化学物質毒性ハンドブック 臨床編T
 
バイオ・メディカル 翻訳 試読不可
 「世界で最も詳しく、最も新しい臨床中毒学の参考書」と評価された"Clinical Toxicology (WB Saunders, 2001)"の翻訳書。総論・症状別対応・原因物質別対応の3構成で、特に臨床医家に対し、人体における臨床中毒学の参考文献として充実した情報を提供する。
【随所に新しい視点が盛り込まれた構成】 日本でも問題になっている物質乱用、薬草や栄養補助食品による中毒に1章を割き、この問題の先行指標でもある米国の実態を把握できる。また、中毒の本には珍しく放射線障害についても触れ、利用価値を高めている。
【複数の視点から中毒を考察】 単なる物質別の情報の羅列ではなく、中毒患者の治療総論と症状別対応にもウェイトを置く。原因物質別では、各薬物ごとに薬理と病態生理、臨床所見、鑑別診断、検査、治療、最終処置、後遺症などを詳細に記述。
【細やかな翻訳】 医薬品・農薬の名称は一般名も商用名も全て日本のものに、動植物名も和名があるものは全てそれに置き換えた。
【充実した参考文献・付録】 参考文献の殆どが1990年以降のもので、最新の知見を網羅している。また、薬毒物の中毒濃度や、治療薬・解毒薬の投与量など実用性の高い付録が充実している。
2002年12月
本体88,000円+税
530頁
В5
丸善株式会社
ISBN4-621-07124-6
 
原書
 『Clinical Toxicology』(2001)
原書編者
 Marsha D. Ford
 Kathleen A. Delaney
 Louis J. Ling
 Timothy Erickson
 W B Saunders Co(米)
監訳
 内藤 裕史   筑波大学名誉教授
 横手 規子   翻訳家
 
1 総論

中毒患者への初期対応
 

薬毒物動態
 

気道の管理
 

体液および電解質
 

中毒患者の二次救命処置
 

中毒時の酸塩基平衡障害
 

身体所見と中毒症状
 

妊娠と中毒
 

消化管に対する初期治療
 

中毒センター
 

血液浄化法
 

化学物質に汚染された患者の処置
 

緊急時の薬毒物検査
 

職場における薬物検査
 

放射線診断
 
 
2 症状別対応

中枢神経抑制
 

血液の傷害
 

中枢神経興奮
 

メトヘモグロビン血症
 

痙撃発作
 

呼吸器傷害
 

末梢神経障害
 

過敏性反応
 

心血管障害
 

体温調節異常:高体温および低体温
 

肝不全(要点)
 

眼の傷害
 

腎不全
 
 
3 原因物質別対応

アセトアミノフェン
 

樟脳・防虫ボール
 

サリチル酸系薬物
 

精油
 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
 

抗不整脈薬
 

コルヒチン
 

β-アドレナリン受容体拮抗薬
 

筋弛緩薬
 

カルシウムチャンネル拮抗薬
 

ビタミン
 

強心配糖体
 

 

クロニジンと中枢性降圧薬
 

カフェインおよび類似の一般用交感神経作動薬
 

降圧薬
 

薬草および栄養補助剤
 

ニトロプルシド
 

下剤
 
 
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