液晶ポリマー(LCP)の物性と成形技術および高性能化
 〜高周波対応FPCへの応用に向けたフィルム化、接着性向上など〜
第1章 液晶ポリマー総論
第1節 液晶ポリマーへの特許動向と開発戦略
 1 注目される液晶ポリマー(LCP)
 2 LCP製品開発の経緯
 3 LCPの特許出願動向
 4 出願人ランキング
 5 業界全体の特許グロスレイト解析
 6 主要各社のグロスレイト解析
 7 LCPの成形加工別に見た特許推移
 8 各メーカーの人的投資
 9 各メーカーの技術分類(FI)
 10 各メーカーのテーマコード分類(F-Term)
 11 LCPに関する各社の課題解析
 12 まとめ
 13 おわりに
第2節 液晶ポリマーの種類と分子設計・合成
 1 液晶ポリマーとは
 2 LCPの分類
 3 LCPの分子設計
 4 LCPの重合技術
 5 LCPの触媒法による重合技術
 6 LCPの可溶化(溶剤キャスト法LCPフィルム)
  6.1 背景
  6.2 電子回路基板用途におけるLCPの優位性
  6.3 LCPの溶剤キャスト法によるフィルム化(新工法)
  6.4 LCPキャストフィルムの特性
   6.4.1 異方性
   6.4.2 吸水特性
   6.4.3 電気特性
   6.4.4 熱特性
  6.5 LCPキャストフィルムの電子回路基板用途への応用
 7 おわりに
第3節 液晶ポリマーの高性能化と劣化対策
 1 液晶ポリマー(LCP)について
 2 低融点LCPについて
 3 低融点LCPの各種物性
  3.1 熱分解耐性
  3.2 難燃性
  3.3 機械特性
  3.4 誘電特性
  3.5 耐薬品性
  3.6 耐加水分解性
 4 他樹脂への複合化
  4.1 ガスバリア性
  4.2 耐候性(強度保持)
 5 おわりに

第2章 液晶ポリマーの成形技術・フィルム化
第1節 特許から見る液晶ポリマーの成形技術、フィルム化の変遷
 1 液晶ポリマーの成形技術
  1.1 リオトロピック液晶ポリマーの成形
  1.2 リオトロピック液晶ポリマーの溶液特性
  1.3 PPTAの紡糸方法
 2 サーモトロピック液晶ポリマー
  2.1 射出成形
   2.1.1 射出成形時のトラブルと解決策
   2.1.2 ガラスフィラーを使用したLCP射出成形品の改良
  2.2 LCPフィルム成形
   2.2.1 Tダイ成形
   2.2.2 インフレーション成形
   2.2.3 溶液キャスト法
 3 おわりに
第2節 液晶ポリマーの射出成形技術とその注意点
 1 はじめに
  1.1 液晶ポリマーの特徴
  1.2 ラペロス®LCPの特徴
 2 LCPの射出成形
  2.1 予備乾燥
  2.2 成形条件
 3 LCPの成形加工特性
  3.1 流動性
  3.2 成形収縮率
 4 LCPの射出成形における不具合とその対策
  4.1 そり変形
   4.1.1 材料選定
   4.1.2 製品設計
  4.2 ブリスター
   4.2.1 材料選定
   4.2.2 製品設計、成形条件
  5 おわりに
第3節 液晶ポリマーペースの成膜と用途について
液晶ポリマーの溶液キャスティング法による成膜とその用途
 1 はじめに
 2 LCPフィルムの成膜と用途
  2.1 LCPフィルムの特徴
   2.1.1 LCP樹脂の概要
   2.1.2 LCPフィルムの基礎物性
  2.2 LCPフィルムの直接成膜技術
   2.2.1 LCPフィルムの製造方法
   2.2.2 溶液キャスト法により作成したLCPフィルムの用途
   2.2.3 溶液キャスト法を用いた銅箔上へのLCPの直接成膜技術
  2.3 溶液キャスト法を用いたFCCLの特性
 3 おわりに

第3章 液晶ポリマーの表面特性と銅箔の表面改質と接着技術
第1節 液晶ポリマーの表面特性と特許から見る接着技術の紹介
 1 液晶ポリマーの表面特性と接着性
 2 LCPフィルム製造メーカーの接着特性の出願推移
 3 特許によるメーカーの接着技術
 4 おわりに
第2節 プラズマ表面改質による液晶ポリマーなど低誘電樹脂への銅めっき技術・直接接着技術
 1 はじめに
 2 背景および目的
  2.1 背景
  2.2 目的
 3 検討方法
  3.1 LCP樹脂、フッ素樹脂の表面改質処理
  3.2 LCP樹脂等各種樹脂への直接Cuめっき
  3.3 LCP樹脂等各種樹脂同士とCu箔との直接接着
  3.4 特性評価
 4 結果および考察
  4.1 改質表面の評価
   4.1.1 表面改質による表面構造と接触角
   4.1.2 プラズマ表面改質による表面の化学状態分析
  4.2 各種樹脂の直接めっき
   4.2.1 LCP樹脂の直接めっき
   4.2.2 フッ素樹脂の直接めっき
   4.2.3 COP樹脂の直接Cuめっき
   4.2.4 ポリイミド(PI)の直接めっき
   4.2.5 スルーホール、ビアホールへの直接めっき
  4.3 各種材の直接接合
   4.3.1 LCP樹脂、フッ素樹脂とCu箔の直接接着
   4.3.2 樹脂同士の直接接合
  4.4 接着の評価
  4.5 多層膜の直接接合
 5 おわりに
第3節 低誘電性ボンディングフィルムの開発とその特性・応用
 はじめに
 1 高周波対応FPC向け接着剤
  1.1 接着剤の使用箇所と使用方法
  1.2 高周波対応FPC向け接着剤に求められる特性
   1.2.1 誘電特性
   1.2.2 接着性
   1.2.3 レーザー加工性
 2 最近の開発状況
  2.1 製品紹介
   2.1.1 製品ラインナップ
   2.1.2 製品仕様
  2.2 特性
   2.2.1 伝送特性
   2.2.2 接着性
   2.2.3 レーザー加工性
   2.2.4 長期絶縁信頼性(マイグレーション試験)
   2.2.5 特性一覧
 おわりに

第4章 液晶ポリマーの5G対応材料への応用
第1節 特許動向から見た液晶ポリマーを使った5G対応材料の開発動向
 1 5G対応としての回路基板に纏わる高分子材料
 2 5G対応としての回路基板材料としてのLCP
 3 5Gにまつわる特許によるメーカーの技術
 4 おわりに
第2節 LCP(液晶ポリマー)による高周波対応FPC(フレキシブルプリント配線板)技術開発
 1 FPC高周波対応の必要性
 2 FPCの高周波対応への取り組み
  2.1 有機部材の誘電損失(tanδ)を下げることによる高速伝送化
  2.2 有機部材の比誘電率(εr)を下げることによる高速伝送化
  2.3 配線長(L)を短くすることによる高速伝送化
 3 誘電損失の低減による高速対応FPC材料の選定
 4 LCP基材による高速対応FPCの実現
 5 まとめ
 
 
液晶ポリマー(LCP)の物性と成形技術および高性能化 
〜高周波対応FPCへの応用に向けたフィルム化、接着性向上など〜
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