監訳にあたって
 
序言
 
第二版への序文
 
第一版への序文
 
組織工学の展望
 
組織工学入門
第1章組織工学の歴史と展望
はじめに
科学的挑戦
全般的な科学的論点
社会的挑戦
 
第2章自然模倣への挑戦
はじめに
細胞テクノロジー
細胞構築テクノロジー
生体系への統合
結びの論考
 

 増殖と分化の基本
第3章細胞から高次構造への組織化
はじめに
EMTにかかわる細胞の変化
形質転換の刺激
おわりに
第4章細胞−細胞マトリックス(ECM)相互作用のダイナミックス
はじめに
ECMの構成と多様性
細胞外マトリックス分子レセプター
細胞−ECM相互作用
細胞−ECM相互作用におけるシグナル伝達
組織工学との関連性
第5章マトリックス分子とそのリガンド
はじめに
線維コラーゲン:ECMの主要足場タンパク質
弾性線維とミクロフィブリル
フィブロネクチン:マルチドメイン,多機能の接着ECM糖タンパク質
ラミニン:大型接着性基底膜分子
細胞−マトリックス相互作用のモジュレーター
プロテオグリカン:多機能ECMと細胞表面分子
まとめ
第6章誘導現象
はじめに
内胚葉発生における上皮から間葉へのシグナリング
肺発生と教示的情報伝達
膵臓発生における許容的なシグナリング
 
第7章形態形成と組織工学
はじめに
骨形成因子
軟骨由来形態形成因子
細胞外基質への統合
骨形成以外の作用
BMP受容体
応答する幹細胞
形態形成と遺伝子治療
生体材料
骨と関節の組織工学
将来への展望
第8章細胞の決定と分化
はじめに
肺発生期におけるMRFの役割
骨格筋発生の始まり
 

 組織発生の調節
第9章組織発生の機械的決定因子と化学的決定因子
はじめに
細胞外マトリックス構造と機能
細胞外マトリックスの再構築によるパターン形成
増殖あるいは分化への機械化学的誘導
まとめ
第10章動物細胞培養
第11章細胞マトリックスタンパク質による細胞挙動の調整
はじめに
細胞マトリックスタンパク質
おわりに
第12章増殖因子
はじめに
創傷治癒
塩基性繊維芽細胞増殖因子と血管新生
増殖因子とサイトカインの他の役割
おわりに
 
第13章組織工学バイオリアクター
はじめに
細胞−ポリマー構造物
バイオリアクター技術
組織形成のバイオリアクター制御
機能的組織のバイオリアクター培養
組織工学バイオリアクター:最先端技術
まとめと研究の必要性
第14章微小重力下での組織構築
はじめに
新しい組織培養の場としての微小重力
脈管化:組織構築におけるサイズ制限の打開
宇宙における単一の細胞から組織へ
発生学
重力感知機構
注意すべき事
おわりに
 

 組織と器官の合成
第15章組織と器官の合成
機能的な欠損の規模:巨大分子対器官
での器官合成中の生体環境についての基礎的パラメータ
 
組織や器官の再生鋳型に対する基本的デザインの原理
での器官合成例
まとめ
 

 組織工学のモデル
第16章工学組織の臓器的・組織的モデル
はじめに
コラーゲンゲルモデル
コラーゲン格子中での細胞相互作用のモデル
上皮−間葉モデルの他の型式
血管モデル
モデル系のためのゲル以外の骨格の選択
細胞のシグナルと骨格の強化
モデル組織と器官構築の目標と利用
 
第17章組織工学の定量的側面―動力学,輸送,力学の基本的問題点
はじめに
細胞との分子的相互作用
組織中の分子と細胞の輸送
細胞と組織の力学
 

 組織工学におけるバイオマテリアル
第18章細胞とその周囲の環境のパターニング
はじめに
軟性リソグラフィ
自己集合化単分子膜
微細接触プリンティング
微小流動のパターニング
薄層流パターニング
結論と将来の展望
第19章細胞とポリマーの相互作用
はじめに
細胞とポリマーの相互作用の解析方法
細胞とポリマー表面との相互作用
細胞とポリマーの三次元足場およびゲルとの相互作用
第20章マトリックスの効果
はじめに
細胞外マトリックスタンパク質とレセプター
マトリックス相互作用の研究に対するモデル系
基材のパターニングによる細胞のパターン形成
細胞外マトリックスを介したシグナル伝達と機能調節
役に立つバイオマテリアル系への変換
 
第21章ポリマー足場の加工
はじめに
繊維の融着
溶媒キャストと粒子状物の溶出
膜の積層化
溶融成形
押出成形
三次元印刷
発泡成形
凍結乾燥
相分離
ポリマー/セラミックスのコンポジット発泡体
重合
おわりに
第22章生分解性ポリマー
はじめに
生分解性ポリマーの選択基準
生物学的に誘導されたバイオ再吸収性材料
実験に基づく生物学的に誘導されたバイオ再吸収剤
組織工学生産物のための材料の創製
おわりに
 

 作製された細胞や組織の移植
第23章工学細胞・組織の移植へのアプローチ
はじめに
実行戦略の展開
作用様式−重要なデザイン上の考察
宿主の役割
細胞の供給源
非自己由来細胞の免疫学
安全性の配慮
おわりに
第24章凍結保存
はじめに
組織工学における凍結保存技術の応用
凍結保存プロトコール発展への挑戦
細胞の低温生物学
組織の低温生物学
まとめと将来の方向性
第25章免疫学的修飾
はじめに
設計組織という概念の起源
設計組織研究の応用拡大
クラスI抗原除去あるいは抗体被覆を施した移植片の生着機序
米国における免疫学的修飾を応用したヒト臨床治験の開始
遺伝子付加
RNA除去
コメント
 
第26章免疫学的隔離
はじめに
テクノロジー
臨床
将来の方向性
第27章免疫学的隔離装置の開発における技術挑戦
はじめに
技術挑戦
酸素供給制限
酸素発生の理論解析
計算
おわりに
 

 胎児組織工学
第28章胎児組織工学
はじめに
胎児細胞の一般的特徴
移植宿主としての胎児
胎児組織工学
倫理に関する考慮
将来の展望
 
第29章多能性幹細胞
はじめに
での分化
での分化とそのマーカーの具体例
体内での応用
まとめと将来の展望
 

 遺伝子治療
第30章遺伝子に基づく治療学
はじめに
遺伝子導入
持続性遺伝子発現
 
遺伝子治療の安全性についての考察
大規模な産生に関する問題
おわりに
 

 乳房
第31章乳房再建
はじめに
軟部組織工学に必要な細胞
材料
 
動物モデル
人工組織への血管新生を増強させる方略
おわりに
 

 心血管系
第32章血管
はじめに
移植片治癒
血管移植片の開発戦略
第33章小口径血管移植片
はじめに
合成移植片
組織工学
血管組織工学
まとめ
 
第34章心臓代用弁
はじめに
生体弁の歴史
1999年現在の生体弁の現況
支柱(ステント)の使用に関する問題
弁修復か置換かの問題
将来展望
最近の進歩
理想的弁修復および弁置換術
 

 角膜
第35章角膜
はじめに
角膜の生物学
人工角膜の基準
 
人工角膜の開発
適切な人工角膜の評価
角膜のわん曲を変化させるためのデバイス
 

 内分泌学と代謝
第36章バイオ人工膵臓
はじめに
理論的背景
実 験
カプセルの開発
考察
 
第37章副甲状腺
副甲状腺同種移植の歴史
副甲状腺機能低下症
微小カプセル化
アルギネート
微小カプセル化された副甲状腺組織の実験的・臨床的移植
その他のアプローチおよび展望
 

 消化器系
第38章消化管
はじめに
組織工学
腸細胞の単離
実験方法
考察
第39章肝臓
はじめに
肝臓の解剖と機能
肝不全:病態生理学的分類
肝不全の発症機構
肝補助装置の医学的必要性
肝補助装置の生物学的構成成分
肝補助装置の構成
 
第40章HepatAssist肝補助装置
はじめに
HepatAssist System
細胞の準備
臨床治験
おわりに
第41章系統生物学と肝
はじめに
肝の構造と発達
組織工学のための細胞の確認,分離と出所
組織工学に用いるヒト細胞のソース
微小環境
生分解性ポリマー
バイオリアクター設計の細胞工学
組織工学における技術的問題
将来展望
まとめ
 

 造血系
第42章代用赤血球
はじめに
なぜ,ヘモグロビンを修飾しなければいけないのか
ヘモグロビンの原材料
修飾型ヘモグロビンの循環時間
修飾型ヘモグロビンによる代用血液の安全性
修飾型ヘモグロビン代用血液の有効性
現在の状況と将来の研究および発展
 
第43章リンパ系細胞
はじめに
リンパ球エンジニアリング:現実性と可能性
結論とリンパ球エンジニアリングの未来
第44章造血幹細胞
はじめに
造血発生の概説:組織工学に関連した造血幹細胞の特徴と制御
幹細胞区画の構成
ストローマ微小環境
 

 腎泌尿生殖器系
第45章腎臓代替装置
はじめに
腎機能の基礎
腎機能代替に向けた細胞工学的アプローチ
おわりに
 
第46章尿路性器
はじめに
尿路性器における組織工学戦略
尿路性器組織の細胞工学
将来展望
 

 筋骨格系
第47章構造を司る組織の組織工学
はじめに
材料の発達
構造を司る組織
バイオメカニクス
結論
第48章細胞工学による骨再生
はじめに
骨髄:間葉系の前駆細胞の源
骨前駆細胞の担体
間葉系幹細胞による骨再生
間葉系幹細胞と遺伝子治療
加齢に伴う骨量減少の予防
おわりに
第49章関節軟骨損傷
はじめに
自家培養軟骨細胞移植
自家軟骨細胞移植の商業化
軟骨細胞移植に代わる軟骨修復法
おわりに
 
第50章腱と靭帯
はじめに
生体工学的につくられる腱,靭帯の必要性
腱,靭帯の組織学的検討
生体工学的靭帯,腱の再建
生体工学的手法による生きた靭帯モデル
bACLの作製法およびその解析法
結論
腱・靭帯の生体工学分野での見通し
第51章骨における力学刺激感受メカニズム
はじめに
細胞間ネットワーク
細胞間ネットワークにおける力学刺激感受
今後の研究課題
第52章筋芽細胞移植療法
はじめに
筋芽細胞を用いた遺伝子の導入
筋疾患に対する筋芽細胞の移植療法
 

 神経系
第53章聴覚の保護と再生
はじめに
治療法の基礎
治療法
おわりに
第54章視覚増幅システム
視覚システム:構造と機能(不全)
視覚再建のための実行可能なアプローチ
現行のアプローチ
工学的に処理された細胞および組織の適用:挑戦および試験的解決策
“2020”ビジョンに向けて
第55章脳移植
はじめに
ありのままの細胞の移植
カプセル内包細胞移植
制御的放出移植片
軸索ガイド移植
対象とする疾患
外科的考察
おわりに
 
第56章神経再生
神経再生と神経組織工学
神経再生の概要
ガイドチャネルの実験的使用
神経修復に対する生物材料に基づいたアプローチ
神経修復に対する組織工学からのアプローチ
神経再連絡の特異性
要約
第57章脊髄機能障害と脊髄損傷治療のための脊髄移植
はじめに
橋渡し(axon bridge)としての脊髄移植
特定細胞置換のための脊髄移植
神経伝達物質供給のための脊髄移植
第58章神経幹細胞
はじめに
背景
組織工学における神経幹細胞の応用
まとめ
 

 歯周と歯科への応用
第59章歯周組織への適用
はじめに
組織再生の誘導
代替骨
デンタルインプラント
成長因子と血漿タンパク
細胞培養技術
おわりに
 
第60章象牙質の再生
はじめに
象牙質
骨形成タンパク質
象牙質の誘導能
ヒト型組換え体BMPsによる象牙質形成誘導
輸送システム
臨床的考察
追加考察
BMPによる象牙質再生の臨床応用の可能性について
 

 皮膚
第61章創傷の修復’組織工学のための基礎生物学
はじめに
炎症
上皮化
肉芽組織
創攣縮と細胞外基質の再生
第62章皮膚
はじめに
皮膚の構造と機能
皮膚組織工学
表皮の再生
代替真皮
複合移植皮膚
おわりに
 
第63章人工真皮
はじめに
細胞の検査と生産のための細胞バンクの確立
人工真皮の産生
クローズド製造システム
製品の特徴
創傷治癒の臨床的結果
まとめ
 

 子宮
第64章人工子宮
組織工学は未熟児のために何ができるか
早産とその顛末
理想的人工子宮
 
理想の人工胎盤のデザイン
人工子宮で維持している間の臓器の成熟
種々の人工子宮技術
結論
 

 規制の論点
第65章法的規制に関する考察
はじめに
法的権限/監督
製品評価と承認手続き
製品評価の最近の歩み
FDA本部と現場支部との相互関係
 
規範の策定
産業界とのコミュニケーション
組織工学由来医療製品についてのFDAと将来展望
 
おわりに
 
索引
 
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