x/zEV用電池の拡大(目標、現状とグローバルな態勢)
 〜原材料サプライ、総GWh数量と年次別メーカー別生産計画〜
 

 本書は先に発刊した、「x/zEVへの転換2023(各国の現状、目標と課題)」の続編である。本書では電池が主体となり、各論としての正極材を始めとする、原材料の方向転換やサプライが主なテーマである。2030年を転機とする、EVなどの生産計画と、必要な電池のGWh総数とのマッチング、年次別の送料見通しや、これに対する自動車メーカーの電池調達計画などを一覧した。)

 目下の目標2030〜35年を目処に、仮に主要国だけがICEを廃したとしても、年間1,000万台を越えるx/zEVと、1,000GWh単位の電池の生産規模となる。この問題を正確に捉えること自体が困難であることは言うまでもないが、2022〜2023年に多くの増産計画が出されている一方で、その成果が見える事例は少ない。)

 量的な拡大に伴って、材料選択と電池技術にも質的な変化が起こっている。正極材のコバルトフリー化、バインダー系のコストダウンなど、かなり大胆な方向転換も見られる。一方でポストリチウムイオン電池や、全固体電池などの登場は、期待に反してその姿が見えない。)

 基礎となる数値データは、可能な限り直近12ヶ月に絞り、電池に関わるビジネスの、ニーズとサプライ(需要と供給)の側面から、最近の動向を見据えた“ビジネス資料集”をイメージした内容である。元より、筆者が結論を示して、方向付けをするものでもない。可能な限りデータを、時系列、国別と企業別でまとめて、読者のアクションプランの資料として頂きたい。

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 (菅原秀一)
x/zEV用電池の拡大(目標、現状とグローバルな態勢) 
〜原材料サプライ、総GWh数量と年次別メーカー別生産計画〜
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