人文科学、自然科学、社会科学など多様な分野のリスクに
対峙してきたリスク学は、それぞれの学問分野ごとに独自の
リスク概念が取り上げられてきた経緯から、これまで単一の
学問体系は存在していなかった。しかし、世界の相互接続性、
相互依存性の高まりから異なるリスク同士の結合も例外では
なく、それらを横断的に俯瞰できる試みが求められるように
なってきた。
本事典は、中項目事典の体裁をとることで、それらリスク学を
構成する各分野の相互連関性を分かりやすく把握できる。また、
東日本大震災、リーマンショック、女性や性的マイノリティの
社会的排除など、現代的な問題に起因するリスクも大々的に
扱った章立てとなっている。
一人ひとりの市民が様々なリスクに直面する現代にあって、
その把握し共生していくための必読書である。
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