置(MDO)
 
1.1.4横延伸装置(TDO)
1.1.5引取設備
1.2同時二軸延伸ライン
2プロセス制御
3二軸延伸フィルムの開発環境
 

 チューブラー延伸技術
 はじめに
1チューブラー延伸システム
2チューブラー延伸システムの理論解析
2.1理論解析 加熱・冷却
3変形挙動の解析
3.1ポリオレフィン樹脂の変形挙動の解析
4フィルム特性
5チューブラー延伸とテンター二軸延伸試験機との比較
5.1バブル変形挙動と延伸応力
5.2LLDPEにおけるチューブラー延伸とテンター二軸延伸の物性比較
6ポリオレフィンのための樹脂設計
 
6.1ポリエチレン
6.2ポリプロピレン
7ポリアミド6樹脂の変形挙動並びにフィルム厚み精度
7.1ポリアミド6樹脂のバブル変形挙動と延伸応力の解析
7.2フィルム厚み精度(支配要因解析)
8高付加価値商品開発への応用展開〈特殊応用技術〉
9スケールアップ理論解析
10異なる延伸プロセスでの性能比較評価
 まとめ
 

 延伸性評価技術
 はじめに
1一軸延伸による延伸性評価
2テーブルテンター試験機による延伸性評価
 
3高次構造同時計測可能な二軸延伸試験機による延伸性評価
 

 高次構造解析
 はじめに
1.光学的異方性の概念
2.赤外(Infrared;IR)吸収分光法による分子配向
3.ラマン分光法による分子配向評価
4.広角X線回折や密度による結晶化度評価
 
4.1X線回折法
4.2密度法
4.3熱分析
 おわりに
 

 ラミネート加工方法の種類と各部でのポイントおよびトラブル対策
 はじめに
1.各種ラミネート加工方法の種類と加工工程
1.1サーマルラミネーション(thermal lamination)
1.2ホットメルトラミネーション(hot melt lamination)
1.3ノンソルベントラミネーション(non─solvent lamination)
1.4ウエットラミネーション(wet lamination)
1.5ドライラミネーション(dry lamination)
1.6押出コーティング・ラミネーション(extrusion coating lamination)
1.7共押出コーティング・ラミネーション(co─extrusion coating lamination)
2.各種ラミネート加工方法の各部での加工上の主なポイント
3.各種ラミネート加工方法の主な塗工方法
4.印刷・ラミネート製品の巻芯シワの原因と対策
4.1巻取部のスタートで考えるべき基本的対策
4.2巻取部での最適巻取設定条件の求め方(巻取条件8要因)
 
4.3巻取スタート時の巻取張力とタッチロール圧の最適条件の設定
4.4印刷原反のシワ不良対策の一例
4.4.1LLDPEフィルムの印刷製品のスリット加工での巻芯シワの低減
4.4.2印刷原反の弱巻き製品に、次工程(ラミネート)で巻締りシワの発生源になっているその対策
5.ラミネート加工における接着の発生
5.1濡れ
5.2表面張力
5.3アンカー・ファスナー効果
5.4溶解度パラメーター(SP solubility parameter)
5.5吸着と拡散
6.ラミネート部の接着および剥離現象
7.各種ラミネート加工方法の主なトラブルと対策
 おわりに
 

 添加剤
 はじめに
1.中和剤
1.1金属セッケン
1.2DHT─4A(ハイドロタルサイト類)
1.3その他の中和剤
1.4DHT─4Aによる厚み精度の向上
2.酸化防止剤
2.1自動酸化反応
2.2酸化防止剤の種類
2.2.1ヒンダードフェノール系酸化防止剤
2.2.2リン系酸化防止剤
2.2.3イオウ系酸化防止剤
2.3自動酸化反応と安定化
2.4添加剤処方事例
2.4.1LLDPE用処方
2.4.2HDPE用処方
2.4.3PP用処方
3.アンチブロッキング剤
3.1アンチブロッキング剤の働きと種類
3.2合成シリカの取り扱い注意
3.3合成ゼオライトの屈折率と透明性の関係
4.スリップ剤
4.1スリップ剤の種類と働き
4.2スリップ剤表面移行の考え方
4.2.12段階移行モデル
 
4.2.2添加剤のブリード実験
4.2.32段階移行モデルを用いたスリップ剤のブリート解析
4.3ドライラミ後の滑り性低下原因と対策
5.帯電防止剤
5.1帯電防止剤の働き
5.2帯電防止剤の種類
5.3帯電防止性能への影響因子
5.4帯電防止性能の測定方法
6.光安定剤(耐候剤)
6.1光安定剤の種類とその作用機構
6.1.1紫外線遮断剤(UV Screener)
6.1.2紫外線吸収剤(UV Absorbers)
6.1.3消光剤(Quenchers)
6.1.4HALS
6.2フィルム用光安定剤
7.造核剤
7.1造核剤の働きと作用機構
7.2造核剤の種類と特徴
7.2.1リン酸エステル金属塩類
7.2.2ベンジリデンソルビトール類
7.2.3カルボン酸金属塩類
8.加工助剤
8.112─ヒドロキシステアリン酸マグネシウム(EMS─6P)
 

 高機能性フィルムの最近の開発動向
 はじめに
1.最近のフィルム開発動向
2.機能性フィルム用途
2.1自動車・モバイル用フィルム
(1)セパレーター
(2)ソフトパッケージ
(3)コンデンサー用極薄フィルム
2.2太陽電池用フィルム・シート
(1)封止材
(2)太陽電池用バックシート
2.3包装用および医療用フィルム・シート
(1)PE、PP の包装用延伸フィルム
(2)バリアフィルム
(3)高透明PP シート
(4)易裂性ナイロンフィルム
(5)医療用フィルム
(6)コート、蒸着
 
(7)チャック袋 易開封性、再利用
2.4環境対応フィルム
(1)PLAの耐熱化
(2)遮熱フィルム
2.5IT・ディスプレイ用フィルム
(1)位相差フィルム:斜め45 度フィルム
(2)WVフィルム
(3)タッチパネル用部材
(4)有機無機ハイブリッド超バリアフィルム
3.高機能化技術(光学設計、表面制御)
3.1光学評価・設計
3.2微細表面凹凸制御
(1)モスアイ構造
(2)高精細表面技術および多層光学フィルム
(3)クレーター構造
 最後に
 
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