. .
セミナー・イベントTOPへ戻る


リチウムイオン電池・全固体電池電極の新しい製造プロセス【Webセミナー】
〜低コスト化・製造時間の短縮・低環境負荷・高性能化〜

■開催日時:2024/04/04(木)  10:00〜17:15

■会場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れはこちらをご確認下さい。
キャンセル規定、中止の扱いについては下欄の「お申込み方法」を確認ください。

<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・
記録媒体への保存を禁止いたします。

■受講料(税込): 55,000円
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「55,000円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様55,000円から
 ★1名で申込の場合、49,500円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で55,000円
 ★3名同時申込の場合は、3名様で73,700円
 ★4名以上同時申込の場合は、ご参加者数×22,000円

※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
 ご参加者のご連絡なく2様以上のご参加はできません。

■主催:S&T出版

■講師:
《第1部》
電極スラリーの内部構造解析と乾燥に伴う構造変化
 菰田 悦之 氏
 神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授

《第2部》
リチウムイオン電池電極水系スラリーの製造技術と電池特性
 浅見 圭一 氏
 日本スピンドル製造(株) ミキシング事業センター 技術顧問

《第3部》
スプレー塗工法による全固体電池のシリコンナノ粒子電極作製
 太田 鳴海 氏
 国立研究開発法人物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 
 電池材料分野 固体電池材料グループ 主幹研究員

《第4部》
粒子の配置制御技術を用いた全固体電池成形プロセス
 久保 健太 氏
 キヤノン(株) R&D11技術開発室 新規要素技術開発担当主幹

《第5部》
VCSELレーザーの特徴と電極膜乾燥技術
 太田 道春 氏
 トルンプ(株) 営業技術部マネージャ

《第6部》
リチウムイオン電池電極の塗工・乾燥プロセスシミュレーションと性能予測
 高岸 洋一 氏
 (株)コベルコ科研 技術本部 計算科学センター モデルベース解析技術室長



■本セミナーの趣旨:
乾燥工程の効率化やドライプロセスなど、低環境負荷、省エネ化、製造速度の向上、低コスト化が
進む新たな電池製造工程技術を紹介


■プログラム:
---------------------------------------
第1部 10:00〜11:00
電極スラリーの内部構造解析と乾燥に伴う構造変化

菰田 悦之 氏
神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授

 LiB正極スラリーを対象としてレオロジー特性に注目して、混錬中の構造形成過程を調べた。さら
に、乾燥中のスラリー塗布膜の膜厚変化からその内部構造がどのように変化し、電極膜を形成するの
かについても調べた。導電助剤のネットワーク構造が電極構造形成に極めて大きな影響を与えること
を説明する。

1. 電極スラリーのレオロジー解析
 1.1 見かけ粘度に対する導電助剤と活物質の影響
 1.2 粘弾性解析に基づく導電助剤と活物質の分散性評価
2. 電極スラリー塗布膜の乾燥過程
 2.1 粒子充填過程に与える乾燥速度の影響
 2.2 導電助剤ネットワークと活物質粒子沈降の影響
3. 混錬および乾燥条件が充放電特性に与える影響

---------------------------------------
第2部 11:05〜12:05
リチウムイオン電池電極水系スラリーの製造技術と電池特性

浅見 圭一 氏
日本スピンドル製造(株) ミキシング事業センター 技術顧問

 キャビテーション効果を利用した高速分散装置の紹介と正・負極活物質の水系スラリー化について
説明する。正極としてはLFP,LFMP及びハイニッケル系として利用されているNCM、NCAなどの水系化ス
ラリー技術と電池特性について説明する。

1. 現状のLibスラリー製造の問題点
 1.1 現状のスラリー製造装置
 1.2 現状のスラリー製造装置の課題・問題点
 1.3 現状のスラリー製造工程
2. 高速スラリー化のためのイノベーション
 2.1 キャビテーション効果による分散機構について
 2.2 高速分散装置の特長と用途
3. 難溶解性高分子(CMC)の水への溶解
4. 負極スラリー(黒鉛/CNT)の高速スラリー化
5. 水系プロセスによるLFP,LFMP及びハイニッケル系正極スラリー化について
 5.1 LFP、LFMPの水系スラリー化
 5.2 ハイニッケル系正極活物物質の問題点
 5.3 中和剤としての炭酸ガスの利用について
 5.4 水系への適用
 5.5 有機系への適用
6. まとめ

---------------------------------------
第3部 13:00〜14:00
スプレー塗工法による全固体電池のシリコンナノ粒子電極作製

太田 鳴海 氏
国立研究開発法人物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 固体電
池材料グループ 主幹研究員

 EV大量普及に向け、リチウム電池用高容量負極の安定動作は喫緊の課題である。本講演では、活物
質の体積変化が引き起こす高容量負極の主な課題(不安定な固体電解質界面相(SEI)保護膜と活物質材
の微粉化)と、これら課題を克服する技術として我々が負極膜を用いて検討した技術(無機固体電解質
の利用と活物質材へのナノ多孔構造導入)並びに実用化へ向け負極粉末を用いて検討した技術を紹介
する。

1. 全固体リチウム電池について
2. シリコン負極について
3. 硫化物固体電解質とアモルファスシリコン負極膜の界面について
4. ナノ多孔構造を導入したアモルファスシリコン負極膜の利用について
5. シリコンナノ粒子電極体負極の利用について

---------------------------------------
第4部 14:05〜15:05
粒子の配置制御技術を用いた全固体電池成形プロセス

久保 健太 氏
キヤノン(株) R&D11技術開発室 新規要素技術開発担当主幹

 近年、脱炭素社会の実現に向け、従来の電解液を固体に置き換えた全固体電池の研究開発が加速し
ている。一方、全固体電池の製造プロセスは未だ課題が多い。塗工法が代表的だが、粒子を高精度、
且つ安定して配置制御することは難しく、高い電池性能を再現することが難しい。セミナーでは、粒
子の配置制御技術を用いたプロセス、及び適用例を紹介する。

1. 全固体電池
 1.1 全固体電池の特徴
 1.2 全固体電池の課題
 1.3 全固体電池の製造プロセス
 1.4 求められる製造プロセス
2. 粒子の配置制御技術
 2.1 プリンティング技術
 2.2 3Dプリンティング技術
 2.3 求められる配置制御技術
 2.4 全固体電池の成形プロセス案
 2.5 薄層粒子の配置制御技術
 2.6 トナーから電池材料
3. 概念実証
 3.1 実証方法
 3.2 電極用基材
 3.3 全固体電池の成形
 3.4 評価結果
 3.5 成形事例
4. まとめ

---------------------------------------
第5部 15:10〜16:10
VCSELレーザーの特徴と電極膜乾燥技術

太田 道春 氏
トルンプ(株) 営業技術部マネージャ

 バッテリー生産において最もCO2エミッションが多い工程の一つが乾燥工程であると言われている。
トルンプは、「乾燥工程の省エネ化に面発光レーザ(VCSEL)が貢献する」と考えている。本講演で
は、VCSELの基本構成・応用方法について説明を行う。

1. トルンプ会社紹介とVCSEL開発の歴史
2. VCSEL基本構造
3. VCSELの一般的な応用例
4. VCSELを用いたバッテリー電極膜乾燥技術
5. 総括

---------------------------------------
第6部 16:15〜17:15
リチウムイオン電池電極の塗工・乾燥プロセスシミュレーションと性能予測

高岸 洋一 氏
(株)コベルコ科研 技術本部 計算科学センター モデルベース解析技術室長

 本講演では、リチウムイオン電池や全固体電池の電極の混錬、塗工、乾燥、プレス、切断など各工
程を模擬した数値シミュレーション技術について、概要や最近の動向を解説する。

1. リチウムイオン電池/全固体電池の製造プロセスとシミュレーションの概要
2. 混錬プロセスシミュレーション
3. 塗工シミュレーション
4. 乾燥シミュレーション
5. プレスシミュレーション
6. 充放電特性シミュレーションへの接続
7. 劣化、安全性シミュレーションへの展開

Copyright (C) 2024 NTS Inc. All right reserved.