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■開催日時:2024年9月6日(金) 10:00〜17:00、2024年10月3日(木)10:00〜17:00
■会場:連合会館2階「201会議室」(千代田区神田駿河台3-2-11)
■受講料:66,880円 (税、テキスト代含む)
■定員:46名
■「正しい食品表示の作り方」講座企画運営委員会
佐合 徹也氏:ハウス食品グループ本社株式会社 品質保証統括部
シニア・エキスパート
元 ハウス食品株式会社 品質保証部部長
山田 満里氏:キユーピー株式会社 品質保証本部 表示規格部部長
■アドバイザー
湯川剛一郎氏:湯川食品科学技術士事務所所長 技術士
■主催:株式会社エヌ・ティー・エス
■本講座の狙い:
・適正表示に向け精勤されている食品各社の表示担当者を精いっぱい応援し、実務の悩みと不安を
可能な限り解消したい、との思いから本講座を企画致しました。
食品リコールの大半は表示間違いです。回収の費用は極めて多額で、いかに表示間違いを未然に
防止するか、食品業界を悩ます喫緊の課題となっています。
・上記の課題を解決するため、行政経験者および表示行政の全過程を知る主力企業の実務リーダー
が講師陣の中核となり、@食品表示法令の正しい読み方、A表示間違いを防止する仕組みと人作
り、の二部構成で取り組みを詳しく紹介し、適正表示実現のための組織としての力量向上と人材
育成の手法を学習します。
・同時に「総合質疑&情報交換会」に十分な時間を設け、表示担当者の日々の疑問に答えるととも
に実務上の勘所を掘り下げてアドバイスする、入魂の講座です。(講座企画運営委員会)
■プログラム:
第1部 食品表示法令の正しい読み方
□開催日:2024年9月6日(金) 10時〜17時
1.食品表示制度の歴史と新しい動きへの対応(10:00〜11:30)
〈講 師:一般社団法人 日本農林規格協会 専務理事 島ア 眞人氏〉
現在の食品表示基準は、それまでJAS法、食品衛生法、健康増進法において定められていた
食品表示に係る基準を一つに統合したものですが、その経緯を含め、食品表示の歴史の説明
させていただきながら、現在話題になっている「個別品質表示基準」や期限表示の今後の動向
などを説明します。
また、私自身が感じる消費者の表示への関心などについても触れたいと思います。
(1)食品表示の歴史と現在の食品表示基準の構成
(2)個別品質表示基準と期限表示について〜各検討会の状況〜
(3)消費者の表示への関心と今後の食品表示の在り方について
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島ア 眞人 |
〈11:30〜12:30 昼休み〉
2.間違えやすい食品表示の実務ポイントと重点理解
2.1 多発する表示間違いへの対応策(12:30〜13:30)
〈講 師:フード・オフィス・天明 代表 食品表示アドバイザー 天明 英之氏〉
間違った食品表示の商品を市場に流通させてしまうと、表示違反による行政処分を受けたり、
安全性に係るものは食品リコールを行う必要があり、事業者にとって大きな損失になってしまいます。
本講演では間違った食品表示の商品を市場に流通させないための注意ポイントを食品表示作成時、
食品表示チェック時及び工場での食品製造時の3つの段階に分けて説明したいと思います。
(1)食品表示法違反及び食品リコールの実態
(2)食品表示間違いの防止策
・食品表示作成時の注意ポイント
・食品表示チェック時の注意ポイント
・工場での食品製造時の注意ポイント
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天明 英之 |
〈休憩10分〉
2.2 原料原産地表示の留意点(13:40〜14:40)
〈講 師:元 一般財団法人日本食品分析センター 審査認証部 JAS審査課課長 齋藤 紀子氏〉
食品表示法施行後、食品表示基準の初の改正となったのが原料原産地表示でした。改正前は生鮮食品の
割合が高く、比較的加工度が低い加工食品が対象でしたが、原材料の調達先の多様化やグローバル化が
進むにつれ、消費者が加工食品の原材料の原産地も考慮し商品選択ができるよう、すべての加工食品に
原料原産地表示が義務付けられました。
今回はこの原料原産地名の具体的な表示方法と留意点について説明します。
(1)原料原産地表示の基本ルール
(2)原料原産地名の表示方法
(3)正しい表示のための原料・工程管理
(4)強調表示と表示禁止事項
(5)ケーススタディ
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齋藤 紀子 |
〈休憩10分〉
2.3 食物アレルギー表示の実務課題(14:50〜15:50)
〈講 師:カルビー株式会社 品質保証本部 品質審査部 部長 渡邊 典子氏〉
食物アレルギー表示とは、消費者にとって最も重要な表示事項の一つであり、その間違いは
食品業界における自主回収の主要な事由にもなっています。食物アレルギー表示の表示間違いを
防ぐためには、表示制度を理解し、自社の表示を体系化し、そしてサプライヤー等からの適切な
情報提供を得て表示を作成する必要があります。本演題は、実例を交えて間違いのない表示作成に
ついて概説します。
(1)食物アレルギー表示制度とは
(2)自社アレルギー表示方針の策定
(3)サプライヤー管理
(4)工程・表示・包材管理とトレーサビリティ
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渡邊 典子 |
〈15:50〜16:10 休憩/質問票回収〉
3.総合質疑&情報交換会(16:10〜17:00)
〈座 長〉山田 満里氏:キユーピー株式会社
〈パネリスト〉上記講師陣
〈アドバイザー〉湯川剛一郎氏:湯川食品科学技術士事務所
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山田 満里 |
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湯川 剛一郎 |
*第1部終了
第2部 表示間違いを防止する仕組みと人作り
□開催日:2024年10月3日(木) 10時〜17時
1.表示間違いを防止する仕組みと人材育成(10:00〜11:30)
〈講 師:ハウス食品株式会社 品質保証部 表示課長 有馬 大輔氏〉
弊社では、製品展開を行っている中で対象となる法令が多岐に渡っています。
表示作成では、法令順守とヒューマンエラー防止の観点から日々業務を行っています。
過去の失敗から仕組みを変えてきた経緯と、仕組みを回すための人材育成について
ご紹介します。
(1)弊社 製品展開と法令の範囲
(2)失敗事例と表示作成・チェックの仕組みの変遷
(3)弊社における仕組みを回すための人材育成
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有馬 大輔 |
〈11:30〜12:30 昼休み〉
2.表示・印字のヒューマンエラー事例紹介 〜製造面を中心に〜(12:30〜13:50)
〈講 師:カゴメ株式会社 商品開発本部 安全性評価技術開発部 江部 学氏〉
表示や印字間違えは、最後の製造現場での間違いで起こることが多いです。
私は、工場の品質管理者として、その間違えをどう防ぐかを経験して参りました。
現在起きている表示・印字間違えによる回収事故を分類し、その分類ごとに経験した事例を
お伝えします。表示担当の皆さんが、製造部門とどう間違えを防止するかを考える上で、
少しでもヒントにして頂くことが狙いとなります。
(1)表示・印字の回収事故発生状況
(2)要因毎の間違え防止事例
@品種間違え ; 読み合わせなど、チェックの質を上げる。
A計量ミス ; 錯誤を、m-SHELLモデルで総括的に対応する。
B賞味期限設定ミス(1文字) ;一文字一文字法で、チェックの質を上げる。
C賞味期限設定ミス(全部) ;印字業務プロセス俯瞰から対応する。
D印字ミス ; 印字無し缶の対応で、製造現場でやったことを伝える。
(3)根本対策に向けて、仕組み改善の考え方
@ヒューマンエラーファクターズ分析からのアプローチ ; いきさつダイヤグラム、なぜなぜ分析
A表示・印字の業務プロセス俯瞰からのアプローチ;関所の置き方と5W1H管理
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江部 学 |
〈休憩10分〉
3.間違いに気づいたら 〜偽装と言われないために〜(14:00〜15:20)
〈講 師:食の信頼性向上をめざす会 事務局長 中村 啓一氏〉
「消費者が必要とする情報を正確にわかりやすく伝える」ことは、事業者の責務であり、
食品への表示は有効な情報伝達手段だ。しかし、表示ミスによる回収は後を絶たず行政の
摘発も相次いでいる。不正表示は消費者の信頼を損ない、偽装とされた場合は事業者の
経営継続に関わる問題ともなる。
正確な表示を確保するためには、そのためのシステムと人材の育成が不可欠であるが、
同時にリスクを想定し不測の事態に備えた体制も必要だ。
(1)事例から学ぶ
・社会問題となった食品表示違反事件
・メディア対応の失敗
(2)行政は何を調べるか(偽装といわれないために)
(3)あなたの会社は信頼確保のための体制ができているか
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中村 啓一 |
〈15:20〜15:40 休憩/質問票回収〉
4.総合質疑&情報交換会(15:40〜17:00)
〈座 長〉佐合 徹也氏:ハウス食品グループ本社株式会社
〈パネリスト〉上記講師陣
〈アドバイザー〉湯川剛一郎氏:湯川食品科学技術士事務所
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佐合 徹也 |
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湯川 剛一郎 |
*第2部終了
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