『生物の科学 遺伝』 バックナンバー
■ 2014年11月号 ISBN 978-4-86469-096-6
 
 
 
特集にあたって
地球温暖化関連物質と海洋微生物の関わり
 ─大きく変貌を遂げつつある最新の海洋微生物生態系像が明らかに
布浦 拓郎(海洋研究開発機構)・木庭 啓介(東京農工大学)
 
序論
海洋における地球温暖化関連物質の分布
 ─生物起源温暖化物質のメタンと一酸化二窒素
吉田 磨(酪農学園大学)
 
Part1 温暖化ガスCH4, N2Oと海洋微生物
海底堆積物中のメタン生成および酸化反応を担う微生物
青木 仁孝(長岡技術科学大学)・井町 寛之(海洋研究開発機構)
 
海洋の好気性メタン酸化菌の分布,多様性,窒素代謝
 ─海底から表層まで幅広く存在し CO
2や有機物へ変換
平山 仙子(海洋研究開発機構)
 
海洋表層でのメタン生成
 ─観測結果が語る海洋メタンの実態
吉田 磨(酪農学園大学)
 
海洋中の一酸化二窒素生産とアンモニア酸化
布浦 拓郎(海洋研究開発機構)・木庭 啓介(東京農工大学)
 
Part2 二酸化炭素固定とアンチ温暖化物質の生産
植物プランクトンブルーム研究の新展開
 ─海洋生物生産への地球温暖化の影響予測に関わるキープロセス
塩崎 拓平(東京大学大気海洋研究所)
 
深海における暗黒の炭素固定
 ─炭素固定細菌を含んだ深海生態系構造解析が進む
横川 太一(愛媛大学)
 
海洋における硫化ジメチル(DMS)生成とその分布
 ─気候値見積もりの精度向上へ
亀山 宗彦(北海道大学)
 
特別寄稿
加藤竹斎「扁額」から見えてきたもの
長田 敏行(法政大学)
 
がんばれ生物クラブ
福岡県立八女高等学校自然科学部生物班
 ─矢部川水系の自然観察と地域での活動から
廣田 進一(福岡県立八女高等学校)
 
「裏山の昆虫誌」
ゲンゴロウ  
丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)
 
Review
性行動と報酬行動
 ─性行動の情動的側面と側坐核の役割
松本 惇平・小野 武年・西条 寿夫(富山大学)
 
 
◆ 書評
◆ 総目次
 
 
 
■ 2014年9月号 ISBN 978-4-86469-095-9
 
 
 
特集にあたって
ハクチョウ,コウモリ,プテラノドン─空飛ぶための“かたち”はどのように進化したのか?
土岐田 昌和(ハーバード大学)
 
鳥類の飛翔器官の進化─獣脚類恐竜の系統における形態進化シークエンス
對比地 孝亘(東京大学)
 
鳥類と翼竜における飛翔の進化─空を飛ぶための形態はどのように生み出されたか
土岐田 昌和(ハーバード大学)
 
哺乳類における飛翔適応形態の進化─コウモリの翼はどのようにして生み出されたか
阿部 貴晃(東京大学)/土岐田 昌和(ハーバード大学)
 
滑空性哺乳動物の進化─樹上環境へ適応するための形質変化
押田 龍夫(帯広畜産大学)
 
 
 
特集にあたって
好き嫌いと脳─生き残りをかけた脳の進化を見る
小野 武年(富山大学)
 
本能と情動による物体認知のしくみ─情動が担う好き嫌いのしくみ
小野 武年・西条 寿夫(富山大学)
 
本能による恐怖行動のしくみ─本能による好き嫌いの価値評価は脳の膝状体外視覚系が担う
西条 寿夫・小野 武年(富山大学)
 
食べ物の好き嫌いと健康─苦くても必要な栄養は取れるように嗜好性が増加
近藤 高史(味の素株式会社)
 
トピックス
ニホンウナギの保全と持続的利用─その生態学的特徴と保全の難しさ
海部 健三(中央大学)
 
特別寄稿
津波跡地のオオシマザクラ─東北地方の海岸林で起きている侵略的外来種問題
勝木 俊雄(森林総合研究所)
 
特別寄稿
鎌田 博博士の逝去を悼む
長田 敏行(法政大学)
 
「裏山の昆虫誌」
クツワムシ  
丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)
 
講座
温暖化影響のいま ─ 生態系と農林水産業へのインパクト
第11回(最終回)
地球温暖化と水産業への影響と適応
─変化する漁業資源を有効かつ持続的に利用するために
木所 英昭・中田 薫(水産総合研究センター)
 
Review
骨におけるメッセンジャーRNAの安定性と生体制御について
野田 政樹(東京医科歯科大学)
 
実験/観察のページ
高校生のための裸子植物と被子植物の比較観察マニュアルと図譜の作成
渡辺 採朗(神奈川県立伊志田高等学校)
 
 
 
 
■ 2014年7月号 ISBN 978-4-86469-094-2
 
 
 
【特別寄稿】
世界遺産を支える富士山の自然─麓から山頂まで変わりつつある自然環境
増澤 武弘(静岡大学)
 
トピックス
ソングバードのくちばし形状の“見せかけの”多様性とその創出原理
土岐田 昌和(Harvard University)
 
特集に当たって
序論:腸内フローラと健康・疾病との関わり
神谷 茂(杏林大学)
 
Part.1 腸内フローラの構成・ゲノム解析
腸内常在菌の構成と生活特性─新しい健康診断法の確立に向けて
辨野 義己(理化学研究所)
 
メタゲノムによる腸内フローラ解析
─次世代シークエンサーで読み解く腸内細菌叢の全体像
服部 正平(東京大学)
 
Part.2 腸内フローラと健康
腸管免疫─腸内フローラと免疫系の接点
八村 敏志(東京大学)
 
腸内細菌による短鎖脂肪酸の生成と便通
─短鎖脂肪酸を介して宿主の健康が維持される共生関係が明らかに
横田 篤(北海道大学)・桑原 厚和(静岡県立大学)
 
プロバイオティクス・プリバイオティクス・バイオジェニックス─進化する機能性食品
大澤 朗(神戸大学)
 
Part.3 腸内フローラと疾病
肥満と代謝疾患─環境要因としての腸内フローラの役割
吉田 康人(ヤクルト本社)
 
腸管感染症としての炎症性腸疾患(IBD)─膨大な腸内細菌からの原因菌・菌群の特定進む
大草 敏史(東京慈恵会医科大学附属柏病院)
 
腸内細菌と動脈硬化─腸内細菌は新たな心血管病の治療標的となり得るか
山下 智也・笠原 和之・佐々木 直人・平田 健一(神戸大学)
 
アトピー性皮膚炎─プロバイオティクスによる予防と抑制の可能性
伊藤 浩明(あいち小児保健医療総合センター)
 
【コラム】 家畜とプロバイオティクス
藤澤 倫彦・大橋 雄二(日本獣医生命科学大学)
 
【Review】 寿遺伝子のしくみの解明─SIR2遺伝子がrDNAを安定に保ち寿命を維持
小林 武彦(国立遺伝学研究所)
 
裏山の昆虫誌
ゲンジボタル  
丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)
 
講座
温暖化影響のいま:生態系と農林水産業へのインパクト
第10回 温暖化による海洋生物への影響
伊藤 進一(水産総合研究センター)
 
がんばれ生物クラブ
千葉県立君津青葉高等学校「森クラブ同好会」
─房総の森を守れ〜挿し木の発根率の高い切断法も開発
渡邉 英二(千葉県立君津青葉高等学校)
 
 
 
 
■ 2014年5月号 ISBN 978-4-86469-093-5
 
 
シーラカンス・フォト・ギャラリー ─ 写真でつづるシーラカンス研究の歩み
岡田 典弘(国際科学振興財団)
 
【特集にあたって】
日本のシーラカンス研究の集大成
岡田 典弘(国際科学振興財団)
 
●Part 1:生態
シーラカンスのもう一つの繁殖地 ─タンザニア
二階堂 雅人(東京工業大学)・岡田 典弘(国際科学振興財団)
 
インドネシアシーラカンスの発見と展望
岩田 雅光・安部 義孝(ふくしま海洋科学館)
 
●Part 2:形態
シーラカンスの鰭から四肢への進化を考える
天野 孝紀・城石 俊彦(国立遺伝学研究所)
 
鰾と肺の進化 ─シーラカンスからのメッセージ
岡部 正隆(東京慈恵会医科大学)・藤村 衡至(新潟大学)
 
【コラム】 シーラカンスと脊椎動物心臓進化
守山 裕大・竹内 純・小柴 和子(東京大学)
 
シーラカンスのウロコと小歯構造の謎
田畑 純(東京医科歯科大学)
 
白亜紀の絶滅をどのようにして生き延びたのか
─現生シーラカンスの解剖と化石からわかるシーラカンスの進化
籔本 美孝(北九州市立自然史・歴史博物館)・上野 輝彌(国立科学博物館)
 
●Part 3:ゲノム
シーラカンスゲノムのアノテーション
野口 英樹・豊田 敦・藤山 秋佐夫(国立遺伝学研究所)
 
シーラカンスゲノム進化 ─進化速度・嗅覚受容体遺伝子・前適応
二階堂 雅人(東京工業大学)・岡田 典弘(国際科学振興財団)
 
シーラカンスHox遺伝子クラスターを通して考える
魚類から四肢動物への進化
ミヤケ ツトム(慶應義塾大学)
 
シーラカンスゲノム中の反復配列の特徴
西原 秀典(東京工業大学)・岡田 典弘(国際科学振興財団)
 
ゲノムアセンブラーPLATANUSの適用例 ─シーラカンスゲノム解読
梶谷 嶺・伊藤 武彦(東京工業大学)
 
トピックス
巨大ウイルスがもたらしたパンドラの箱
─ウイルス研究はパラダイムシフトを引き起こすか?
緒方 博之(京都大学化学研究所)/武村 政春(東京理科大学)
 
パートナーによる殺人は13.5%,男女間で差も
笹川 昇(東海大学)
 
講座
温暖化影響のいま:生態系と農林水産業へのインパクト
第9回 温暖化に対する農業適応技術
渡邊 朋也(農業・食品産業技術総合研究機構)
 
いきものの不思議
ヒマラヤの花:極限の環境に生きる植物たち(Part 2)
池田 博(東京大学総合研究博物館)
 
裏山の昆虫誌
ホソミオツネントンボ  
丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)
 
実験/観察のページ
魚類から哺乳類への進化を考察する
─脊椎動物各綱の頭部を比較して水中から陸上への進化の過程を考えさせる
浅羽 宏(東京学芸大学)
 
追加・訂正情報
 
 
 
 
■ 2014年3月号 ISBN 978-4-86469-092-8
 
 
 
【特集にあたって】
【序 論】 新しい育種技術「NBT」:世界の動きと日本の対応
鎌田 博(筑波大学)
 
【Part 1: NBT】
RNAウイルスを用いた果樹の開花促進と育種年限の短縮
吉川 信幸・山岸 紀子(岩手大学)
 
NBTによる生殖制御によって育種効率を高めようとする取り組み
――SPT(seed production technology)プロセス,リバースブリーディング,果樹の早期開花,自殖性作物のTMS循環選抜
田中 淳一(農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所)/田部井 豊(農業生物資源研究所)
 
アグロインフィルトレーション法による遺伝子発現と遺伝子機能解析
今 辰哉・吉川 信幸(岩手大学)
 
【Part 2: ゲノム編集】
部位特異的ヌクレアーゼによるゲノム編集と動物における利用
山本 卓・佐久間 哲史・鈴木 賢一・坂本 尚昭(広島大学)
 
植物におけるゲノム編集
遠藤 真咲・土岐 精一(農業生物資源研究所)
 
植物におけるエピゲノム編集:その原理と接ぎ木による誘導
葛西 厚史・原田 竹雄(弘前大学)
 
【まとめ】
新しい育種技術をめぐる規制と社会的対応
立川 雅司(茨城大学)/鎌田 博(筑波大学)
 
【コラム】
シスジェネシスとイントラジェネシス
田部井 豊(農業生物資源研究所)
 
【コラム】
GM作物30年
佐藤 文彦(京都大学大学院)
 
バイオイメージング――画像で迫る驚異の世界
電子顕微鏡で生きたまま虫を観る
―「ナノスーツ」を使って生物の微細構造に迫る―
針山 孝彦(浜松医科大学)
 
トピックス
旧世界ザルと類人猿はいつ分岐したのか―漸新世の化石が示す初期進化
高井 正成(京都大学霊長類研究所)
 
講座
温暖化影響のいま:生態系と農林水産業へのインパクト
第8回 異常気象・温暖化への適応を支援する農業気象情報システム
中川 博視・菅野 洋光・大野 宏之(農業・食品産業技術総合研究機構)
 
いきものの不思議
ヒマラヤの花:極限の環境に生きる植物たち(Part 1)
池田 博(東京大学総合研究博物館)
 
実験/観察のページ
プラナリアの多眼形成2
浅浦 真由美(岡山県立倉敷鷲羽高等学校・講師)/高橋 京子・宮崎 武史(元玉野高校非常勤講師・教諭)
 
実験/観察のページ
タマネギの細胞の核(DNA)を緑に,核小体(RNA)を赤く染め分ける簡便な方法  
後藤 純一(元静岡県立高等学校教員)
 
【リレーエッセイ】
文学/映画に見る生命科学
SFという「毒」  
八代 嘉美(京都大学 iPS細胞研究所)
 
裏山の昆虫誌
マイマイカブリ  
丸山 宗利(九州大学総合研究博物館)
 
 
 
 
■ 2014年1月号 ISBN 978-4-86469-091-1
 
 
 
【特集にあたって】
多能性幹細胞という生き物を解剖する
丹羽 仁史(理化学研究所)
 
【Part 1: 多能性の誘導】
iPS細胞誘導の分子機構
梶 圭介(エディンバラ大学)
 
核移植によるリプログラミング機構
水谷 英二・若山 清香、若山 照彦(山梨大学)
 
ダイレクト・リプログラミング機構
升井 伸治(京都大学)
 
【Part 2: 多能性の維持】
ES細胞の多能性維持機構
山根 万里子(理化学研究所)
 
2つの多能性幹細胞―ナイーブ型とプライム型
高島 康弘(ケンブリッジ大学)
 
非げっ歯類の多能性幹細胞
本勝 希実子・本多 新(宮崎大学)
 
【Part 3: 多能性の発揮】
Zscan4によるテロメア維持と4倍体補完能の回復
天野 朋和(Elixirgen, LLC.)/洪 実(慶應義塾大学)
 
in vitro分化誘導の原理
永楽 元次(理化学研究所)
 
in vivo分化―胚盤胞補完法
中内 啓光・正木 英樹(東京大学)
 
トピックス
マウスのゲノムに遺る江戸時代の愛玩ねずみ
高田 豊行(国立遺伝学研究所)
 
講座
温暖化影響のいま――生態系と農林水産業へのインパクト
第7回:気候変化に対する水稲の応答と適応の方向
長谷川 利拡(農業環境技術研究所)
 
裏山の昆虫誌
第1回 ウスタビガ
丸山 宗利(九州大学)
 
実験/観察のページ
プラナリアの多眼形成1
宮崎 武史(元玉野高校)他2名
 
環境保全の現状
大津波が三陸沿岸の砂泥底生態系にもたらした影響――岩手県大槌湾および船越湾を潜水調査した結果から
清家 弘治(東京大学大気海洋研究所)他2名
 
 
 
 
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