x/zEVへの転換2023(各国の現状、目標と課題)【書籍+PDF版】
 〜x/zEVの区分と販売実績、BEV性能、充電と安全性〜
= 趣旨 =

本書は「x/zEVビジネス資料集」として、読者各位の着想の“ 種“を提供したい。
可能な限り、明確なデータソースから、経時的な流れを、数値グラフで把握して提供した。

・2022年の通期、x/zEVは1,050万台を越え、2023年は1,400万台をクリアか
・これに伴うリチウムイオン電池のサプライは、最大900GWhに迫りつつある
・電池材料や半導体などのサプライ・チェーンは、心配すれば切りがないが...
・BEVの発火事故も収まっていないが、250kWの急速充電に無理はないのか
・いよいよTトヨタ、N日産とHホンダのBEVが出揃い、着実な進展が伺える
・更にT、N、Hは2027以降の全固体電池による、BEVに”腹を決めた”
・BEVへのグローバル・サウスの参入は、意外な程のスピードが見える
・一方で欧米のBEVメーカーの、電池調達の脆弱さなど、最後は自己責任か
・(特別寄稿)岩間教授の解析は、最新のBEV関係の政策動向を、過不足なくカバー

 2023年初頭、グローバルには種々の課題を抱えつつ、脱炭素や地球環境の悪化抑制に動いている。大きく見ればエネルギーインフラではあるが、その中で自動車の占める割合は大きく、ICEからx/zEVへの転換は大きな流れとなっている。100年続いた内燃機関の大幅削減は、第2、3の産業革命でもあろう。
 本書は標記のタイトルで広く、x/zEVやリチウムイオン電池に関わる、ビジネスのニーズとサプライ(需要と供給)の側面から、最近の動向を見据えた「ビジネス資料集」をイメージした内容である。元より、筆者が結論を示して方向付けをするものでもない。可能な限り新しいデータを数字で集めて、時系列でまとめて、読者のアクションプランの参考資料として頂きたい。
 前半ではBEV、PHEV、HEVを主体にし、各国ごとに異なるx/zEVの内容を整理して示した。これらの区分に沿った、2030年ないし2035年の最終時点における、ICE廃止の目標を一覧した。次に国と地域別の製造・販売実績を、可能な限り直近の12ヶ月の数値データを元にまとめた。この数値と最終時点の大きなギャップが、これからの壁となって行く手を阻んでいると見える。
 このギャップへのチャレンジは、国や自動車メーカーに依って多種多様であり、多くの競業や協業関係が出来つつある。各社の主要BEVモデルも、開発レベルを脱して、性能の向上と独自性の展開に入っている。2022〜23年段階の主要モデルの、走行性能を比較し、充電システムと安全性の諸課題を扱う。
 BEVは充電無しには航続出来ない。大きくなった電池容量kWhの中で、短時間の充電は電池への大きなストレスであると同時に、高度な電池システムの温度管理(冷却)が求められる。温度上昇と時間経過は電池の劣化を介して、BEVの発火事故につながる。厳しい安全性試験をクリアしたBEVが、多くの発火事故を起こしている現実を直視する必要があろう。
x/zEVへの転換2023(各国の現状、目標と課題)【書籍+PDF版】 
〜x/zEVの区分と販売実績、BEV性能、充電と安全性〜
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